初めての離乳食、量や作り方は?おかゆや野菜、りんごレシピを解説

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。私は現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始めました。学び始めると楽しくなり、それがいつの間にか仕事に!「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えています。

赤ちゃんが産まれると、ママにとって初めての経験が多くあると思います。離乳食もそのうちのひとつですね。今日は、離乳食を開始するときの基本をお話します!

初めての離乳食の量、どれくらい?

計量スプーンの小さじ=5gをめやすに

よく、離乳食の本などには「最初はひとさじから」と書かれています。離乳食でいう「ひとさじ」とは計量スプーンの「小さじ1杯」のこと。グラムにすると約5g程度。ほんの少しからスタートさせます。もっとゆっくり始めたい方は小さじ1/2杯でもOKです。

まずは、ひとさじを数日続けます。それを1カ月かけて30~45g程度まで増やしていきます。書籍によってはさまざまな進め方がありますが、離乳食インストラクター協会では以下の進め方をおすすめしています。

初めての離乳食・進め方表

 

炭水化物

(10倍かゆすりつぶし)

ビタミンミネラル

(例・かぼちゃ)

タンパク質

(豆腐)

1~2日目

小さじ1/2~1

   

3~4日目

小さじ1

   

5~7日目

小さじ2

   

8~14日目

小さじ3(大さじ1)

小さじ1

 

15~21日目

大さじ1~2

小さじ1~2

 

22~31日目

大さじ1~2

小さじ1~4

 

32日目~

大さじ2~3

小さじ2~4

小さじ1/2~1

 

小さじ1から始めてそれを2~3日続けてさらに1さじ増やす。この繰り返しで徐々に量を増やしていきます。

離乳食、最初からパクパク食べてくれるときはたくさん食べてもいいの?

赤ちゃんの内蔵はまだ未発達。下痢になることも…

離乳食初日から赤ちゃんがパクパク上手に食べてくれたら。ママはとっても嬉しいですよね。「こんなに食べてくれるなら、ひとさじと言わずにもう少し食べさせてみようかな」と思うかもしれませんが、それはストップ!

赤ちゃんは昨日まで母乳やミルクだけを飲んできました。今日からスタートした離乳食を喜ぶからと言って、たくさん食べるとお腹がビックリしてしまうかもしれません。場合によっては下痢になることもあります。下痢をしたら、医師によっては治るまで離乳食をストップさせる場合もあります。赤ちゃんの内臓機能は未熟なのです。

赤ちゃんが離乳食をひとさじも食べてくれなかったら?

あくまでも「食べる練習」だから気にしないで

離乳食初日、赤ちゃんがひとさじどころか全く食べてくれなかったら、どうすればいいでしょうか?

結論から言いますと、特に離乳食初期は、食べる量は気にしなくても大丈夫です。もちろん、食べてほしいというママの気持ちはよくわかります。でも、今はとにかく「食べる練習をしている」ということに重点を置きましょう。食が進まず、上記表のように進まなくても大丈夫。赤ちゃんはひとりひとり、発達も個性も違います。食が進まない子は、その子のペースに合わせてあげます。量よりも離乳食を食べる経験を積んで楽しさを味わうことが大切。食べないときは、赤ちゃんが嫌がる前にサッと切り上げて、おっぱいやミルクを満足するまで飲ませてあげましょう。

 

初めての離乳食、作り方のポイントは?

最初は液体に近い状態に

これまで、母乳やミルクなどの液体を飲んでいた赤ちゃんです。内臓の働きや飲み込む能力は未発達ですので、いきなり固体は食べられません。離乳食の最初は、トロトロの液体に近い状態に調理します。ポイントは

・食材は大人が思うよりも軟らかくクタクタに茹でる(煮る)

・柔らかく茹でた食べ物を裏ごしする

・煮汁や湯冷ましを加えてヨーグルト状にする

裏ごし器で裏ごしすると、滑らかになるだけではなく、最初は与えたくない野菜の繊維などを取り除くことができます。

初めての離乳食「おかゆ」の作り方

10倍つぶしがゆの作り方

赤ちゃんが一番最初に食べる食材で、おすすめなのは米。おかゆの状態からスタートします。最初は「10倍つぶしかゆ」がいいでしょう。あまり聞き慣れない言葉ですが、米1に対し水が10で炊いたおかゆが「10倍がゆ」、それを更に裏ごししたものが「10倍つぶしがゆ」です。おかゆを作る時は蓋のある厚手の鍋を準備しましょう。

