南北に長く、四季のある日本では、全国各地においしいものが一年中あふれています。そこで、今年度の「めばえwith HugKum」では、その中でも選りすぐりのご当地グルメをセレクト。その作り方を達人に教えてもらう連載を2021年4月号からスタートしました。この機会にぜひトライしてみて‼ おいしいニッポンを親子で楽しんでいただけたら幸いです♪
千葉県 太巻き祭り寿司
「太巻き祭り寿司」は、千葉の農村で古くから冠婚葬祭や集まりがあるときのごちそうとして受け継がれてきたお寿司です。南房総地域が発祥の地といわれていますが、現在では県内各地で作られており、千葉県を代表する郷土料理です。当初は、「桜」や「梅」、「の」の字といった単純な絵柄が多かったのですが、戦後になってそれまで伝承されてきた絵柄を発展させる形で、より複雑な絵柄が巻かれるようになりました。今回は匝瑳市の「太巻き寿司サークル」の代表・小西利子さんに、「キッズ寿司」の作り方を教えていただきました。
キッズ寿司
◆材料 巻き寿司1本分
すし飯(白)…350g
すし飯(ピンク/市販の梅風味の粉末すし酢を使用)…80g
海苔…全形2枚
山ゴボウの醤油漬け…1/2本
茶かんぴょう…4~6本(海苔の幅にカットしたもの)
◆作り方
①全形海苔を1/4にカットして、それを二つ折りにして、眉を作る。
Point! 眉を太くしたい場合は、二つ折りをする際に茶かんぴょうを挟むといいですよ!より元気なイメージの顔になります。
②茶かんぴょうをねじったものを1/4枚の海苔で巻いたものを2本作り、目を作る。
Point! 茶かんぴょうは太さによって、本数が変わってきます。太い場合は2~3本で大丈夫ですが、細い場合は4~5本必要な場合もあります。自分で作りたい目の大きさに合わせて目を作ってください。
③顔を作る。(下記<顔の作り方>参照)
<顔の作り方>
1巻きすに海苔をのせ、約半量弱の白すし飯(150gぐらい)をのせる。
2ご飯の真ん中を2㎝あけて、①の眉を置き、その上にすし飯を置く。
3すし飯を置いた眉の上に、②の目を置く。
4目と目の間に白すし飯を置いて、目の両端にピンクのすし飯を半量ずつ置く。
5中央に口となる山ゴボウを置いて、その上に白すし飯をのせる。
④白すし飯が足りない部分を補いながら、巻き上げる。
協力/千葉県 撮影/尾島翔太 スタイリング/なかざわひろ美
イラスト/わたなべふみ 取材・文/山津京子
参考/『子どもといっしょに 太巻き祭りずし』(龍崎英子 著・全国給食協会 刊)