12歳の文学賞で大賞・優秀賞の中濱ひびきさん『アップルと月の光とテイラーの選択』でデビュー

12歳の文学賞」で、第8回に大賞、第9回に2作品で優秀賞を受賞した中濱ひびきさんが、2019年4月、16歳で作家デビューしました。

第2回の大賞受賞者三船恭太郎さん(『12歳の空』)、そして、第8回から10回まで3年連続で大賞に輝いた鈴木るりかさん(『さよなら、田中さん』『14歳、明日の時間割』)に次いで、「12歳の文学賞」から3人目の作家の誕生です。

中濱さんのデビュー作は、長編小説アップルと月の光とテイラーの選択高校生とは思えない壮大な世界観と、美しい文章で書かれた「新しい形の小説」が、話題になっています。

■英語で書いた原稿を自ら翻訳して出来上がった秀作

幼少期はイギリスで暮らし、母語は英語という中濱さん。「12歳の文学賞」の受賞作3作品は、最初に英語で書いた原稿を、自ら翻訳サイトで日本語に訳すというユニークなスタイルで書かれました。

完成度の高い中濱さんの作品について、当時の審査員の先生たちは、こんなコメントで絶賛しています。

「とてもこの年齢とは思えない博識や成熟」(石田衣良さん)
「文章もきらめくほどに美しい」(あさのあつこさん)
「言葉の豊かさ、表現の鋭さ、ものごとを見る力…どれも12歳の今しか書けないレベルを超えていた」(鵜飼哲夫さん)
「心の中に神様のいる人」(西原理恵子さん)

あれから5年。16歳になった中濱ひびきさんが、満を持して作家デビューを果たしました。

■壮大な世界観、そして現代社会に発する強いメッセージ

デビュー作の『アップルと月の光とテイラーの選択』も、英文で執筆した作品です。

主人公のアメリカ人の少女テイラーは、父を交通事故で亡くし、精神バランスを崩した母と2人で暮らす孤独な少女。そのテイラーが、強盗に襲われて危篤状態になり、そこに現れた精霊ジョイが示した2つの人生のいずれかを選択することを迫られます。彼女はどんな選択をするのか、父の死の真実は何だったのか…。

約2年かけて書き下ろされたこの物語は、生命、宇宙、神、人間、愛を壮大なスケールで描き、現代社会に強い警告とメッセージを発信しています。

生物学者・福岡伸一さんが、「細胞も宇宙も記憶も自由自在に語る天才女子高生作家」と評した中濱ひびきさん。驚異的な知識量と鋭い視点、深い洞察力から生みだされた『アップルと月の光とテイラーの選択』は、今までに誰も読んだことがない、全く新しい小説です。ぜひ手に取って、壮大な中濱ワールドをお楽しみください。

 

アップルと月の光とテイラーの選択

著/中濱ひびき 訳/竹内要江

小学館刊

定価 1800円+税

ためし読み

 

 

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