作りたくなる!食べたくなる!おいし~い絵本『プリンぷり~ん!』作家インタビュー

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表紙のなんともおいしそうなプリンの絵に、子どもたちの目がくぎづけになること間違いなしの絵本『プリンぷり~ん!』。

「楽しく作って、おいしく食べる、幸せなひととき」をテーマに絵本を作った作者の山崎由貴さんに、お話をうかがいました。

絵本『プリンぷり~ん!』誕生秘話

一番好きなおやつは何ですか? 私はプリンです!

以前、学童クラブでアルバイトしていたときに、プリンのおかわりジャンケンで負けた子が泣いてしまって、さらにケンカにまで発展してしまったことがありました。

そのときに、みんなで好きなだけプリンを食べて、笑えたら良いな、と、思ったことから、プリンを題材にした絵本を作りたいな、と思っていました。

また、編集さんとの打ち合わせ中に、「山崎さんが一番好きなおやつは何ですか?」と尋ねられたときも、「やっぱり、プリンですね」と答えたことが、この絵本の始まりです。

カップさんと一緒に楽しいキッキングタイムの、はじまり、はじまり(『プリンぷり~ん』より)

何度もラフを描き直し、プリンの魅力を考える日々

読むと、プリンを作りたくなって、食べたくなるような、楽しいプリン絵本の最善の形は何か? 

それを考えて深めていくことが、楽しいけれど難しかったです。

「自分はプリンの何が好きなのだろう」、「プリンのどういう瞬間が魅力的なのだろう」、「なぜ好きなのだろう」ということを考えるために、何度もプリンを作りました。

何度も作った自作プリン。大きくて高さのあるカップで作るときれいに出すことが難しいことを発見。

ほかにも、積極的にプリンを食べに行きました。編集さんと東京・神保町の喫茶店でプリンを食べながら打ち合わせしたり、夫も仕事帰りや出張のお土産にプリンを買ってきてくれたり、プリン研究家になりきって食べていました。それから、これは意味があったかわからないのですが、粘土でプリンを作ってカップと一緒に持ち歩いて、公園だとかいろいろなシチュエーションでプリンをカップから出す動作を繰り返しやってみました。

粘土で作ったプリンで、カップに入れたり、出したりの仕草の研究も。

あわや!プリンのカラメルが原画にはねて・・・・・・

工夫した点は、プリンの表現です。プリンはゼリーなどよりも中身がつまっているというか、質量、重みがあるイメージがあります。それを絵で表現したくて、でもきれいなプリン色を濁らせるようなことはしたくなく……。

作業机。色鉛筆とアクリルガッシュでプリンのしずる感を模索しました。

色鉛筆だけで描くと乾いた感じもするということもあり、プリンだけは他の部分よりも色鉛筆に加えて絵の具(アクリルガッシュ)を多めに使用しました。何度も塗り重ねていたら画用紙の裏側がヘニョヘニョになってきて、もうこれ以上描くと破けてしまう!というギリギリのところで納得いく絵になりました。作ったプリンをスプーンですくって見ながら描いていたので、カラメルがはねて画用紙につきそうになる瞬間もあり、焦りました。なんとか大事にはいたらずよかったです。

絵本の試作を子どもたちに読んでもらって・・・ドキドキ

ラフの段階で親戚の子やお友だちの子にも読んでもらいました。カップさんが転がるシーンで一緒に転がる子もいたり。

順調なプリン作りが進むも、最後、どうしてもプリンが出てこない大ピンチに!(『プリンぷり~ん!』より)

読み終えたあとに「プリン作るから泡立て器貸して!」と言って、おままごとでプリンを作りだす子もいたり。

いろいろな反応を見ることができて、とても励みになりました。

秘伝(!?)のプリンレシピを巻末に収録

身近な材料で、おうちで作れる、秘伝のプリン

この本のレシピは、私の地元にある「コーヒーショップえるぴす」のメニューにかつてあったプリンレシピを家庭向けにアレンジしたものです。

このお店、通称「えるぴす」は、私が物心ついたころから家族で行っていた洋食と喫茶のお店です。マスターは私の友人のお父さんであり、私の父の友人でもあります。

小学校3年生くらいになるとお菓子作りに興味がわいたこともあり、マスターにレシピを教えてもらって家で母と一緒に作ったこともありました。

今回、絵本を描き終えたタイミングで、マスターに「こんな絵本になったよ」という報告をしようと思い帰省したとき、サプライズでマスターが私たち家族のぶんのプリンを作って待っていてくれました。えるぴすのメニューには今はもうないのですが、今回はマスターが特別に作ってくれたのです。それはとても嬉しく、楽しいひとときでした。

えるぴすのマスターが特別に作ってくれたプリン。当時と同じ食器に盛り付けてくれました。やっぱりおいしい!

絵本のプリンレシピを動画でも公開中!

https://youtu.be/2eOYZGFlMzI

 

身近な材料で、おうちでも簡単に作れる、「えるぴす」の幻のプリン! 

絵本を読んで食べたくなったら、巻末のレシピを見て、ぜひ親子で楽しいひとときをすごしていただけると嬉しいです。

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○プロフィール / 山崎由貴

1991年北海道生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。会社勤務、高校美術教員を経て、第1 2回MOE創作絵本グランプリを受賞し2 0 24年に『おすしアイドル』(白泉社)で絵本作家デビュー。2 0 2 5年『ねりものハウス』(スール)刊行。本作が3冊目の絵本となる。受賞歴は第2 1回ピンポイント絵本コンペ入選、令和4年度アイヌの絵本コンクール入選などがある。

山崎由貴さん登場! 2026夏のイベント情報

①山崎由貴 講演会・サイン会・ワークショップ in佐呂間町(北海道)

開催日時:2026年7月25日(土) 13時30分~15時30分

開催場所:佐呂間町立図書館 絵本コーナー

住所:北海道常呂郡佐呂間町字永代町166番地の2

参加費:無料

★ワークショップは事前申し込み制で先着20名様。
ワークショップ申し込み期間:7月5日10時から7月25日9時まで。
ワークショップ申し込みはこちら→https://logoform.jp/form/g2qQ/1542700

お問い合わせ先:01587-2-2215(佐呂間町立図書館)
佐呂間町ホームページ:https://www.town.saroma.hokkaido.jp/shisetsu/library/

 

②山崎由貴 プラ板づくり・読み聞かせ・サイン会 in北見市(北海道)

開催日時:2026年7月26日(日) 13時~17時

開催場所:コーチャンフォー北見店 書籍特設コーナー

住所:北海道北見市並木町521

材料費:100円(税込)

お問い合わせ先:0157-26-1122(コーチャンフォー北見店書籍)
コーチャンフォー公式サイト イベント情報:https://www.coachandfour.ne.jp/event/

<タイムテーブル>

読み聞かせ会:13時〜13時20分

サイン会:13時30分~14時

プラ板づくり(サイン会終了後)14時~17時

 

作者 山崎由貴
定価 本体 1400 円+税
発売日 2026年6月11日
ページ数 32ページ
ISBN 978-4-09-725473-7

 

 

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