スマートフォンの普及が広がり、友人とSNSで交流するママも増えましたよね。
小学館の学習雑誌『小学一年生』では、「ネットに子どもの写真を載せる」ことに関する意識調査を実施しました。
ネット上で見られる子どもの姿の多さとは裏腹に、調査結果は意外なものとなりました。
■「よいと思う」はわずか1割程度
調査結果は、以下のとおりでした。
よいと思う・・・12.4%
よくないと思う・・・41.1%
どちらともいえない・・・46.5%
「よいと思う」がわずか1割程度なのに対し、「よくないと思う」(41.1%)、「どちらともいえない」(46.5%)はそれぞれ4割を超え、その合計は9割近くにものぼりました。
それぞれの理由を紹介していきましょう。
■「よくない派」は「悪用、犯罪」を心配
多くの人が指摘するのは、やはり子どもの安全面に対する不安です。
「全国、世界の人がつながっている」というネットの特性から、「拡散されると危険」「悪用されそう」「犯罪に巻き込まれる危険性が増える」「子どものプライバシーは親が守る義務がある」などの声が圧倒的でした。
また「子どもが大きくなった時、本人が嫌だと思う」と、子どもの意思への配慮も。数年後、数十年後も「一度ネット上に出た情報は消すことが難しい」ことを、親は意識すべきかもしれません。
「皆、安易に写真を載せすぎ」という厳しい意見もありました。
■最多の「どちらともいえない」派も慎重論を展開
約半数を占めた「どちらともいえない」派も、子どもの安全を最優先に考えているようです。
「閲覧できるのが自分の知っている人だけならいいと思う」「自己責任で」「顔がわかるものはどうかと思う」という声が目立ちました。
「他人の子どもを載せるのはNG」など、自分の子はもちろん、ほかの子どもに対するプライバシーについての言及も見られました。自分の子以外は、顔をモザイクやスタンプで隠すことが当然のマナーですよね。
「知り合いとしか共有できないサイトでも、不特定多数の人にさらされる危険性は常にあるのがネット。しかし近況報告も兼ねて、大勢に発信できるのは魅力」という意見には、リスクを知りつつも、楽しさや利便性を優先させたいママたちの複雑な胸中が集約されているように感じられました。
■「よいと思う」派も「手放しでOK」はごく少数
わずか1割ほどの「よいと思う」派のなかには、なんと実際には載せていない人も存在しました。
「私もやってます!」「特に気にしないので」と、“無条件でOK“という人はごくわずか。
載せていても「友達だけが見られるように設定している」「名前は載せない」など、危険を回避する対策を講じているようです。
載せていない人が「よいと思う」理由は、「自分はやりませんが、ネットに載せて楽しむ人はそれでよいと思う」「個人の自由だからよいと思う」と、個人の考えを尊重するという意味のようです。「どちらともいえない」派に近いのかもしれませんね。
子どもの安全への意識の高さが浮き彫りになった、今回の調査結果。あなたはどの意見に共感するでしょうか。
子どもの安全を守ることが、第一。でも遠方の友人などは、ネットがなかったら子どもの成長をお互いに見ることがなくなってしまうかも…と考えると、少し寂しい気もしますよね。
悩ましい問題ですが、あらゆるリスクを想定し、できる限りの対策を打ったうえで、ネット上の交流を充実させたいですね。
小学館の学習雑誌『小学一年生』の保護者向け別冊『HugKum』では、お子さんの小学校生活をしっかりサポートしています。『小学一年生』といっしょに、子どももママも、楽しい学校生活を送ってくださいね。