西原理恵子さん『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』漫画を描いた松島直子さんの思い

 

現在「小学館キッズパーク」で連載中の漫画、『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』。西原理恵子さんの大人気エッセーをベースにした、オリジナルストーリーです。

この漫画を描いたのは、松島直子さん。松島さんの作品「『すみれファンファーレ』 番外編 ~すみれちゃんと本屋さん」も、今「小学館キッズパーク」で公開されています。

 

実は、松島直子さんには、10年前、西原理恵子さんの作品に強い思い入れを持つようになるできごとがありました。松島さんは自身のウェブサイトでその思い出や、西原作品を描くことになったときの気持ちについて語っています。

■人生の川が濁っていても、一生懸命泳ぐと光が差してくる

10年前、28歳だった松島さんは、

「漫画家を目指している」という言葉を免罪符に、時間が経つのをただ眺めてしまっているような、輪郭のぼんやりした日々

を送っていました。その時、偶然手にしたのが、西原理恵子さんの『この世で一番大事な「カネ」の話』というエッセイだったそうです。

このエッセイを読んで、松島さんは、たとえ“自分が泳ぎきらなくてはならない人生の川”が濁っていても、

無我夢中で泳いでいるうちに、舞い上がっていた泥がゆっくり少しづつ沈殿して、川面からスーッと光が射してくるのがわかる

という気持ちになりました。読み終わっても、ちょっとしょんぼりしたときに心が強く持てるようにと、お守りのようにカバンにこの本を入れて持ち歩いていた松島さん。ほどなくして、ある雑誌で新人賞を獲り、漫画家としての人生を歩み始めることになります。

■今までで一番難しい仕事だからこそ挑戦する

そして昨年初夏、『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』のエッセンスをオリジナルストーリーの漫画にする仕事を一緒にやらないか、というオファーがありました。

思いがけないなりゆきに松島さんは興奮しますが、本を読んでみて、

私には荷が重い。
私では力不足だ。

と、最初は断るつもりだったのだそう。

それでも、少し描いてみるうちに、

きっと今までで一番難しい仕事だけど挑戦してみたい。

と考え直し、チャレンジを決めたのだそうです。

 

不思議な縁でつながっている、西原作品と松島さん。小学館キッズパークの『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は、松島さんの強い思いが形になった漫画でもあるのですね。

 

ここでご紹介したお話の全文は、松島直子さんのウェブサイトで読むことができます。ぜひ、アクセスしてみてください。

 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は、プロローグ2話を公開中です。

 

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