こういう「連絡帳」はやめてほしい! 現役・小学校の先生が本音座談会


1年生の担任の先生って、どんな気持ちで子どもたちと接しているの? 保護者に伝えたい本当の気持ちって……!? 1年生の担任経験をもつ現役の小学校の先生たちが、“匿名”を条件に座談会を開いてくれました。

今回のテーマは、「連絡帳の使い方」です。

「幼稚園・保育園では先生と気軽に話もできたし、連絡帳でも細かく知らせてくれたのに、小学校では子どもがどのように過ごしているかがわからなくなった」というママの声をよく聞きます。その一方で、小学校の先生は、保護者とのコミュニケーションをできるだけ大切にしたいと思っているようですよ。

【先生のプロフィール】(全て仮名です)

かおり先生:教師生活13年目で、現1年生担任。1年生は7年ぶりで、3回目。海外の日本人学校に赴任経験あり。

ゆみ先生:教師歴10年のうち、5度も1年生担任を経験。今年は3年生を担当している。日本人学校の勤務経験あり。

まどか先生:教師歴5年目で、1度だけ1年生の担任を経験。今年は3年生を受け持っている。

■連絡帳に、込み入った相談への返事は書きにくい

ーー親御さんに連絡帳をどのように使ってもらいたいですか?

かおり先生:「今日は熱があるので休みます」とか「休み明けの登校なので、体育を休ませてください」といった通常の連絡事項や、「昨日、弟とケンカして、今朝はちょっと元気がないです」といった、私たち担任に知っていてもらいたい家庭での出来事などはいくらでも書いていただけるとありがたいです。

まどか先生:ただ、文章を書けば記録として残るから気にする親御さんもいますよね。

「お友だちに意地悪をされているようです」とか「給食を減らしてくださいとなかなか言えなくて、学校に行きたくないと言っています」といったような込み入った事柄に関しては、私たちもよく考えて返事を書きたいなと思うんですよね。

かおり先生:連絡帳はたいてい朝のうちにすべて目を通して、必要な場合は返事を書きますが、下校までにじっくり考える時間をなかなか取れないんです。だから込み入った返事が必要な場合は、連絡帳よりも直接お話しいただける方がじつは助かったりするんです。

ゆみ先生:私も同じです。連絡帳にどうやって返事を書こうかと思いつかないときがあるんですよ。とくに文章って、言葉の選び方を間違えると、うまく伝わらなかったり、気を悪くされたりすることもありますからね。

短い言葉で返事が書けるなら問題ないけれど、込み入ったお返事はやっぱり時間をかけて言葉を選びながらしっかり書きたいなと思います。

■子どもに読まれたくないことは、連絡帳には書かないで

まどか先生:私は文章を書くのがあまり得意ではないので(笑)。だから、文書だけだと誤解を招きそうな事柄は、「放課後、お電話します」って書くようにしています。その場合は、その日のうちにこちらから電話を入れるようにしています。

ゆみ先生:そうそう、親御さんにぜひお伝えしておきたいことが1つあります! 連絡帳には子どもの友だちのことなど、特定の個人の名前を書くようなことは避けたほうがいいと思います。

「おかあさん、なんて書いたのかな?」って、読もうとする子がいるかもしれませんしね。

かおり先生:特定の個人に関する相談をしたい場合は、連絡帳に「ご相談がありますので、放課後お電話差し上げてもよろしいでしょうか…」などと書かれるとよいかと思いますよ。

 

先生たちは家庭での子どもの様子を親御さんたちに話してもらいたいと思っているようですね。ただ、普段は忙しくて、込み入った相談の返事は、連絡帳に書けないことも。

先生によってやり方が異なる場合もありますが、相談したいことがあるときは、連絡帳ではなく電話をしたり、面会で話す方がよさそうです。まずは電話でアポ取りをすることから始めるといいですね。

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