歌舞伎のふしぎ 市川染五郎さんが13歳になっていた!?

七代目市川染五郎さんのまんがは、2006年に『小学六年生』に掲載されました。

まんがは、ここで読めます。

その後、七代目市川染五郎さんは、十代目松本幸四郎さんとなって活躍中です。

名前が変わったというのは、どういうことでしょう??

七代目市川染五郎様・襲名解説イラスト

歌舞伎役者は名前も進化する!

2018年1月、七代目市川染五郎さんは、十代目松本幸四郎さんになりました。

こうして名前だけを見ると別人になったようですが、歌舞伎の世界では、それぞれの家で親や師匠の芸名を継ぐのが伝統になっています。

「松本幸四郎」は、七代目市川染五郎さんのお父さんが、それまで名乗っていた名前なのです。

単に名前を継ぐだけでなく、演じ方、芸風、その家ゆかりの演目なども受け継いでいきます。

このように名前や芸風を継ぐことを「襲名(しゅうめい)」と言います。

長く長く受け継がれてきた名前に恥じないように力をつけていくことを決意するとき、でもあるのです。

 

父、自分、息子の親子三代の名前が同時に変わる!

今回、名前を受け継いだのは七代目市川染五郎さんだけではありませんでした。

なんと! 父の九代目松本幸四郎さんが二代目松本白鸚さんに、息子の四代目松本金太郎くんが八代目市川染五郎くんとなりました。直系親子の三代が同時に襲名することになったのです。

つまり、今の「市川染五郎」は、13歳に若がえっているのです! (2018年11月の時点)

 

七代目市川染五郎の夢が叶う!

襲名を紹介する公演では、「熊谷陣屋」「勧進帳」「一条大蔵卿」「車引」など、高麗屋ゆかりの演目がずらりと揃いました。

その中でも、「勧進帳」は、十代目松本幸四郎さんが弁慶を、父である二代目松本白鸚さんが冨樫を 、そして、新しい「市川染五郎」となった息子が義経を演じました。

観客だけでなく、弁慶を演じることを目指してきた七代目市川染五郎さんにとって、まさに夢のような舞台だったのでした。

(文/君野倫子、イラスト/きたむらじん)

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