■根強いパソコン利用派
「主に使っているもの」の2位はパソコンで、19.0%の割合を占めました。
約5人に1人は、スマホやタブレットよりもパソコンでインターネットを利用しているということです。
仕事や趣味などでパソコンに向かう時間が長い人や、画面の大きさや操作のしやすさを優先したい人にとっては「パソコンがベスト」ですよね。根強い“ガラケー派”にとっても「ネットはパソコンでするもの」なのかもしれません。
また、パソコンは「次に使っているもの」としては1位で、3人に1人以上にあたる36.5%を占めました。
これらの人はスマホやタブレットを主な端末として使い、2番目にパソコンを利用していると考えられます。
■タブレットの普及率も広がる
注目したいのは、タブレットが占める割合です。
「主に使っているもの」では3位の9.4%ですが、「次に使っているもの」ではスマートフォンを抜いて2位の20.7%となっています。合計すると30%を超え、10人中3人はタブレットを使っていることになります。
タブレットはパソコンより軽くて持ち運びしやすく、スマホよりも画面が大きく入力もしやすい、いわば「パソコンとスマホのいいとこ取り」のモバイル端末であることが、選ばれる理由ではないでしょうか。
タブレットの普及率は年々上昇しており、最新のデータでは30%以上と発表されています(総務省調査「平成28年版 インターネットの普及状況」)。今回の『小学一年生』の調査結果ともほぼ変わらない数字であるということですね。
タブレットは、デスクなどの決められた場所で開くことが多いパソコンとはちがい、リビングでくつろぎながら眺めたり、子ども部屋で子どもといっしょに観たりと、場所を選ばないのが大きなメリットです。
「家ではタブレット、外出先ではスマホ」「旅行などの長時間の移動では子どもが飽きないように必ず持っていく」と使い分けている人も多いかもしれませんね。
■「スマホだけで十分」という人も多い?
ランク外ではありますが、「次に使っているもの」が無記入の人が16.0%というのも、見逃せない数字です。
推測ですが、無記入だった人の多くは「主に使っているもの」がスマホで、2番目に使っている端末がない人の可能性があります。
スマホとパソコンの機能の差がどんどん縮まり、また、スマホ専用アプリも増えたいま、「スマホさえあればインターネットでやりたいことはできる」ということかもしれません。
スマホはますますメインのネット端末としてシェアを広げていきそうです。
全体を通して見ると、ネット端末を2つ以上所有している人が圧倒的だとわかりましたね。
インターネットをより便利に、より快適に利用するためのヒントになったことはあったでしょうか。
どの端末にもそれぞれのメリットがあります。目的や好みにあわせて、自分にぴったりの使い方を見つけられるといいですね。
ライター/菅原裕佳子
【関連記事】