小学館HugKum-ハグクム

小学館の親子向けサイト

平均費用は?おすすめは?辞めたいと言ったら?「子供の習い事」完全ガイド!

子どもには習い事を通じて、学校では身に付かない特別な技能を身につけてもらいたい、特別な体験を楽しんでもらいたいと考える親は少なくないと思います。とはいえ子どもの習い事、選択肢がたくさんありすぎて、何が一番わが子に適しているのか、悩んでしまいますよね。そこで今回は2人の子どもを持つ、父親でもある筆者が、子どもの習い事事情について各種の資料や取材を通じてまとめてみました。

わが子は少数派!? 学年別「習い事」に通う子供の割合は?

筆者の子どもが通う認定こども園では、絵画や英会話、体操などの専門講師が、月に何度か英語や運動を教えてくれます。このような活動もある種の「習い事」だと言えそうですが、今回の記事で想定する習い事は、幼稚園や認定こども園、あるいは小学校などと関係なく、親が意図的に費用を払って通わせている学校外(園外)のスポーツ活動、芸術・文化的活動、教室学習活動を習い事と呼びたいと思います。

地方に暮らす筆者はそれほど実感がありませんが、このところは習い事の「低年齢化」も都心部を中心に進んでいると聞きます。関東の大都市に暮らす筆者の知人も、子どもが3歳になる前から英会話教室に通わせ始めていました。実際は子育て世代の皆さん、どの程度の割合でわが子に習い事をさせているのでしょうか。

〇小学生で習い事をやっている子供の割合は72.5%

文部科学省は昭和60(1985)年から平成19(2007)年まで、4回にわたって「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」を発表しており、小学校1年生から中学校3年生の何割が学校外で習い事を行っているのか、調査が行われました。

平成19(2007)年と古いデータになってしまいますが、全国の保護者約6万7千人、児童5万3千人近くに対して行った調査結果を見ると、学校外で習い事を行っている小学生の割合は72.5%。学年別で見ると、

小学校1年生:67.7%

小学校2年生:72.6%

小学校3年生:77.6%

小学校4年生:76.3%

小学校5年生:73.6%

小学校6年生:66.9%

とあります。数値は高学年に向かうにつれて下がっていき、中学生になると全体で31.2%と急落していきますが、その代わり学習塾に通う子どもの割合が中学校1年生で45.1%、2年生で50.9%、3年生で65.2%と右肩上がりに増えていきます。

以前、児童向けの英会話教室の経営者から、「景気が良ければ良いなりに、景気が悪くても頑張って、親は子どもの習い事の費用を工面し、何かを習わせようとする」といった言葉を聞きました。昭和60年、平成5年、平成14年、平成19年と過去数回行われた文部科学省の同調査でも、多少の上下はあるものの、習い事の活動率の数字は大きく変わっていません。そう考えると、現代も小学生の約7割が習い事をしていると考えて間違いはなさそうですね。

〇習い事の低年齢化は加速していない!?

では、未就学児はどの程度、習い事をしているのでしょうか? ベネッセ教育総合研究所が全国の母親約16,000人から得た回答を基に作成した「学校外教育活動に関する調査2017」を見ると、ときどき耳にする「習い事の低年齢化が加速している」という言葉とは異なる現状が分かってきます。

スポーツ活動の習い事に取り組む未就学児は38.9%

幼児のスポーツ活動の習い事に取り組んでいる率に関しては、全体で38.9%。年齢別に見ると、

3歳(未満児):16.0%

4歳(年少):32.0%

5歳(年中):50.2%

6歳(年長):57.3%

の割合になっていると分かります。

芸術関連の習い事に取り組む未就学児は23.8%

芸術関連の習い事をしている率に関しては、幼児全体で23.8%。年齢別で言えば、

3歳(未満児):18.7%

4歳(年少):19.9%

5歳(年中):24.1%

6歳(年長):32.6%

になります。

教室学習活動の習い事をしている未就学児は20.4%

そろばんや英会話教室、習字など教室学習活動系の習い事をしている率に関しては、全体で20.4%。年齢別で見ると、

3歳(未満児):10.9%

4歳(年少):15.0%

5歳(年中):24.1%

6歳(年長):31.7%

となっています。この数字は、ベネッセ教育総合研究所の同調査が初めて行われた2009年からほとんど変わっていません。むしろ芸術関連の習い事に関しては、活動率が落ちています。一部の都市部では別かもしれませんが、全国的に見れば、必ずしも「習い事の低年齢化」が加速しているというわけではなさそうですね。

 

みんなはどのくらいお金をかけている? 子供の習い事の費用平均は?

