現在、「日本点字図書館附属 池田輝子記念 ふれる博物館」で、「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」という展示会が開かれています。
「ふれる図書館」は、昨年4月、東京都新宿区高田馬場にオープン。目の不自由な人たちが、点字で本を読むだけでなく、ものに触れて楽しむことができる図書館です。
ここでは、作品は机の上に置いてあり、訪れた人たちはいすに座って、作品に触って鑑賞します。目の不自由な人もそうでない人も、同じ展示作品を同じやり方で鑑賞しながらいろいろおしゃべりすることで、新しいコミュニケーションが生まれます。
■点字を発明したルイ・ブライユの生家も展示
今回の展示会「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」のテーマは「建築」。さまざまな建物の模型を触って楽しんでもらう企画です。
展示されているのは、点字を発明したフランス人、ルイ・ブライユが生まれた家、日本点字図書館の建物、そして都内の観光名所にあるさまざまな建築物の模型です。
ルイ・ブライユという人について、みなさんはご存知でしょうか? ルイ・ブライユはフランス・パリ郊外のクーブレ村というところで生まれました。その生家は、現在も記念館になって残っています。
3歳のとき事故で目が見えなくなったブライユは、10歳で盲学校に入るまでをこの家で過ごしました。その後、研究を重ねて、なんと16歳で6点点字を発明したのです。
ブライユの生涯については、『学習まんが人物館 ルイ・ブライユ』で、漫画で読むことができます。
■バスガイドさんの案内で東京の名所を触ってめぐる
東京の名所観光は、東京の代表的な建築物の模型10点を指で触ってめぐります。東京駅丸ノ内本屋、国会議事堂、東京タワー、東京スカイツリー、明治神宮野球場、東京ドーム、浅草雷門など、おなじみの場所も、触れてみると新しい発見がありそうですね。
これらの建築物の音声による説明は、はとバスのガイドさんが担当。バス旅行をしている気分で、東京の名所めぐりをすることができます。
目の不自由な方もそうでないみなさんも、「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」で、「作品に触れて楽しむ」という新しい体験を楽しんでみてはいかがでしょう?
「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」は、2019年5月25日(土曜日)までの予定で現在開催中。「ふれる図書館」の開館日は、祝日をのぞいて、毎週水曜日・金曜日・土曜日です。
「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」
開催場所:
日本点字図書館附属 池田輝子記念 ふれる博物館
開催期間:
2019年1月25日(金曜日)〜 2019年5月25日(土曜日)まで
開館時間:
10時から16時(入館は15時半までにお願いします)
開館日:
毎週水曜日・金曜日・土曜日(年末年始・祝日休館 臨時休館あり)
所在地:
東京都新宿区高田馬場2丁目3-14 アイ・ブライト2階
(トヨタレンタカー隣 1階は美容室 路上に誘導ブロックあり)
共催: 手と目でみる教材ライブラリー
協賛: 株式会社はとバス
模型製作助成:公益財団法人石橋財団
『ルイ・ブライユ』のためし読み