多くの人がスマートフォンを使いこなし、いつでもどこでもインターネットを楽しむようになったいま、小学1年生のママはSNSとどのように関わっているでしょうか。
小学館の学習雑誌『小学一年生』2017年5月号では、「よく利用しているSNS」について、保護者対象のアンケートを実施しました。
調査結果からは、「SNSは流行の移り変わりが激しい」ということが改めて明白になりました。昨年のアンケート結果もあわせて、比べてみたいと思います。
■ダントツトップはやはりLINE
複数回答ありで得た今回のアンケート結果は、次のとおりです。
1位・・・LINE(57.0%)
2位・・・SNSは利用していない(16.3%)
3位・・・Facebook(12.7%)
4位・・・Instagram(7.7)
5位・・・Twitter(4.9%)
6位・・・その他(0.6%)(インターネット環境がない、mixi、スカイプ)
7位・・・Tumblr(0.3%)
2016年のアンケート結果と比べてみましょう。昨年は下記の記事のようになっています。
昨年に引きつづき、今年もダントツの1位はLINEで、約6割の人が利用しているという結果でした。メールよりかしこまる必要がなく、スタンプなどで楽しみながらスピーディーなコミュニケーションをとれるのが根強い人気の理由でしょうか。
■Facebookユーザーの割合が著しく減少
2番目に利用されているSNSは、昨年に引きつづきFacebookでした。ただ昨年は4人に1人にあたる25%が「利用している」と答えましたが、今年は12.7%と、その割合は約半数にまで落ちこんでいます。
いわゆる”Facebook離れ”が小1ママの間でも進んでいるのが、今回のアンケートでも明らかになったといえます。
■ユーザー急増のInstagramがTwitterを抜く
一方、この1、2年で急速にユーザーを伸ばしているのが、画像共有に特化したInstagramです。
この調査でもTwitterのユーザーを抜いて、3番目に利用者の多いSNSであることがわかりました。2017年4月の時点で国内の月間アクティブユーザーは1,600万人を突破しており、ますます人気は高まっています。
とくに女性に人気が高く、画像を加工したり、動画を投稿したりとビジュアルを自分らしく楽しめるのがポイント。「自撮り」が世の中に浸透したことも、Instagram流行の背景にあるかもしれません。
また、好きなタレントやモデルなどが投稿したスタイリッシュな写真を観るだけでもワクワクする、ファッション雑誌感覚のSNSであるように思います。
昨年3位だったTwitterは、利用者がわずか4.9%と意外な低水準となりました。Twitterのユーザー数自体は増えているようですが、小1ママの利用は減っているようです。
これらの結果から、FacebookやTwitterユーザーからInstagramに移行した人も多いと思われます。
■「SNSは利用していない」人も意外と多い
今回の調査では、「SNSは利用していない人」がじつに16.3%もいることがわかりました。
「LINEがなくてもメールだけで事足りる」という人は案外少なくないのかもしれません。
また、「アカウントを乗っ取られたりトラブルに巻きこまれたりしたくない」という慎重派の人や、「以前は利用していたが、やめてしまった」という”SNS疲れ”してしまった人や、「もともとデジタルの交流に興味がない」というアナログ派の人もいることでしょう。
■Instagram連携が便利なSNSも
さらに、昨年5位だったmixiは、6位の「その他」のなかの少数という結果でした。
招待制でコミュニティーを広げることが特徴で、SNSブームの火付け役にもなったmixiですが、いまはほかのSNS人気に押されて利用者が激減したものとみられます。
今年は7位にランクインしたTumblr(タンブラー)をご存じの方は、どのぐらいいるでしょうか。
基本はブログサービスですが、デザインがおしゃれでカスタマイズしやすいところが魅力のSNSです。Instagramとの連携がしやすいところも人気の理由かもしれません。
この調査でのユーザーの割合は全体のわずか0.3%ではありますが、流行の移り変わりの激しいSNSの世界でこれからユーザー数がどのように推移するか、興味深いですね。
SNSは時代の空気によって求められることが変わっていくようです。
また、目的によっても選び方はさまざま。実名で友達とつながりたい、匿名で大勢とやりとりしたい、話題の人をフォローしたい、などなど。
これからも人々の気分や欲求を先読みして、新たなSNSが注目を浴びるかもしれません。流行もありますが自分と相性のよいものを選んで、楽しく充実した毎日を送りたいですね。
モデル/野崎 珠愛ちゃんとママ
ライター/菅原裕佳子 撮影/タナカヨシトモ スタイリスト/山崎厚見 ヘアメイク/岡田美砂子
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