小学校に入ると、7割以上の子どもが習い事を通っていると分かりました。ただ、習い事は無料ではありません。一定の月謝が必要になりますが、子どもを習い事に通わせる親は、どの程度の費用を支払っているのでしょうか。

〇小中学生の親が1つの習い事に支払う月謝平均は6,637円

上述した文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」には、習い事にどの程度の月謝を支払っているのか、平均値も出ています。小中学生全体では6,637円。ただ、この金額は合計金額ではなく、主な習い事1カ所の月謝となっています。習い事を幾つも通わせている場合の合計値とは異なりますから、合計金額で出しているベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」をチェックしてみましょう。

〇幼児の月謝平均は5,300円

ベネッセの調査においては、

・スポーツ活動

・芸術活動

・家庭学習活動

・教室学習活動

の4つが学校外教育活動とされています。そのうち「習い事」という言葉から考えて、参考書、絵本、通信教育、知育玩具、幼児向け雑誌、学習雑誌などを想定している家庭学習活動は「習い事」に該当しないと考えられます。そこで学校外教育活動の中から家庭学習活動費を除外した上で、子どもの習い事(スポーツ活動、芸術活動、習字や英会話など教室学習活動)に親が支払う費用の平均をチェックして見ると、

幼児:5,300円

小学生:12,800円

中学生:18,400円

という金額になりました。幼児を持つ親は、月に5300円ほどのお金を習い事に支出していると分かります。

〇小学生の月謝平均は塾代を抜くと10,000~11,000円ほど

ただ、ベネッセ教育総合研究所の調査の場合、「習い事」としてカウントした教室学習活動の中に、進学塾・学習塾の月謝も含まれてしまっています。上述した小学生、中学生の金額には、小学校後半、あるいは中学生時代に盛んに通い始める進学塾、学習塾代が影響している可能性が高いです。

そこで別の調査、文部科学省の平成26年度「子供の学習費調査」を見てみたいと思います。同調査には、進学塾や学習塾などの補助学習費を除いた、体験活動や習い事のための年間費用が学年ごとに示されています。その年間費用を単純に12カ月で割ると、

小学校1年生:11,083円

小学校2年生:10,083円

小学校3年生:11,166円

小学校4年生:11,916円

小学校5年生:10,916円

小学校6年生:11,000円

といった金額が明らかになってきます。小学生時代の習い事の費用については、10,000円から11,000円程度の金額が現実に即しているかもしれせんね。ちなみに中学生時代は、

中学校1年生:6,666円

中学校2年生:5,916円

中学校3年生:4,583円

と、習い事の費用に関しては、どんどん減っていくと分かります。

〇習い事の過熱化はウソ!?

もちろんこの数字は、世帯年収が多く、大都市に暮らし、子どもの人数が少ない、高学歴志向の家庭ほど大きくなると、各種の調査で明らかになっています。

ただ、例えばベネッセ教育総合研究所が行った2009年の調査と比べると、親が支払っている習い事の費用平均は、子どもの年代に関係なく、2017年の調査結果の方が下がっていると分かります。先ほどは「習い事の低年齢化」が加速していないと話しましたが、費用を見ても全体では加速するどころか、むしろ緩やかに下がってきています。必ずしも習い事が「低年齢化」、「過熱化」しているとは言えないのかもしれませんね。

 

子供の習い事の市場規模

親の支払っている習い事の費用が過去と比べて緩やかに減っていると考えると、子どもの習い事の市場規模自体も、ほんの少しだけ縮小していると予想できます。実際はどうなのでしょうか?

〇子供の習い事の市場規模はそれほど変化していない?

例えば矢野経済研究所が行っている「お稽古・習い事市場に関する調査」の2016年版を見ると、習い事市場は2015年度が1兆9699億円で、前年の2014年度比0.3%減だといいます。

この数字は、必ずしも子どもの習い事だけを指すわけではなく、大人の習い事も含んでいますが、過去の同調査を見ると、2013年度が1兆9910億円、2012年度が1兆9891億円となっています。年度により上下があるものの、一部で言われる「習い事の過熱化」を受けて、市場自体が劇的に拡大しているというわけではないみたいですね。

 

一挙大公開!子供のおすすめ習い事は?

