『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』漫画版作者・松島直子さんインタビュー「好書好日」で

2019年3月、小学館キッズパークで2年ぶりに新作が発表された人気漫画『すみれファンファーレ』。作者の松島直子さんは、同じくキッズパークで連載中の『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』漫画版の作者でもあります。

その松島直子さんのインタビュー記事が、本の情報誌「好書好日」 に掲載されています。

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は、西原理恵子さんのベストセラーエッセー。西原作品が大好きで、デビュー前には西原さんの本が「お守り」だったという松島さんが、思いがけずこの作品の漫画化を受けることになりました。

松島さんはインタビューで、2年前の『すみれファンファーレ』完結以降のことや、大好きな西原作品、『女の子が生きていくときに…』の漫画化が決まってどのようにこの作品に取り組んだか、そして漫画に込めた想いなどを、とても率直に語っています。

■思春期の子どもたちとの関係に悩む親たちに宛てた手紙

『女の子が生きていくときに…』を漫画にしてみないかと言われたとき、荷が重いと感じたことは、松島さんがブログでも書いていました。その意味について、今回のインタビューで、松島さんはもう少し詳しく語っています。

実は松島さん、最初に読んだとき「なぜかこの本の核がつかめない」、これでは漫画を描く資格がないのではないかと焦ってしまったのだとか。それでも読み込むうちに、この本は「娘さんの反抗期を目の当たりにした戸惑いがそのまま表れた本なのでは」と思い当たりました。そして、これは西原さんから「思春期の子どもたちとの関係に悩んでいる親に宛てた手紙」なのだと考えたら、スッキリして、仕事を受けることができたそうです。

■キーワードは「人間らしく」そして「自分の幸せを大事にする」

原作を読んで響いたことは何かと聞かれ、松島さんは、「人間らしく」がキーワードとして印象に残ったと言います。そして、西原さんが繰り返し言っている「自分の幸せを大事にする」ということばも、松島さんの心に残りました。

自分の幸せを追い求めると傷つくことも、太刀打ちできないことに直面することもあるけれど、「自分を幸せにするために頑張った」事実は残るし、こういう経験の繰り返しで、人間はタフになっていく。そして、「自分の幸せを大事にする」ことで、自分以外の人の幸せに対する想像力が育まれると思ったと、松島さんは話しています。

 

この他、主人公を小学4年生のダブルヒロインにした理由や2人のキャラクターがどのように生まれたか、アルコール依存症、シングルマザーといった大人たちを子ども向けに描くときに心がけていることや、さらに、漫画『女の子が生きていくときに…』が英語版になったことへの思いなど、話題は多岐にわたっています。

松島さんの仕事への向き合い方や人となりがとてもよく伝わってくる、読み応えのあるインタビューです。ぜひご一読ください。

 

松島直子さんの「好書好日」インタビュー記事はこちら
西原理恵子さんのベストセラーを松島直子さんが漫画に「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

 

 

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