栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。
そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。
■3月号:「いちごマリネ添え ミルクプリン」
甘みの強いいちごが増えていますが、品種によっては酸味が
あるものも。いちごの甘ずっぱさが苦手というお子さんには
酸味をやわらげ、いちごの甘みを補う簡単なテクニックとして
是非おぼえておきたいのが小さく切って砂糖をまぶす“マリネ”。
コトコト煮るジャムより簡単で、フレッシュな味わい!
ミルクプリンに添えれば、おしゃれなデザートになります。
■2月号:「ほうれんそうとチーズのちぢみ」
ほうれんそうをゆでて刻んで、ちぢみに混ぜ込みました。
もっちりした生地だから、茎の繊維も一緒にかみやすい!
チーズのコクや、かつお節のうまみをプラスすると
青菜のクセがやわらいで、苦手な子もパクパク食べられますよ。
■1月号:「煮干しの大根スープ」
大根の辛みや、シャキシャキの硬い食感が苦手な子に
おすすめなのが“1㎝角”に切って煮る大根スープ。
やわらかく煮えて、甘みがあり、口に入れやすいサイズ!
煮干しでうまみが深まるから、味つけは塩だけで十分です
■12月号:「蒸し煮キャベツと鮭のパスタ」
「生のキャベツは硬くて苦手」という子に、おすすめは蒸し煮です!
やわらかくなって甘みも増すので、ぐっと食べやすく、
かさも減るので、生よりたっぷり食べられますよ。
多めに蒸しておけば、おいしいパスタにアレンジも簡単です
■11月号:「りんごのパンケーキ」
ふわふわで、もっちりしたパンケーキは、子どもに大人気!
りんごは薄く切って生地に混ぜると、形を整えやすく、きれいに焼けます。
軽く火が通ってシャッキリ感が残り、香りも楽しめますよ
■10月号:「さつまいものポタージュ」
さつまいもをやわらかく煮て牛乳でのばし、塩で味をととのえるだけ。
素材の甘みを引き出すと、驚くほどまろやかで濃厚になるんです。
ミキサーは使いません。少し残ったおいもの粒々がまたごちそう!
■9月号:「きのこのあんかけハンバーグ」
きのこは“水から煮る”のがコツ。それだけで、だしをとらなくても
うまみたっぷりのあんかけに! ハンバーグは豆腐と混ぜるだけ。
手の込んだごちそう風なのに、実はパパッと簡単に作れるレシピです。
■8月号:「かぼちゃのロールサンド」
砂糖と塩だけで煮る「かぼちゃ煮」は、ほっとする自然な甘み。
マッシュして、パンに塗るディップにもアレンジできます。
やさしいミルク風味のロールサンドは、子どもが喜ぶおいしさ!
■7月号:「ミニトマトのシャーベット」
ミニトマトを湯むきして凍らせ、コロンとかわいいデザートに。
レモンシュガーのスッキリとした甘さが、暑い夏にぴったり! 果肉がシャリシャリとした食感になり、種は気になりません。
■6月号:「きゅうりと豚こまの炒め物」
「きゅうりはサラダ」という発想を転換して、お肉と炒め物に!
肉のうまみを吸ってしんなりするので、食べやすく、青臭さも気になりません。きゅうりが苦手な子にも、チャレンジしてほしい一品です。
■5月号:【ブロッコリーと卵のポテトサラダ】
ブロッコリーとじゃがいもを少量の水で“蒸し煮”に。
ゆでるのではなく蒸すので、栄養を逃さずに、甘みが増し、食感もやわらかくなります。子どもも食べやすい、新感覚のポテトサラダです。
■4月号:【にんじんとしらすの炊き込みごはん】
にんじんは炊き込むことで独特のクセが消え、やわらかく、甘くなります。粗めにすりおろすか、刻むことで甘みと食感を生かせますし、水っぽくなりません。きれいなオレンジ色にも食欲をそそられて、にんじん嫌いな子も喜ぶごはんに!
手間をかけなくても、子どもが食べやすく、親もほっと癒される
エミさんのお料理は、シンプルな調理の中に、素材の持ち味を生かす工夫がたくさんあります。いつもの野菜なのに、エミさんの魔法にかかると、驚くほど甘みが出たり、味わい深くなったり。特別な材料を使わなくても、手間をかけなくても、子どもが食べやすく、親もほっと癒されるおいしさになります。
毎月、エミさんに苦手な野菜や果物を克服するエッセンスを伺い、レシピとともにご紹介します。苦手なのは今だけかもしれないし、発想や調理法を変えたら食べてくれるかも!? そんな手助けやヒントが、悩んでいる皆さんに届けられますように♪