入園準備まるわかりナビ6 おうちでできる園生活シミュレーション! 

願書の提出、面接&考査、入園手続きなどが済み、いよいよ入園準備もラストスパートです。
今から集団生活を意識した生活習慣やリズムを親子で整えていきましょう。

おうちでシミュレーションで、園生活をイメージしてみよう!

笑顔で園生活を始めるために、今、一日の流れの中でおさえておきたいポイントを紹介します。

早寝早起き 朝を上手に迎えれば、園生活もバッチリ!

「早起き」がリズムを整えるコツ

早寝早起きのリズムは整っていますか? 早寝早起きして朝ごはんをしっかり食べれば、心と体がしっかりと目覚め、園でも午前中から元気に活動できます。余裕をもって朝の支度ができるよう、登園時間(バスの時間)から逆算して、起床時間を定めましょう。

早寝早起きの習慣を身につけるコツは、「早起き」させること。早起きして、一日たっぷり体を動かして遊べば、夜は疲れて自然に早めに眠くなります。これを1週間~10日ほど続けると、無理なく早寝早起きのリズムが身につくでしょう。

休日はお出かけなどでついリズムが崩れがちですが、できるだけ毎日同じ時間に起床、就寝する習慣を守りましょう。

できるようになりたいね!チェックPOINT

□ 毎日、だいだい決まった時間に寝る
□ 毎日、だいたい決まった時間に起きる
□ 「おやすみなさい」「おはよう」の挨拶をする
□ 電気やテレビを消して寝る

先輩ママに聞いてみました!

●6時前に目が覚める息子につきあって、思い切って私も早起きするようにしました。朝、時間に余裕があると、朝ごはんに多少時間がかかってもイライラしないし、家事もはかどります。それに、親子ともに体調がよくなったように思います。(東京都/かなとも)

●お昼寝が長すぎると、夕ごはんやお風呂の時間などがずれて、結局、寝るのが遅くなって、朝起きられない…という悪循環に。お昼寝はさっと切り上げて、その分、早く寝かすようにしたら、だいぶリズムが整いました。(愛知県/ゆきなんママ)

 

お友達や先生と楽しく遊ぶために、コミュニケーション力を鍛えよう!

ルールや言葉の表現を教えよう

集団生活では、先生や友達に自分の気持ちを伝える力や相手の話に耳を傾ける力、すなわちコミュニケーション力が重要です。公園や児童館など子どもが集まる場所で親が上手にサポートし、今から少しずつコミュニケーション力を養いましょう。

たとえば、公園で「すべり台は順番に使うよ」と話してから遊ばせます。もし順番を待てないようなら、「列に並んで待とうね。ここに並ぶんだよ」と手を引いて、列に連れて行きます。具体的な行動を教えるのがポイントです。

また、「一緒に『貸して』と言ってみようか」と誘うなど、お手本を示して、言葉で表現することに慣れさせていきましょう。

 

できるようになりたいね!チェックPOINT

□ 公園で順番を守って遊具で遊ぶ
□ おもちゃを借りたいとき「貸して」と言う
□ おもちゃを「貸して」と言われたら、「いいよ」「もうちょっと待って」など返事をする
□ 友達と仲良く遊ぶ
□ 「おはよう」「バイバイ」「またね」が言える

先輩ママに聞いてみました!

●いろいろな年齢の子がいる児童館のサークルで、お友達と仲良く遊ぶコツを身につけたようです。大きい子にやさしくしてもらっているうちに、自分も小さい子のおもちゃを無理に取り上げなくなりました。(京都府/たっちゃんママ)

●息子は公園の遊具に夢中になると、順番が守れなくなります。そんなときは「順番を守れない人は、公園で遊べないよ。もうおうちに帰る?」と聞くと、しぶしぶ順番待ちの列に並びます。1度や2度教えたくらいでは身につかないと思うので、気長に教えていくつもりです。(埼玉県/ゆうた母)

 

トイレ&手洗いは、流れをおさえて、少しずつステップアップして

焦らず、親子で取り組んで

園では、活動と活動の区切りにトイレタイムを取っています。これを真似して、おうちでも外遊びから帰宅したときや食事の前後などに「トイレ、行こうか?」と声をかけてみましょう。

また、園で自分のお手拭きタオルを使うように、おうちでも子ども用のタオルを用意して、トイレ後の手洗いを習慣づけるのもおすすめです。

そのほか、おじいちゃんおばあちゃんの家、児童館やショッピングモールなど、家以外のトイレを利用して慣れておくことも、園生活に役立ちます。

できるようになりたいね!チェックPOINT

□ 「トイレに行きたい」「おしっこしたい」と言える
□ ズボンやパンツをおろして、便座に座る
□ トイレの後、ズボンやパンツをはく
□ トイレの後、手を洗う
□ 家以外のトイレも使える

先輩ママに聞いてみました!

