子どもが大好きな「おばけの絵本」12選|幼児から小学生までおすすめをプロが厳選

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お話を理解し始める2歳くらいから、小学生になっても、おばけや妖怪、怪談は、子どもたちに不思議と愛されるジャンル。今回は読み聞かせ雑誌『この本読んで!』編集部が厳選した、子供も大人も楽しめるおばけ絵本12冊をご紹介します。

2歳、3歳頃から子どもが大好きな「おばけ」の絵本

抱っこやおんぶをして人形やぬいぐるみをかわいがったり、自分より幼い子の世話を焼いてみたり、自分だって十分かわいいというのに、子どもはかわいいものが大好きですよね。子どもに対するそのイメージは正しいと言ったら正しいですが、実はなぜだか子どもってかわいいものと同じように怖いものも大好きなんです。それはお話を理解し始める2歳くらいから、小学生になっても変わらず、おばけや妖怪、怪談は、子どもたちに不思議と愛されるジャンルなのです。

おばけが活躍する暑い夏ももうすぐ!というわけで今回は読み聞かせ雑誌『この本読んで!』編集部が厳選した、子供も大人も楽しめるおばけ絵本をご紹介します。

『こわくない こわくない』

文/内田麟太郎 絵/大島妙子 (童心社)

◆あらすじ

声をかけると反対のことばかり言うまーくん。お父さんが「はとが いるよ」と教えてあげても「いない」、お母さんが「まーくん ねんねしよ」と誘っても「ねんねしない」と言います。そんなある日、まーくんは夢の中でおばけに会いました。おばけにもやっぱり「こわくない こわくない」と、がんばっていましたが・・・。イヤイヤ期の子どもて、こうだよね!と、一歩ひいてみられると、お母さんの気持ちもちょっと楽になるかもしれません。

◆ママパパの口コミ

「子どもが夢中になっていました」(30代・秋田県・子ども2人)

『復刻版 ちいさいモモちゃん1 おばけとモモちゃん』

文/松谷みよ子 絵/中谷千代子 (講談社)

◆あらすじ

おばけがほしくて仕方のないモモちゃんは、貯金箱から出した10円を持って、おばけを買いにでかけました。おもちゃやさんにあるのはおばけの人形で、本物はありません。がっかりしたモモちゃんが、あちこちお店をめぐりながら歩いていると、突然、「おばけや」と看板がかかった一軒の家が目の前に現れました。さて、モモちゃんはどんなおばけを買うのでしょう? 常識にとらわれずに行動する子どもらしさあふれるお話です。

『もりのおばけ』

 

作/かたやま けん (福音館書店)

◆あらすじ

「コッコさん」シリーズでおなじみの片山健さんが描いたお話です。ぼくと弟が、散歩に出かけ、どっちが速いか森の中までかけっこするうちに、2人ははぐれてしまいました。薄気味悪い森の中で、ぼくはひとりぼっちに。「おーい」と弟を呼んでみると、「おーい」と言いながら、あちこちからおばけが出てきて、さぁたいへん! ひとりぼっちの心細さ、おばけに追いかけられるドキドキ、迫ってくるこわさを子どもと一緒に味わえる絵本です。

◆ママパパの口コミ

「おばけの絵を怖がってみていた」(30代・神奈川県・子ども1人)

『おばけのもり』

作/石津ちひろ 絵/長谷川義史 (小学館)

◆あらすじ

今日は、年に一度の楽しいおまつり。仲よしの友だちと3人で神社へ出かけたヒロシは、落としたタコ焼きを追いかけていくうちに……。迷い込んだのはなんと、おばけの世界! 言葉あそびを楽しみながらページをめくると、愛嬌のあるおばけが次々と登場します。ろくろ首、ひとつ目小僧などのおばけはもちろん、かくし絵のように愉快なイラストが描きこまれていてます。大人も子ども一緒に、隅々まで楽しんでみてください。

『こわめっこしましょ』

 

作/tupera tupera (絵本館)

◆あらすじ

「こわめっこしましょ」「ないたらまけよ」。こわーい化け物たちと、こわめっこしてみませんか? ひとつ目小僧、フランケンシュタイン……。tupera tuperaさんが、毎年本気で作っている節分のこわいお面から生まれた絵本だそう。この絵本がどうしてもほしい! と惹きつけられる1歳くらいのお子さんたちを書店で見かけました。小さなお子さんは、お母さん・お父さんの抱っこやお膝の上の安全地帯で、「こわいものみたさ」を楽しめるのかもしれませんね。

『ばけばけばけばけ ばけたくん』

岩田明子/作・絵   (大日本図書)

◆あらすじ

「ばけたくん」は、おばけなのにくいしんぼうで、ふとっちょ。ぜんぜんこわくありません! 夜中に台所に現れては、つまみ食いをしています。

◆ママパパの口コミ

「たくさん可愛いイラストが描いてあるのでページをめくるたびに『わー!』と言って楽しそうに見ていました」(30代・福岡県・子ども2人)

