小学館の学習雑誌『小学一年生』の保護者向け別冊「HugKum」では、尾木ママこと尾木直樹先生が小1ママのお悩みに答える「尾木ママのOYA・KOスクール」を大好評連載中!
このページでは、過去に尾木ママがアドバイスした内容から、よりすぐってお届けします!
【小1ママからの相談内容】
友だちの家で、ガツガツおやつを食べてしまう娘が心配です。
小一と3歳の娘を持つ母です。おやつのことでご相談があります。
娘たちには市販のお菓子を食べさせたくなくて、小さい頃から手作りのお菓子やおにぎり、おいもなど、体によくておなかを満たしてくれるようなおやつを食べさせてきました。
ところが、友だちの家に遊びに行くと、市販のおやつをたくさん出してくれるのです。娘にとってはとても珍しいものに映るようで、ものすごい勢いで食べてしまうのです。
普段、食べさせていないための反動なのでしょうか。
こんなにガツガツおやつを食べてしまう娘にどうしたらよいのか悩んでいます。
(大阪府/K・Kさん)
おやつを手作りしている家庭では、よく聞かれるお悩みね。じつはボクも同じようなことがあったんです。
上の娘が幼い頃、ボクの奥さんもおやつを手作りしていたの。チョコレートは一切食べさせていなかったわ。
そのうち、ボクもこの子はチョコレートが嫌いなんだって思い込んでいたんですね。
娘が大学生のとき、お菓子の包み紙が部屋中に落ちていたの。お徳用チョコレートを一晩で全部食べ切っていたんですね。
びっくりして「チョコレート嫌いじゃなかったっけ?」って尋ねたわ。すると娘は大粒の涙を流しながら「嫌いだって言うと、ママもパパもうれしそうな顔をしてたから」って。
ボク自身はうれしそうにした覚えはないのだけど、娘にはそう映ったのね。娘には申し訳ないことをしたなぁって思います。
このママにはボクみたいな失敗はしてほしくないわね。
娘さんはママの手作りおやつは大好きだと思いますよ。でも市販のお菓子も魅力的なんですよね。
ただ、どんなものでも食べ過ぎるのはよくないわ。友だちの家でいただいたものをママに報告するように約束してはどうかしら。
そうすれば、娘さんが何を食べたのか把握できますよね。食べ過ぎているなと思ったら、そのつど気をつけるように教えてあげればいいんですよ。
これからも家庭の方針が異なる友だちとの交流は増えてきます。そのたびに、厳しく禁止してしまうと、ボクの娘のようにいずれはどこかで爆発してしまうわ。そこはママも上手に妥協してあげてくださいね。
※このQ&Aは2014年度『小学一年生』の「ぺあくらぶ」に掲載した質問をWEB用に再録したものです。
尾木ママのOYA・KOスクール
小学館の学習雑誌『小学一年生』の保護者向け別冊『HugKum』で大好評連載中!
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尾木ママ・・・
本名/尾木直樹 1947年、滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都の公立中学校の教師として、22年間子どもを主役としたユニークな教育実践を展開する。
現在は、法政大学教職課程センター長・教授として、教師を志す学生を養成するとともに、教育評論家、臨床教育研究所「虹」所長として、子育てと教育、メディア問題などに関する現場に密着した調査・研究、評論、執筆活動に精力的に取り組んでいる。一方で、情報・バラエティー・教養番組やCMなどにも多数出演し、老若男女問わず親しまれている。
2012年から『小学一年生』でも連載中。