今まで、子どもの習い事に支払う費用や、子どもが何歳から習い事を始めているのかといった情報をまとめてきました。では実際に現代の子どもたちは、どのような習い事に取り組んでいるのでしょうか。

〇子供のおすすめ習い事「スポーツ活動」編

最初はスポーツ活動で人気の習い事をまとめてみましょう。ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」では、子どもたちが就学前、就学後に取り組んだ習い事が明らかにされています。

スポーツ活動とは、ボルダリング、ボクシング、バレエ、ダンス、水泳、柔道、剣道、空手、少林寺拳法、サッカー、野球、バスケットボール、体操といろいろありますが、性別ごと、あるいは年代ごとに、どのような習い事が人気なのかまとめてみましょう。

性別で見る人気のスポーツ活動

男子:(1位)スイミング、(2位)サッカー/フットサル、(3位)体操教室・運動遊び

女子:(1位)スイミング、(2位)ダンス、(3位)体操教室・運動遊び

男女ともに、スイミングが人気だと分かります。

ライフステージ別で見る人気のスポーツ活動

幼児:(1位)スイミング、(2位)体操教室・運動遊び、(3位)サッカー/フットサル

小学生:(1位)スイミング、(2位)サッカー/フットサル、(3位)体操教室・運動遊び

年齢に関係なく、スポーツ系の習い事では水泳が人気です。文部科学省の平成19年度の調査を見ても、小学校低学年が通う習い事のトップが、全ジャンルの中で水泳となっています。全身運動で、心肺機能も高まると言われる水泳は、鉄板の人気があるみたいですね。

〇子供のおすすめ習い事「芸術・文化活動」編

次は芸術・文化活動系で人気の習い事とピックアップしてみましょう。芸術・文化活動系で言えば、絵画、ピアノなどが真っ先に思い浮かびますし、演劇も密かに人気という話も聞きます。実際はどうなのでしょうか。

性別で見る人気の芸術・文化活動

男子:(1位)楽器の練習・レッスン、(2位)音楽教室、(3位)絵画/造形

女子:(1位)楽器の練習・レッスン、(2位)絵画/造形、(3位)音楽教室

男女ともに同じような結果になりました。特に女子の楽器の練習・レッスンは、数値的に突出していました。文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」を見ても、小中高生に共通してピアノの習い事をする人が多いと分かっています。

ライフステージ別で見る人気の芸術・文化活動

幼児:(1位)楽器の練習・レッスン、(2位)音楽教室、(3位)リトミック

小学生:(1位)楽器の練習・レッスン、(2位)絵画/造形、(3位)合唱/コーラス

幼児の第3位に入ったリトミックとは、音楽と楽器を使って遊びながら言葉、体の動かし方、楽器の鳴らし方を学ぶプログラムですね。

〇子供のおすすめ習い事「教室学習・勉強」編

最後に、教室学習・勉強で人気の習い事とまとめてみましょう。そろばん、英会話、パソコン、各種の能力開発教室などさまざまな種類がありますが、今までと同じくベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」を参考にします。

性別で見る人気の教室学習・勉強

男子:(1位)英会話・英語教室、(2位)プリント教材教室、(3位)習字/硬筆

女子:(1位)英会話・英語教室、(2位)習字/硬筆、(3位)プリント教材教室

ベネッセの調査の場合、受験勉強のための進学塾や補習塾も学校外教育活動の対象に含まれています。今回の「習い事」というタイトルにはふさわしくないとして、塾代を除外した上でのランキングになります。

ライフステージ別で見る人気の教室学習・勉強

幼児:(1位)英会話・英語教室、(2位)プリント教材教室、(3位)能力開発のための幼児教室

小学生:(1位)英会話・英語教室、(2位)習字/硬筆、(3位)プリント教材教室

性別ではなく、学校段階別に見ても、英会話・英語教室が人気だと分かります。社会のグローバル化や小学校での英語が教科化するなどを受け、「子どもに英語で苦労させたくない」、「子どもには英語ができるようになってほしい」といった親心が引き続き高まっているのかもしれませんね。

 

ピックアップ!子供の習い事「ダンス」編

ここまでは人気の習い事を各ジャンルの中で見てきました。スイミング、ピアノ、英会話など定番の習い事が多くの親と子どもに選ばれていると分かりましたが、ここからは少し「マイナー」でありながら、一部で根強い人気の習い事を幾つかピックアップして紹介したいと思います。

〇子供のリズム感を養う習い事のダンス! 気になる費用は?

