【小児科医監修】あせも、とびひ、水いぼ、虫刺され…夏の子供の皮膚トラブル総まとめ

暑さが厳しくなるこれからの季節、 子どもの体調管理には気をつけたいですね。 皮膚トラブルや夏によく見られる病気について、 知っておきたいこととホームケアのポイントを 小児科の先生にうかがいました。

子供の皮膚トラブルや夏によく見られる病気はどんなものがある?

あせも・おむつかぶれになったら?

あせもは、皮膚にある汗を出す穴がつまって起こる炎症で、顔や首まわり、手足の関節の内側などに赤いブツブツができます。

おむつかぶれは、おむつの中の蒸れや雑菌などにより起こるため、おむつ交換をこまめに。汗やおしりの汚れは、ぬれタオルかシャワーできれいにして、その後すぐに保湿剤を塗りましょう。

水いぼってどんな症状?

伝染性軟属腫ウイルスの感染により、直径1~3ミリほどの円形のいぼができます。かきむしると次々と増えていくので、見つけたら早めに医師に受診して、かゆみをコントロールすることが重要。肌のバリア機能が低下しているとウイルスに感染しやすくなるため、毎日の保湿ケアを習慣にすることが予防につながります。

とびひってどんな症状?

あせもや虫刺されなどをかきむしったところに細菌が感染すると、かゆみのある水ぶくれができ、つぶれるとジクジクした状態に。この部分をかいた手で他の皮膚を触ると火事の「飛び火」のように感染が広がることから、この名前がつきました。抗菌薬での治療が必要な場合もあるので早めに受診し、傷が乾くまでは浴槽やプールに入るのは控えて。

子供の日焼け対策、注意することは?

紫外線を大量に浴びすぎると、皮膚が赤くなってやけどと同じような症状になります。ヒリヒリするときはガーゼで包んだ保冷剤などで冷やしてしっかり保湿し、赤く腫れたり、痛みが強くなったりする場合は受診を。外出時には日焼け止めを塗り、つばのある帽子や長袖の上着などで紫外線から肌を守りましょう。

虫刺されにはどう対処する?

子どもは大人より腫れが大きくなりやすく、刺されてから1~2日後に赤みやかゆみが生じることも。軽症なら市販のかゆみ止め(スースーする刺激成分の強すぎないもの)を塗ってもかまいませんが、かきむしると「とびひ」になるおそれがあるので、かゆみが続くときは受診を。

■トラブル予防には日ごろからのホームケアが大切です!

汗はこまめにふき、しっかり保湿を

夏の健康管理では、バランスのよい食事と十分な睡眠のほか、汗や暑さへの対策が欠かせません。かいた汗をそのままにしておくと、体が冷えて風邪をひきやすくなり、皮膚トラブルの原因になることも。

汗をかいたら、ぬれタオルやシャワーで肌を清潔にして、必ず保湿ケアを。肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下し、アレルギーの原因物質が入り込んで症状が出やすくなるなど、全身の健康状態に影響を与えることもあります。日ごろからこまめに保湿ケアを行うとともに、子どもの全身状態をよく観察しましょう。

■目の充血や発疹が気になったら、まずは小児科へ

かかりつけの小児科医をもつことも大切

 子どもは自分では体の不調を訴えることができないので、おうちの方が「いつもと違う」と感じたときは、早めの受診を。目の充血や発疹は感染症が原因で起こることもあるため、目や皮膚の症状に加えて「発熱」「食欲がない」「ぐったりしている」といった症状が見られるときは、まず小児科を受診し、必要に応じて眼科や皮膚科を紹介してもらうとよいでしょう。小児科では子どもの肌質に合った保湿剤を処方することもできるので、皮膚に関しても気になることがあれば、ぜひかかりつけ医に相談してください。

 

子供への暑さ対策のポイントは?

子供を暑さから守る5大ポイント

・エアコンは25~27℃を目安に、過ごしやすい環境を
・衣類は通気性、吸水性がよいものを選ぶ
・帽子、長袖の服、海やプールではラッシュガード※ などで紫外線対策を
・水分補給はこまめに(汗をたくさんかいたときは、経口補水液を)
・ベビーカーの中は高温になりやすいので、長時間座らせたままにしない

※ラッシュガード:海やプールで紫外線やすり傷などから皮膚を守り、体温の低下を防ぐはたらきをもつ、伸縮性のある素材でつくられたウェア。

 

汗や汚れから守り、子供の肌を清潔に保つポイントは?

うがい、手洗いのほかにシャワーも有効!

・汗をかいたらぬれたタオルでふくか、シャワーで洗い流す
・外から帰ったとき、共用のおもちゃで遊んだ後、トイレの後、食事の前には手を洗う
・うがいをする(できない場合は、うがいをするべきタイミングで水分を飲ませる)

子供の肌のバリア機能を高めるのに大切なことは?

なにをおいても保湿が大事!

・ボディーソープは弱酸性で低刺激性のものを選び、よく泡立ててから肌につけて洗う
・洗顔や入浴、シャワーのたびに、洗ったところに保湿剤を塗る
・日焼けした後は肌が乾燥しやすいので、念入りな保湿ケアを

 

 

■子供用の日焼け止めと虫よけ薬の選び方アドバイス

虫よけは、シールやリング、携帯できる電池式のものは効き目のある範囲が限られるため、肌に塗るタイプとの併用を。スプレー式の虫よけは子どもが吸い込まないよう、おうちの方が手にスプレーしたものを塗るようにします。

日焼け止めは日常生活ならSPF15~20、PA++、野外のレジャーではSPF20~40、PA++~+++を目安に、紫外線吸収剤を含まないものを選んで二度塗りを。スキンケアのあとは保湿剤→日焼け止め→虫よけの順でつけ、日焼け止めも虫よけも2~3時間ごとに塗り直しましょう

夏の肌トラブルや病気に対するママたちの疑問に小児科医が回答します!

Q.肌着はどんなものを 選べばいいですか?

A.ノースリーブより、袖つきのほうがわきの下の汗を吸い取るのでおすすめです。綿素材など通気性と吸水性のよいものを選び、汗でぬれたら着替えさせて。日差しの強い場所では、薄手の長袖インナーを着せると紫外線対策になります。

Q.寝汗を多くかくときは どうすればいい?

A.敷布団や枕にタオルを敷いておくと、寝汗を吸い取ってくれるので、汗で体が冷えるのを防ぐことができます。子どもは汗をかきやすいので、大人よりも1枚薄着にして、冷却効果のある枕やマットなどを利用するのもよいでしょう。

Q.虫に刺されたところを かきむしってしまいます…

A.保冷剤で冷やす、かゆみ止めを塗るなどの処置をして、傷つけないように爪を切っておきましょう。密封性の高い絆創膏を貼ると、中で雑菌が増えることもあるため、患部を保護する場合はガーゼとネット包帯などを利用して。

Q.海やプールに入れないのは どんなとき?

A.とびひがあるとき、水いぼをかきむしってしまったときは、海やプール、浴槽に入るのは控えて。水いぼは園や施設により判断が異なる場合もありますが、かきむしっていなければラッシュガードで覆えば基本的に問題ありません。

 

 

松浦真里子先生
埼玉県のファミリータイズクリニック院長。
小児科医として「親子の絆」に寄り添う医療をめざしている。日本小児皮膚科学会などにも所属。

出典/『ベビーブック』2017年8月号 再構成/HugKum編集部

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