1971(昭和46年)~1984年(昭和59)年:テレビの隆盛期

子どもの数は増えつづけ、1973(昭和48)年には第二次ベビーブームがピークを迎えました。一方、1970年代はカラーテレビの普及が急速に広がります。子ども向けのテレビ番組はアニメや特撮ヒーローものにとどまらず、ドラマやお笑い系なども数多くヒット。またプロ野球人気も過熱していきました。

子どものためのエンターテインメントが日本全体を包むような賑やかさのなか、1974(昭和49)年には『小学一年生』の発行部数が116万部に達しました。

1973年1974年1975年1976年

1977年1978年 1981年1982年1984年

 

1973(昭和48)年 1月号 
大人気のウルトラマンが表紙に

本誌及び増刊号の表紙にウルトラマンが載せられていて、その人気の高さがうかがえます。

世の中のできごと

●第一次オイルショック。

●スカイラブ1号が無人飛行で打ち上げ。

●ドバイ日航機ハイジャック事件発生。

●かぐや姫「神田川」が大ヒットに

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1974(昭和49)年 1月号
「ザ・ドリフターズ」が芸能人として初めて表紙に

「ドラえもん」や「ウルトラマン」が引き続き、表紙に描かれていますが、特に「ザ・ドリフターズ」のメンバーの写真があらわれている点は新たな特徴です。

今日の学習雑誌の表紙に芸能人の写真が載せられていますが、その始まりは「ザ・ドリフターズ」でした。この年、『小学一年生』は創刊されてから90年の歴史において最も発行部数が多い116万部に達しました。

世の中のできごと

●長崎県・端島(軍艦島)の炭鉱が閉鎖され、無人島化する。

●巨人の長嶋茂雄選手が引退。

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1975(昭和50)年 1月号
「アルプスの少女ハイジ」が表紙に登場

「ザ・ドリフターズ」や「ウルトラマン」が表紙に載せられているのは前年からの傾向ですが、前年にテレビ放映された「アルプスの少女ハイジ」が載っているのは新たな特徴です。

世の中のできごと

●「ペヤングソースやきそば」発売開始。

●ベトナム戦争が終結。

●キャンディーズ「年下の男の子」「ハートのエースが出てこない」などが大ヒット。

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1976(昭和51)年 6月号
特撮番組人気から「ゴレンジャー」「ロボコン」も

表紙にあらたに「ロボコン」が登場しました。「ロボコン」の原作は石森章太郎で、1974年10月から77年3月までテレビ放送された特撮番組「がんばれ!!ロボコン」の主人公です。

表紙にあらたに「秘密戦隊ゴレンジャー」「ロボコン」が登場しました。どちらも原作は石ノ森章太郎で、テレビ放送された特撮番組の主人公です。

(ピンクの字がサイトの文章ですが「ゴレンジャー」についての記述がエクセルのほうにはないので小見出しとの兼ね合いや情報量から考えて、この場合は現行サイトの文章がよいように思いますがいかがでしょうか?)

 

世の中のできごと

●「徹子の部屋」が放送開始。

●ロッキード事件が発覚。

●アップルコンピュータ(現:アップル インコーポレイテッド)設立。

●植村直己が北極圏犬ゾリ横断を達成。

●南北ベトナムが統一。

●子門真人「およげたいやきくん」が大ヒット。

●ピンク・レディーがデビュー

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1977(昭和52)年 10月号
表紙の子どもが絵から写真に

プロ野球の読売巨人軍のユニホームを着用した男の子の写真が表紙に載せられています。この年から、表紙のこどもの姿が絵でではなく、写真になりました。

さらにランボルギーニ-など当時流行したスーパーカーの写真が載せられたスーパーカーカードも注目されます。

世の中のできごと

●「コロコロコミック」創刊

● ニューヨーク大停電。

●キャンディーズ解散。

●国民栄誉賞が創設。第1回目の受賞者は王貞治に。

●山口百恵「イミテーション・ゴールド」「秋桜」などが大ヒット。

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1978(昭和53)年 3月号
王貞治選手、ピンクレディーなど人気スターが勢ぞろい

ドラえもんやウルトラマンの流行がうかがえますが、プロ野球読売巨人軍の王貞治選手、ピンクレディーの写真が載せられています。

王選手は通算800号ホームランを達成した憧れの選手、ピンクレディーは女の子たちの憧れでした。多分に芸能の要素が盛り込まれている点は興味深く思われます。

世の中のできごと

●「ザ・ベストテン」放送開始。

●キャンディーズ解散。

●「サンシャイン60」オープン。

●サザンオールスターズがメジャーデビュー。

●日中平和友好条約調印。

●ガイアナで「人民寺院」集団自殺事件が起こる。

●ゴダイゴ「ガンダーラ」が大ヒット。

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1981(昭和56年) 4月号
テレビ放送を記念して「鉄腕アトム」が表紙に

手塚治虫原作の「鉄腕アトム」のカラー版が前年から本年にかけて放送されていたことから鉄腕アトムが表紙にあらわされています。

世の中のできごと

●ピンク・レディー解散。

●スペースシャトル コロンビア打ち上げ。

●「オレたちひょうきん族」放送開始。

●寺尾聰「ルビーの指環」が大ヒット。

●日立マクセルのCMに岡本太郎が出演。「芸術は爆発だ」が流行語となる。

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1982(昭和57)年 4月号
「忍者ハットリくん」が表紙に

前年から学習雑誌に連載された「忍者ハットリくん」が表紙に載せられています。後に単行本としても発売され、長らく人気を博しました。

世の中のできごと

●ホテルニュージャパン火災発生。

●日航羽田沖墜落事故。

●500円硬貨の発行が開始される。

●モナコ公国のグレース・ケリー大公妃が交通事故死。

●映画「E.T.」が日本公開。

●松田聖子 「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」などが大ヒット。

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1984(昭和59)年 4月号
藤子・F ・不二雄作品が連載にも付録にも

表紙には前年から連載されていたリメイク版のパーマンがみられます。翌年にはパーマンレコードセットが付録とされました。

世の中のできごと

●初代Macintoshが発売。

●グリコ・森永事件。

●スペースシャトル・ディスカバリーが打ち上げに成功。

●ガンジー暗殺。

●ロサンゼルスオリンピック開幕。

●チェッカーズ「涙のリクエスト」などが大ヒット。

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1970年代に入ると、『小学一年生』の表紙は付録の告知だけでなく、本誌のキャラクターも積極的に紹介するようになりました。

また、1978年には「ピッカピカの1年生」をキャッチフレーズに掲げたテレビCMもスタート。毎年、春の風物詩として話題となりました。

『小学一年生』は国民的な雑誌として、広く世の中に受け入れられていったのです。

 

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