近年、2~3歳児がスマートフォンやタブレットコンピューター等を手にしている光景をよく目にします。幼児で既にデジタル機器に触れる機会があるいま、小学生にもなるとさらに多くの子どもが使用しているのではないでしょうか。
小学館の学習雑誌『小学一年生』では、ご家庭にどのようなゲーム機・デジタル機器があり、また、小1の子どもの何%がそれらを使用しているのかを調査しました。
(アンケート調査は、『小学一年生』2018年5月号購入者を対象に実施したものです)
■Nintendo Switchの購入を検討しているご家庭は5軒に1軒!
ゲーム機については、視力低下等のデメリットから、与えるべきか与えないべきか、昔から見解が割れますよね。
以下は、ご家庭にあるゲーム機における調査結果です。
【Nintendo 3DS】
持っていて、お子さんも使っている 26.3%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 11.7%
持っていないが購入したいと思っている 8.2%
持っておらず、購入する予定もない 52.0%
無記入・無回答 1.8%
【Nintendo Switch】
持っていて、お子さんも使っている 15.2%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 2.8%
持っていないが購入したいと思っている 18.0%
持っておらず、購入する予定もない 62.3%
無記入・無回答 1.7%
Nintendo 3DSと Nintendo Switchどちらも、子どもが主に使用しているご家庭が多いようです。
Nintendo Switchについては、「持っていないが購入したいと思っている」というご家庭が18.0%にのぼります。低学年でも楽しめるゲームソフトが揃っているのは魅力ですよね。
さらに、1日の遊ぶ時間や時刻を事前に決めておけばアラームで通知したり強制終了したりできる「Nintendo みまもり Switch」機能を活用すれば、より安心して子どもに提供できそうですね。
■DVD・ブルーレイプレイヤーで動画を観ている小1の子どもは約7割
今回調査したゲーム機・デジタル機器の中で、小1の子どもが最も使用しているものがDVD・ブルーレイプレイヤーでした。以下のとおり、90.9%のご家庭が所有しており、「お子さんも使っている」との回答が68.7%を占めています。
【DVD・ブルーレイプレイヤー】
持っていて、お子さんも使っている 68.7%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 22.2%
持っていないが購入したいと思っている 2.0%
持っておらず、購入する予定もない 5.9%
無記入・無回答 1.2%
幼少期にビデオデッキ等で動画を視聴されていたママさんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。視聴媒体は異なりますが、親世代の小1のころと変わりありませんね。
テレビ番組とは違って好きなときに好きなものを観られること、また、何を観ているのか親がすぐに把握できることが、DVD・ブルーレイプレイヤーの大きなメリットですよね。最も安心して子どもに動画を観てもらえる媒体ともいえるかもしれません。
■iPadなどのタブレットコンピューターは、主に子ども用?
DVD・ブルーレイプレイヤーは主にご家庭で使用されているものですが、いまでは外出先で使用できる媒体が多くなってきました。
【iPadなどのタブレットコンピューター】
持っていて、お子さんも使っている 27.6%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 23.3%
持っていないが購入したいと思っている 7.2%
持っておらず、購入する予定もない 40.6%
無記入・無回答 1.3%
【スマートフォン】
持っていて、お子さんも使っている 15.6%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 72.7%
持っていないが購入したいと思っている 1.3%
持っておらず、購入する予定もない 9.1%
無記入・無回答 1.3%
【パソコン】
持っていて、お子さんも使っている 12.1%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 75.3%
持っていないが購入したいと思っている 4.1%
持っておらず、購入する予定もない 7.2%
無記入・無回答 1.2%
【携帯電話】
持っていて、お子さんも使っている 9.0%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 46.2%
持っていないが購入したいと思っている 2.1%
持っておらず、購入する予定もない 41.0%
無記入・無回答 1.7%
上記のとおり、iPadなどのタブレットコンピューターについては「お子さんも使っている」という回答が27.6%と最も多く、主に子どもが使用していることがうかがえます。スマートフォンよりも画面が大きく、パソコンよりも持ち運びがしやすいので、外出先ではとくに重宝しますよね。
スマートフォン・パソコン・携帯電話については、「お子さん以外が主に使っている」という回答が最も多いので、ご両親と一緒に使用されているのかもしれません。
最近では公立小学校でも1年生から学校でパソコンの授業をするところが増えているようです。以前は大人のものだったデジタル機器が、いまでは子どもにとって身近であり必要な存在であるといえそうですね。
■コピー機・プリンターは、小1の子どもにはまだ需要が無い?
では、ご家庭にあるコピー機・プリンターについてはどうでしょうか。
【コピー機(コピー機として使えるプリンター複合機含む)】
持っていて、お子さんも使っている 4.2%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 59.1%
持っていないが購入したいと思っている 3.3%
持っておらず、購入する予定もない 31.9%
無記入・無回答 1.4%
【パソコン用のプリンター 】
持っていて、お子さんも使っている 3.1%
持っているが、お子さん以外が主に使っている 72.9%
持っていないが購入したいと思っている 4.6%
持っておらず、購入する予定もない 18.1%
無記入・無回答 1.3%
上記のとおり、半数以上のご家庭でこれらを所有していますが、小1の子どもが使用している割合は3~4%とほとんど使用していないようです。小学校中学年以上になると学習プリントの印刷などの需要も増えてくるかもしれませんが、小学1年生ではまだあまり必要が無いのかもしれませんね。
これから成長していくうえで印刷が必要となる機会も増えていくと思うので、いまから徐々に慣れてもらうのも良いかもしれません。
■今後ますます身近になるであろう機器とうまく付き合っていきましょう
これまでご家庭にあるゲーム機・デジタル機器における調査結果を見てきましたが、最も大切なのは機器との付き合い方ではないでしょうか。
安易にそれらを与えるだけでなく、ご両親と子どもで話し合い、一緒に約束事(ルール)をつくることが子どもの自律性にもつながります。
デジタル機器は、子どもがこれから成長していくにつれてますます身近な存在になっていきます。親子のコミュニケーションが疎かにならずに良い関係のままでいられるよう、ゲーム機やデジタル機器を使用するうえでのルールをいまのうちに見直して、これから先も安心して使用していきたいですね。
(文/内田萠 モデル/野崎 珠愛ちゃん)
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