あなたのお母さんも、おばあちゃんも、ひいおばあちゃんも、読んでいたかもしれません。
1925年(大正14年)に『セウガク一年生』として創刊された『小学一年生』は、おかげさまで2015年に90周年を迎えました。
それを記念して、90年間の歴代表紙コレクションを収録したサイトが、昨年よりオープンしています。
(下の画像をクリックすると、サイトが開きます)
もちろん表紙を見るだけでも楽しいのですが、それぞれの表紙の解説を読むと、おもしろさがぐっと増しますよ。
魅力いっぱいのサイトの特長をご紹介したいと思います。
■雑誌名の歴史が、時系列でわかる。
『セウガク一年生』として生まれた1925年から始まり、雑誌名は、何度かの変更がなされました。
このサイトでは、その歴史がくわしくわかります。現在の『小学一年生』になったのは、1947年(昭和22年)のこと。
でもどうして、雑誌名を変えたのでしょうか? 解説を読めば、時代を知るとともに、深い理由にうなずけるはずです。
■小学館の「勉強マーク」ができた理由がわかる。
2人の子どもが机に向かい合って勉強している、シンボリックなシルエット。小学館のトレードマークともいえる「勉強マーク」は、1929年(昭和4年)に登場しました。
このマーク、じつはあるアイデアから生まれたのですが、それは一体…? これも、表紙コレクションサイトにくわしく書かれているので、ぜひ確かめてみてくださいね。
■オバQにドラえもん…、人気キャラの歴史もわかる。
1960年代後半から『小学一年生』では、さまざまなキャラクターが活躍してきました。
たとえば「オバケのQ太郎」は、当時、空前の大ブームに。また、1969年(昭和44年)には「ドラえもん」が初めて連載をスタート。そう、「ドラえもん」は『小学一年生』から生まれたのです!
その後も「ポケモン」や「妖怪ウォッチ」など、人気キャラがぞくぞく登場し、子どもたちを楽しませています。
■90年間の世の中の動きも見えてくる。
1970年代以降は、表紙に人気タレントやスポーツ選手もお目見えするようになりました。表紙は、まさに時代を映す鏡ですね。
また、表紙コレクションサイトでは、『小学一年生』の歴史と連動して、世の中のできごともご紹介しています。表紙の解説とあわせて読むことで、時代がよりくっきりと浮かび上がってきます。
ご自身の子どもの頃を思い出しながら、眺めてみるのも楽しいですよ。
90年以上に渡り、子ども雑誌として第一線を走り続けてきた『小学一年生』ならではの、歴史のつまった表紙コレクションサイト。ぜひ一度、のぞいてみてくださいね。
(ライター/菅原裕佳子)