<材料>

米 大さじ1

水 150ml

<作り方>

1.分量のお米を水で3回ほど洗う

2.ザルで水を切り、分量の水と一緒に鍋に入れて30分浸水

3.最初は強火。沸騰したら弱火にして30分程炊く

4.火を止め、蓋をしたまま10分蒸らす

5.裏ごしして、おもゆか湯冷ましで滑らかにする

 

初めての離乳食、野菜はなにから始めればいい?

舌触りがよく、なめらかな野菜がおすすめ!

おかゆに慣れたら、野菜をスタートさせましょう。まずは舌触りの良い滑らかになりやすい野菜がおススメです。例えば、

かぼちゃ・にんじん・かぶ・大根・玉ねぎ

など。赤ちゃんが食べやすい野菜を選んであげましょう。

 

初めての離乳食をスプーンであげるときの注意点

スプーンの感触への感じ方は赤ちゃんによって違います!

初めての離乳食のスプーンは、肌触りの良い素材をおススメしています。赤ちゃんによってはスプーンの感触が苦手で食べてくれない子もいます。シリコン製や木製などいろいろありますので選んでみてくださいね。

・スプーンの使い方

離乳食初期は、まだ自分で食べることができないので大人が与えます。

1.下唇をスプーンでツンツンする

2.赤ちゃんが口を開けたら離乳食を下唇に置く

3.スプーンを引きだす

このときの注意点は、

・口の正面からスプーンを入れる

・口の奥に入れない

・口から出すときに引き上げない

「美味しいね」「食べるの上手だね」など声掛けをしながら食べてみましょうね。

初めての離乳食「りんご」レシピ

「ほうれん草と蒸しリンゴのペースト」

野菜に慣れたら、時々の楽しみとして果物が食べられるようになります。今回は「ほうれん草と蒸しリンゴのペースト」を紹介します。ほうれん草などの緑の野菜が苦手な赤ちゃんにもお勧めのメニューです。

<材料>

ほうれん草(葉) 5g

りんご 5g

<作り方>

1.ほうれん草はお湯でゆでて湯切りする

2.りんごは蒸し器に入れて蒸す(ない場合は茹でてもOK)

3.りんごとほうれん草を裏ごしする

りんごもほうれん草も水分が多いので、裏ごししただけでヨーグルト状になると思いますが、とろみが足りないときは湯冷ましを加えましょう。

初めての離乳食を作るときのおすすめ本は?

私自身が我が子の離乳食時に参考にした本は、多くの情報が書かれていてページ数が多い本です。写真やイラストでの説明があり、パッと見た目が分かりやすい点も重視しました。

初めての離乳食おすすめ本4選

いちばんやさしい きほんの離乳食 (はじめてBOOKS)

/堤ちはる(成美堂出版)

 


赤ちゃんとお母さんのためのおいしい離乳食 (池田書店の妊娠・出産・育児シリーズ)

/堤ちはる(池田書店)

 

世界一簡単な赤ちゃんごはん: 離乳食の手間、困ったがなくなる!!

/宗祥子(主婦と生活社)

 

おとなごはんと一緒に作れる、9ヵ月からの離乳食 スプーンセット: 簡単なのにちゃんとおいしい!

/岡村淑子(河出書房新社)

 

離乳食づくりでママが心得ておきたい大事なポイント

ママも赤ちゃんもドキドキの初体験を楽しんで!

はじめての離乳食をスタートさせるとき、ママはドキドキすると思います。でも、経験したことがない食べ物を口にする赤ちゃんも同じくドキドキしていると思いますよ。大切なことは、

・完璧でなくてOK

・ママは心と身体の力を抜く

・食べた・食べなかったにフォーカスを当てない

・まずは離乳食を経験して「慣れる」

・楽しく食べる

ということです。離乳食の時間が親子の楽しい時間になるといいですね。

 

文/中田 馨(なかたかおり)

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

離乳食インストラクター協会HP 

中田馨の和の離乳食レシピブログ

 

編集部おすすめ

関連記事