松島直子さんの人気漫画『すみれファンファーレ』の最新作、「『すみれファンファーレ』 番外編 ~すみれちゃんと本屋さん」が、小学館キッズパークで公開されています。
■小学4年生の女の子、すみれの成長物語
『すみれファンファーレ』は、月刊「IKKI」で2011年から2014年に連載後、2017年に単行本として6巻が発売されました。小学4年生の女の子、川畑菫(かわばた・すみれ)が主人公。両親が離婚して母と二人暮らしの菫が、友だちや大人たちと触れ合いながら成長していく姿を描き、「THE BEST MANGA 2013 このマンガを読め!」で6位に選ばれるなど、高い評価を受けました。
『すみれファンファーレ』第一話は、こちらで読むことができます。
https://shogakukan.tameshiyo.me/9784091885791
単行本発売から6年。多くの大人たちからの支持を得たこの作品を、主人公と同世代の子どもたちにも届けようと、今回、小学館キッズパークでの新作の公開が決まりました。
■作者・松島直子さんの書店での体験から生まれた最新作
今回の「『すみれファンファーレ』 番外編 ~すみれちゃんと本屋さん」は、作者の松島直子さんが、書店で経験したことがベースとなって生まれた物語です。
松島さんから、この物語についてこんなメッセージが届きました。
本屋さんって、どんな場所だろう?
私にとっては目的を持って行くことって意外と少ないかもしれません。
薬局やスーパー、クリーニング屋さんの帰り道
ふらりと立ち寄ると、自然に平積みされた本の表紙を眺めている。
「・・・何か面白そうな本は出ているかなぁ・・・」
このマンガで描いてある事は、
私がそうして本屋さんで過ごしている時に出会った出来事です。
『すみれファンファーレ』が終わって1年半ほど経過していました。
その間新しいマンガ描いてもダメで、
自分で「よし。」と思って描いたものでも、ダメで。
やっと気持ちが落ち着いて、マンガに対する想いもさっぱりしていた頃でした。
「もういいよ、描かなくて。」
苦しさはなく、爽やかに自分にそんな言葉をかけられるようになっていた頃。
だから趣味として、『すみれファンファーレ』の主人公すみれを使って
この少し面白くて素敵な出来事(少なくとも私にとっては)を描きとめておこうと
素直に思えたのかもしれません。
でも偶然が偶然を呼び、
まさかこの作品で再びみなさんにお目にかかれる日が来るとは。
それがこんなにうれしいなんて。
私を再びマンガの世界に連れてきてくれてありがとう、『レモンの図書室』。
本棚の奥からずっとちぎれた手を振ってくれてたんだね。
最後になりましたが、このマンガを描くきっかけになった
東京西荻窪の今野書店さんに心より感謝申し上げます。
母からもらった図書カードを手に、本屋さんに向かったすみれ。彼女が出会った一冊とは?
「『すみれファンファーレ』 番外編 ~すみれちゃんと本屋さん」は、読む人みんながあたたかい気持ちになれる短編です。お楽しみください!
【関連記事】