●トイレには、息子の好きなきかんしゃトーマスのシールを貼っています。「これからごはんだから、トイレのトーマスにそう言ってきて」と毎日言っていたら、「食事前=トイレに行く」という流れがわかったようです。(三重県/はと豆)

●娘は家のトイレ以外は怖いらしく、便意をがまんしたり、おもらししたりする時期がありました。そこで、家のトイレに置いてあるおもちゃを外出先に持っていきました。すると、安心したのか、外出先のトイレでもできるようになりました。(千葉県/たかゆな)

 

 

食事 ランチタイムを楽しむ気持ちが何より大切

赤ちゃんのようにお世話してあげるのは卒業

園では、基本的に一人でフォークやスプーンを使って食べます。おうちでも、「あ~んして」と親が赤ちゃんにスプーンで食べさせるようなお世話はそろそろ卒業して、一人で食べる習慣をつけましょう。

食事のルールやマナーも、少しずつ身につけさせたいもの。「いただきます」と挨拶したり、勝手によそのお皿に手を出さないなどのマナーを教えておきましょう。

また、園の食事時間はある程度決まっているので、今からおうちでも意識しておくと安心です。「時計をみて長い針があそこ(6のところ)になるまでに、ごちそうさまをしようね」と声をかけると、ダラダラ食べを防ぎましょう。

できるようになりたいね!チェックPOINT

□ スプーンやフォークを使って一人で食べる
□ ダラダラ食べや遊び食べをしないで食べる
□ 「いただきます」「ごちそうさま」が言える
□ お弁当箱を自分で開ける
□ 「おかわり」と言える

先輩ママに聞いてみました!

●入園前にお弁当箱を試しに使ってみたら、密封性の高いお弁当箱は子どもの力では開けにくいことがわかりました。結局、ふたの開け閉めが楽なタイプを買い直しました。(栃木県/かんなママ)

●赤ちゃんのときは、食事中テレビをつけていましたが、「やっぱりよくないな」と思い、テレビを消して食べるようにしました。代わりに音楽を流して、楽しい雰囲気を演出。「CDが終わるまでに、ごちそうさましようね」と教えたら、ダラダラ食べも減りました。(東京都/たくまママ)

 

 

片づけ 身の回りのことは自分でする力をつけよう

おもちゃの片付けの習慣をつけよう

園では、みんなでおもちゃを片づけたり、クレヨンやはさみなど自分のものをロッカーやかごにしまったりする機会が多くありますから、今から少しずつ片付けの習慣をつけていきましょう。

まずは、食事の前や寝る前などに、遊んだおもちゃや本を片づけることからスタートします。「片づける=使ったものを、元の場所へ戻す」ことを教えましょう。その際、気を付けたいのは、「片づけやすさ」です。細かく分類して整理するのではなく、おもちゃを大まかに分けて、かごや引き出しなどに入れるくらいでOKです。ものをしまう場所やものの量は親が管理してあげて。

できるようになりたいね!チェックPOINT

□ 遊んだおもちゃをかごや棚にしまう
□ 本を本棚に返す
□ クレヨンを箱に戻す

先輩ママに聞いてみました!

●たくさんミニカーを持っている息子。最初は、床に出しっぱなしにしていたのを私が片づけていましたが、片づけを覚えさせたくて、引き出しを用意。「ここは、車庫だよ」と言ったら、自分で片づけるようになりました。(神奈川県/はるなママ)

●絵本を読んだ後は、「本棚に返す係」に任命。何かを任されるのがうれしかったのか、せっせお手伝いしてくれます。いつの間にか「本は読んだら、元の場所へ返す」が自然にできるようになりました。(群馬県/あこちゃんママ)

 

構成・文/ひだいますみ イラスト/しょうじさやか

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