小1のお父さん・お母さん世代に人気のウェブサイト「デイリーポータルZ」。

『小学一年生』読者のママ・パパにもファンがいるのではないでしょうか。

でも、なんで『小学一年生』とデイリーポータルZがコラボ?? 
と驚いている方もいるかもしれません。

平成最後の夏休みの『小学一年生』編集部の暴走??

いえいえ、実は共通点がいっぱいなんです。

二人の編集長がおおいに盛り上がった対談を読んでいただければ、きっと納得!なはずです。

→「デイリーポータルZ」編集長・林雄司さんのコラム「かっこいい自由研究のまとめかた・発表のしかた」も合わせてごらんください。

毎日は自由研究!「デイリーポータルZ」×『小学一年生』編集長・対談

渡辺
「デイリーポータルZの記事は、自由研究のネタの宝庫です」
「デイリーポータルZではずっと夏休みが続いてます」
渡辺
僕は以前からデイリーポータルZが好きで、よく見ていたんです。なぜこんなにおもしろいんだろうと考えたときに、「これは自由研究じゃないか!」って、すごく腑に落ちたんですよ。

デイリーポータルZの記事は、『小学一年生』9月号(8月1日ごろ発売)の親向け別冊「Hug Kum」の自由研究特集で提案している「子どものなぜ、どうして」や「子どもの興味のあること」を自由研究にする、という方向性と似ているなって思いました。

そうかもしれませんね! 僕自身はとくに「自由研究をやるぞ」なんて全く意識したことはなかったのですが。

「なぜ」、「どうして」、そこから始まるところは確かに自由研究と共通していると思います。

 

渡辺
それから、デイリーポータルZはどの企画も品が良いんです。ネットでサブカル的なものというと、大人はおもしろいけど、子どもにはちょっと見せられないダークなものもありますよね。(デイリーポータルZには)それが一切ないんです。これなら子どもに見せてもいいかなって思える。

そのつもりで見たら、自由研究のヒントがたくさん転がっていると思います。

確かにそうかもしれません。ライターの中には、「デイリーポータルZは唯一母親に見せられる仕事なんです」っていう人もいます(笑)。
渡辺
そのライターさんの気持ち、よくわかりますよ!

僕が特に自由研究っぽいなと思ったものをいくつか挙げてみますね。

 

1.おやつ「1個あたり」の値段調べ

ものの金額は、社会学であり考現学であり経済学です。また、1個あたりの数を割り出す、というのは3年生の算数で習う割り算を使います。単に割り算のドリルをやっているだけとは違う、学習と生活が合致するすばらしいテーマです。

 

2.駅の北口が本当に北口なのか調べる

方角を調べるのは、社会であり理科でもあります。地図記号は3年生の社会、方位磁針の使い方は3年生の理科で習います。もちろんべつに1年生や2年生のうちから使ってもかまいません。検証に適した道具を使いこなすこともポイントが高いです。

また、「北口は北にあるに決まっている」とスルーしてしまうのではなく、常識を疑ってみる姿勢がものすごくすばらしいです。

 

3.虫が集まるジュース調べ

これはもう言わずもがなですね。まんま小学生の夏休みじゃないですか(笑)。

これを、図鑑などでもよく紹介されている虫集め用の液体(バナナや焼酎などを調合するやつ)でなく、普通のジュースそのまんまでやってみるのが、むしろポイントが高いと思います。

虫捕りのためにはオリジナル液を作らないといけないのかと思い込むのではく、「そういえば道にこぼしちゃったジュースとかに虫がたかったりしてるよなあ」と何気なく見ていた記憶を結びつけること、そして「虫にも好き嫌いがあるはずだ」と仮説を立てて挑んでいるのがすばらしすぎる。

 

ほかにもまだまだありますが、ここに挙げたものは、じゅうぶん小学生の自由研究のヒントになるなと思いました。しかも、見ていてつい「ププッ」と笑っちゃう。でも、「ふーん、なるほど!」と唸ってしまう。そして次の日、誰かに教えたくなるような気持ちになるんですよね。

僕自身はもともとサブカルチャーが好きで、こういうサイトを始めたんですけど、そのわりには、一回転して、いわゆる密室的なサブカル的な笑いって、あれはあれでよくないのではないかと思ったんですね。それよりは、もっと自由で開けた、間口の広い話のほうがいいんじゃないかって。

それで、マニアの多い音楽や映画の話はやめようと思いました。マニアがいる世界だと、何をいっても怒られる。それは嫌だなって思ったんです。

要は争わなくてもいいところ、平和に記事をまとめられて、みんなが読んでちょっとハッピーになれるところに行き着いたんですよね。

そうすると、「コイにはなにか書いてある」とか、「ハトの模様を調べる」みたいな記事になる。このふたつはボクが書いたんですよ。どっちも平和的でしょう!?

渡辺
どっちもそのまま子どもの自由研究としても通用しますよ! しかも品がいい。虫よりもお母さんたちの受けはいいんじゃないでしょうか(笑)。虫は苦手なお母さんでも、コイとハトなら一緒に取り組めるしね。

自由研究って、特に低学年の場合は、学校側が「保護者も一緒に取り組んでくださいね」といったスタンスでいるので、親の負担が大きいんです。つまり、自由研究のアイデアも親が一緒に考えなきゃいけない。けれど、親も「何をやっていいかわからない」「面倒くさいわ」みたいなね。

そういうものなんですかね。ボクだったら、喜んで一緒にやるけどなぁ。むしろ子どもより熱中したりして(笑)。まぁ、確かに、僕たちは大人になっても、自由研究をしているようなものかもしれません。デイリーポータルZではずっと夏休みが続いているみたいな感じはありますよね(笑)
渡辺
林さんならきっとそうでしょうね! デイリーポータルZをみて思ったのは、大人になってもやることは自由研究と同じなんだなということ。疑問があって、仮説を立てて、調べて、結果をまとめる。じつは『小学一年生』を作ってるときも同じだなとかねがね思ってました。

これって、会議とかのプレゼンの資料を作るときの工程も同じ。そこに気づくと、じつは自由研究って、社会人として必要なコミュニケーション力やプレゼンテーション力を培うための練習につながることなんだなって思います。

 

→編集長2人の意外と熱い対談はまだつづきます。

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