幼児期からの子どもの「英語教育」おすすめ方法や教材は? 英語塾講師が鉄板テクを伝授

子供に英語を早くから学ばせたいけれど、どんなことからはじめればいいか分からないことも多いのではないでしょうか。

英語塾キャタルの代表である三石郷史さんによると、幼児期から小学校低学年くらいまでは、脳の発達に合わせて、お母さんと一緒に英語の簡単な本「ストーリーブック」を読むことがおすすめだといいます。

いったい、どんなものなのでしょうか? 三石さんに伺いました。

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おうちで英語教育!毎日の読み聞かせをストーリーブックで

まずは英語の本を楽しむことから

ストーリーブックとは、物語(フィクション)の本のことです。子どもが幼い時期に、お母さんと一緒に英語の本を声に出して読むことが、英語好きの子どもを育てるのに効果的です。

小さい子はまだ幼稚園や学校の先生、クラスの友達、お母さんとの交流に限られていて、世界の窓があまりありません。しかし、その窓一つ一つが濃密である分、その窓から何を見せてあげるかが大切です。

「本を読む子」に育てるには「本を読むことが楽しい」ということを、お母さんという窓から示してあげましょう。

最も大事なのは、まず親が楽しいと感じること。そうすれば子どもも楽しいと伝播して「もっと読んで、次の本!」となってくれます。

するとどこかの時点で自動操縦になり、勝手に本を読む子になっていきます。小学校の最初の学年は、そのように過ごしてみてはいかがでしょうか。

幼児から英語教育を始める効果は?

英語塾キャタルでは、ストーリーブックを積極的に取り入れているといいます。どのような効果があるのでしょうか。

ストーリーブックを小さいうちから読んでいくと“社会でも受験でも使える英語力”、つまり「TOFEL iBT®」という英語の試験120点満点中、100点取れるレベルに到達できます。

英語塾キャタルではこのレベルをゴールとしています。日本ではもちろん、アメリカの大学に出願でき、海外でも困りません。

幼児、小学生のレベルに合ったストーリーブックを

そこで三石さんにストーリーブックの選び方を伺いました。

まずはお子さんの英語力に合わせてお母さんが面白そうだと思う本を選んであげましょう。大島英美さんの『声に出して読む英語絵本―初めてのリードアラウド』(中央公論新社)がおすすめです。

子どもと一緒に本を読むことをどうやって取り入れるかや、声の出し方のコツを細かく解説してくれています。また「絵本ガイド100選」として、入門、初級、中級、上級に分けられ、英語の絵本がたくさんリストアップされています。

まだ英語で本を読んだことのないお子さんには、1ページに絵が一つと単語1語だけなど、英語が分からなかったとしても意味が分かるような本を選ぶといいでしょう。

ちなみに「ハリーポッターを読んであげたい」とよく聞きますが、かなり難易度の高い本です。大学卒レベルの英検準1級でもむずかしいのでご注意を!

三石さんによると、子どもが小学3年生くらいまでに100冊読むのを目指すといいのだそうです。

100冊くらい読めると相当英語力がついてきます。帰国子女では1年に100冊読む人もいますが、日本で育っている子どもたちは3年間で100冊読めたらそれはたいへんな自信になると思います。

選ぶ本もどんどん成長していくので楽しいですし、お母さんも英語力が一緒についていきます。

最後に、三石さんにストーリーブックにおすすめの、簡単な絵本を教えていただきました! ぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめ!英語教育教材になるストーリーブック

David Shannon『No David』(Blue Sky Pr)

いたずら好きのDavidが悪さをして怒られる話。絵を見ただけで何をしているのかが分かるので、英語力がなくても楽しめます。

Nancy Carlson『I like me』(Puffin Books; Reprint版)

自分のことが大好きなおちゃめなブタさんのお話。明るく前向きな彼女を見ていると、自分のことを好きになっていいんだと思えてくる。簡単な単語で書かれているので、こちらもほとんど英語力がなくても理解できます。

【参考書籍】

大島英美著『声に出して読む英語絵本 初めてのリードアラウド』(中央公論新社)

 

【取材協力】

三石郷史(みついし・さとし)さん

 

株式会社キャタル代表取締役社長。1974年生まれ。

慶應義塾大学卒業後、メリルリンチ証券に入社。英語に苦労した経験から、「次世代に同じ思いをさせないで学べる場所を作ろう」と「小中高生をバイリンガルにする英語塾キャタル」を創立。海外経験なしの小学校5年生が英検1級に合格、慶應義塾ニューヨーク学院の合格率87%、IVY LEAGUEの進学者輩出、といった実績が評判を呼んでいる。

 

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