最初はダンス。小学校の体育の授業でダンスが導入されていますが、ダンスの習い事はどのようなメリットがあるのでしょうか? 全国170拠点の提携スクールを抱えるavex dance masterの公式ホームページには、

・リズム感を養える

・柔軟性、俊敏性が養える

・体力がつく

・忍耐力を養える

・人前に立つ自信がつく

・明るく、社交的になる

といったメリットが、ダンスを通じて得られると書かれています。月謝は各種の教室の公式情報を見る限り、5,000~7,000円といった価格帯が相場のようですね。

 

ピックアップ!子供の習い事「バレエ」編

舞踊のバレエも、子どもの習い事として常に一定の人気を保っています。筆者の暮らす富山でもバレエの習い事は盛んで、有名バレエ教室が幾つも存在し、バレエのレッスンに向かう少女たちの姿を電車の中などで見かけます。

〇子供の習い事で人気のバレエ! 気になる費用は?

バレエは費用が高いという印象がありますが、実際はどうなのでしょうか? 筆者の暮らす富山で有名な和田朝子舞踊研究所の場合、公式ホームページによれば、基本レッスンクラスの月謝が週1回で5,500円からと書かれています。プラス入会金があるようですね。

都心に目を向けると、例えば東京の南青山に本校を構える松山バレエ団/松山バレエ学校の場合、0~2歳クラスが週1回のレッスンで9,720円/月、3歳から年長クラスが週2回で16,200円/月、小学低学年が週2回のレッスンで18,360円となっています。プラス入学金が必要な様子。

こうして月謝だけで見ると、バレエは他の習い事とそれほど違いはないように思えます。しかし実際は、プラスして発表会の衣装や費用なども、10万円単位で掛かる場合が少なくないと、バレエを子どもに習われている筆者の友人が教えてくれました。月謝以外に必要となる費用を通わせる予定のバレエ教室には、事前に確認しておきたいですね。

 

ピックアップ!子供の習い事「演劇」編

バレエと同じくステージの上で物語を演じていく演劇も、子どもの習い事として一部で人気です。

〇子供に表現力が身に着く習い事の演劇!気になる費用は?

例えば東京都武蔵野市に拠点を構え、子どものための演劇教育プロジェクトを提供するるこども演劇プロジェクトN.G.A.の公式ホームページを見ると、演劇を通じて子どもは、

・コミュニケーション力

・問題解決力

・セルフコントロール

・集中力

・協調性

・自主性

・感性

などの発達が期待できると書かれています。同スクールの月謝は、4歳から小学校2年生までを対象にしたジュニアクラスで、90分×月2回のレッスン料が5,500円とされています。プラスして入会金が必要となります。

他には東京の練馬区に、区内在住の小学校3年生から中学校3年生が演劇を学べる、自治体主催の児童劇教室もあります。レッスン会場となっている練馬区内の春日町青少年館に問い合わせてみると、レッスン料などは不要で、教室を修了すると練馬児童劇団に所属できるようになるといいます。

プロを目指す集団ではなく、習い事とも違って、あくまでも創造力や情操教育、人間形成を目指している劇団だと言いますが、このような集団が自分の地元にもないか、探して見るといいかもしれませんね。

 

ピックアップ!子供の習い事「ボクシング」編

昔から柔道や剣道、空手、少林寺拳法など武道は子どもの修練の場面で定番でしたが、ボクシングを習わせる親も居るようです。

〇体が丈夫になる子どもの習い事ボクシング! 気になる費用は?

気になる費用ですが、例えば東京にある名門ボクシングジムのワタナベボクシングジムでは、キッズボクシングというコースがあり、月謝が7,500円、水曜日、日曜日、祝日以外であれば、平日は17時から、土曜日は16時から、1時間弱のトレーニングを自由に受けられるといいます。

同ジムに問い合わせてみると、動きやすい格好で来てくれれば、グローブなどはジムにあるため追加費用は掛からないと教えてくれました。マイグローブが欲しくなっても、安ければ2,000円程度で買えると言いますから、比較的経済的な習い事だと分かります。

同ジムのホームページ上には、

<お子様のたくましいココロとチカラを育てる>(ワタナベボクシングジムの公式ホームページより引用)

とあります。何かスポーツ活動で習い事をさせたいという場合、ボクシングも狙い目かもしれまえんね。

 

子供が習い事をやめたいと言ったら親はどうするべき?