『おばけなんてないさ』

絵:せな けいこ (曲:槇みのり、峯 陽)  (ポプラ社)

◆あらすじ

おばけはこわい。でも、こどものおばけならともだちになろう! おばけが出てくると、結構楽しいかも。せなけいこさんの素朴なタッチの絵に愛着がわきます。

◆ママパパの口コミ

「絵本の歌を娘が知っているので、絵本を読みながら一緒に歌って楽しかった」(40代・埼玉県・子ども1人)
「おばけにハマってる時期で、かつ保育園で歌を覚えてきたので購入。寝る前に読んで楽しそうに見入ったり歌ったりしていた」(40代・北海道・子ども1人)

『ふゆのおばけ』

せな けいこ/作・絵  (金の星社)

◆あらすじ

寒い日も、外で元気に遊びたくなる冬のおばけ絵本 あらすじ 落書きしたおばけが抜け出して、おばけの国に連れていってくれます。雪女や河童も呼んで、みんなで雪合戦! おばけが登場するけれど、明るいお話です。

◆ママパパの口コミ

「せなけいこさんのおばけシリーズが好きなので親も楽しめる」(40代・奈良県・子ども2人)
「せなさんのおばけシリーズがとても好きでよく読んでと言われます」(40代・長野県・子ども2人)

『クリスマスのおばけ』

せな けいこ/作・絵 (ポプラ社)

◆あらすじ

子どもたちにとっては幸せなクリスマスの日。その夜、おばけの子どもがどうしているかを考えるという愉快でやさしさにあふれる絵本。

◆ママパパの口コミ

「かわいいおばけでもふざけて怖がったり楽しんでいた」(40代・新潟県・子ども3人)

『ハロウィン ドキドキ おばけの日!』

ますだゆうこ/作  たちもとみちこ/絵  (文渓堂)

◆あらすじ

ハロウィンが苦手なレイは、おばけや悪霊が大きらい。みんなはどんな仮装をするか楽しみにしているけれど、こわがりのレイはしかたなく、目立たないやさしいおばけを作ることに。かわいいおばけができたから、それをかぶって寝たら、真夜中にそっくりのやさしそうなおばけが浮かんで……。

『おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ』

わかやまけん/作・絵  (ポプラ社)

◆あらすじ

涼しい夏の夜、おばけのどろんどろんが小川のほとりを散歩していると、何かが光りながら飛んでいきます。「わあっ、ぴかぴかおばけだ」。どろんどろんはびっくりしました。でも、よく見ると、それはたくさんのホタルさんたち。すっかり仲よくなって一緒に楽しく遊びました。ところが、突然コウモリがやってきます。見つかったらホタルさんたちは食べられてしまうでしょう。そこで…。

『なきむしおばけ』

なかのひろたか/作・絵  (福音館書店)

◆あらすじ

「泣くむし」といえば、この数年、何回か問い合わせがあった1冊があります。『なきむしおばけ』。2012年にペーパーバックで出版されて以来、待望されて2017年にハードカバー化されました。お兄ちゃんに憧れる4歳児くらいの泣き虫くんちゃんの成長がテーマの物語です。そうそう、泣き虫といえば、私の幼いころはこんなはやしうたがありました。
「泣き虫 毛虫 はさんで捨てろ!」弱者への差別や排除を助長すると、声高で一方的な主張に押されてしまったのでしょうか? 最近は耳にしなくなりました。でも、はさんで捨てるのは個としての特定の弱者ではなく、誰の心にもいる泣き虫おばけなのだと、この絵本を読むとよくわかります。

赤ちゃんから小学生まで、年齢に合わせた絵本が見つかります!

「怖いけどもっと見たい」という気持ちこそが子どもの想像の世界をぐんぐん広げます。

今回ご紹介した以外にも、文字が少なく1,2歳児頃から楽しめるものから、小学生になっても読みたいシリーズまで、幅広い絵本が紹介されています。色んなジャンルに挑戦するヒントにもなると思いますので、うちの子にはどんなものを?と迷ったときは『この本読んで!』から選んでみてはいかがでしょうか。

読み聞かせや絵本についてもっと知りたい方はこちら!

絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』

毎号100冊の新刊絵本紹介や、対象別おはなし会プログラム、絵本作家のインタビュー、赤ちゃん絵本・のりもの絵本などテーマによる特集など、役立つ多彩な内容を見やすいカラー誌面で構成。家庭での読みきかせはもちろん、学校の朝読の参考にもなる情報が満載。全国各地で読みきかせ活動をされているボランティア、司書、教師の方々に支持されています。

2024年3月5日発売の90号の特集は「親子で読んでほしい絵本大賞」、「ハッピーエンドの絵本」など。

絵本と読み聞かせの情報誌『この本読んで!』

 

監修・絵本セレクト/『この本読んで!』編集部 構成/HugKum編集部

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