ここまでに、習い事の実態や人気の習い事、「マイナー」でも人気の習い事などを紹介してきました。筆者自身、子どものころにそろばんや水泳、少林寺拳法を習っていましたが、どれも小学校の途中、あるいは中学校に上がる段階で、辞めてしまいました。辞めた理由は習い事によって異なりますが、子どもが習い事を辞めたいと言い始めた場合、親としてはどのような対応をすれば正解なのでしょうか。

〇子供が習い事を辞めたいと感じる理由は「疲れるから」

子どもが習い事を辞めたいと言い始めたときの対処法を考える前に、まずは子どもがなぜ習い事を辞めたい、あるいは嫌いと感じるのか、その動機を探ってみましょう。

たびたび参照している文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」には、小中学生の子どもが習い事を「嫌い」と感じる理由が明らかにされています。全体的に「習い事が嫌だ」「あまり好きでない」と感じている子どもは、小中学生を通して3~4%程度しかいませんが、嫌いと感じる最大の理由は「疲れるから」と子どもたちは答えています。次いで「友だちと遊べない」が続いています。「ゲームをしたりテレビを見たりできないから」も多い理由。

以上を考えると、親心から「あれも、これも習わせよう」と無理強いをしても、子どもからすれば疲れる上に、友だちと遊べず、ゲームをしたりテレビを見たりもできないため、長続きしないで終わる可能性が高いと言えるかもしれませんね。

また、そもそもの話として、「習っている習い事が嫌い」、「習っている習い事の練習が嫌い」と感じている子どもも少なくないと上述の調査で分かっています。「上手くできないと、親に怒られる」ために、習い事を嫌いと感じている子どもも、多くはないものの存在しています。親の考え、親の理想や「エゴ」から、子どもが好きでもない習い事を無理にさせても、結局は「嫌い」という気持ちがあるために、身に付かず、長続きもしないで終わる可能性が高いと言えるかもしれませんね。

〇好きで始めた習い事を子どもが辞めたいと言い始めたら?

しかし、一方で子どもが「やりたい」と言い始めたのに、途中で「辞めたい」と言い始めるケースもあるかと思います。親としては途中で投げ出す悪いくせがつかないように、簡単には聞き入れられない気持ちもあるのでは?

子どもが「辞めたい」と言い始めたときの正解の対処法は、子ども1人1人違うはずで、家庭事情によっても違ってくるはずです。しかし、少なくとも上述した調査結果から考えると、子どもが習い事に疲れを感じて、好きだった習い事を「辞めたい」と言い始めた可能性も十分に考えられます。その意味では、子どもの疲れ・負担感を軽減させるべく、

・1週間、あるいは月間の中で習い事に通う日を減らしてみる

・他に通っている習い事があれば、そちらの通う日を減らしてみる

・親の「エゴ」で通わせている習い事があれば、思い切って無理強いしている習い事に通う日を減らす(辞める)

という形で、子どもと話し合ってみる手もありかもしれません。「特に分からない」のに習い事が嫌いという子どもは、極めて少数派だと文部科学省の調査で明らかにされています。必ず理由があるはずですので、いろいろな線で仮説を立て、子どもの気持ちを聞いてあげるといいのかもしれませんね。

 

以上、習い事についていろいろとまとめてみましたが、いかがでしたか? 子どもの成長に大きく後押ししてくれる習い事です。限られた予算の中であっても、子どもが大いに、のびのびと楽しめる習い事を見つけてあげたいですね。

(文・坂本正敬)

 

【参考】

子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告 – 文部科学省

第1回 学校外教育活動に関する調査 2009 (データブック) – ベネッセ教育総合研究所

学校外教育活動に関する調査2017 – ベネッセ教育総合研究所

平成26年度「子供の学習費調査」 – 文部科学省

お稽古・習い事市場に関する調査を実施(2016年) – 矢野経済研究所

関連記事