おうちでご当地COOKING#10「秋田県 きりたんぽ鍋」

秋田県 きりたんぽ鍋

 

誌面では紹介できませんでしたが、「きりたんぽ鍋」の主役ともいえる「きりたんぽ」の名前の由来は、ご飯を串に巻き付けて焼き上げた姿が稽古用の槍「短穂槍」(たんぽやり)に似ていて、それを2つや3つに切って食べたことから「きりたんぽ」と呼ばれるようになったといわれているそうです。

 

「きりたんぽ」の焼きたては香ばしく、そのまま食べてもおいしいですが、それに甘辛の味噌をつけて焼き上げたものは、「田楽きりたんぽ」もしくは「味噌焼きたんぽ」とも呼ばれていて、秋田ではおやつやスナックとして親しまれています。こちらも機会があったらぜひ食べてみてください!

 

現在、「きりたんぽ鍋」は一年中食べられていますが、地元・秋田では、新米の出回る季節からが‶旬〟といわれています。なぜなら、地元のスーパーには、その時期からその年の新米で作られた「新米きりたんぽ」が並び、それを機に「きりたんぽ鍋」を作り始める家庭が多いからだそうです。ゴボウやセリなど鍋に入れる具材も、秋から冬にかけて旬を迎えるものばかりなので、「きりたんぽ鍋」は秋田県産の旬の食材が詰まった鍋なんですね。

 

 

家庭では、「きりたんぽ鍋」より「だまこ鍋」が定番⁉

 

↑これが「だまこ鍋」。左手前にある白くて丸いものが「だまこもち」です・

 

 ところで、鍋の作り方を教えていただいた、秋田県の東京アンテナショップ「あきた美彩館」の尾形さんによれば、秋田の家庭では「きりたんぽ鍋」より「だまこ鍋」を作って食べるほうが多いそうです。

 

「だまこ鍋」は、「きりたんぽ」の代わりに「だまこもち」を入れた鍋で、そのほかは具材も作り方も「きりたんぽ鍋」といっしょです。

 

 

↑「だまこ鍋」の具材の一部。手前にあるのが「だまごもち」で、奥にあるのが「セリ」。「だまこ」とは、秋田の方言で「お手玉」を意味するそう。確かにお手玉みたいです!

 

「だまこもち」は炊きたてのごはんをすり鉢に入れ、すりこぎで程よくつぶしたものを手のひらで丸めたもの。いわゆるご飯のお団子です。

 

このように「だまこもち」は、「きりたんぽ」より手軽に作れるため、秋田の家庭では「だまこ鍋」が愛されているのです。「めばえ」読者の皆さんも、もし「きりたんぽ」が入手できないときには、「だまこ鍋」を作ってみてはいかがでしょう。

 

「だまこもち」は、ご家庭にすり鉢やすりこぎがなくても簡単に作れます。炊きたてのごはんを密閉袋に入れて、上から棒状のもので叩いて半つぶしにしたものを、手で丸めれば完成です。ごはんを丸めるときには、おむすびを作るときと同じで手に水を付けてから丸めてください。手にごはんがくっつかずにスムーズにお団子を作ることができます。

 

 

↑このように密閉袋に入れたら、棒で叩いて程よくつぶします。これを丸めれば「だまこもち」のできあがり。

 

「だまこもち」は、鍋に入れても「きりたんぽ」より煮崩れしにくいという利点があります。ただし、そのぶん味がしみ込みにくいので、しっかり煮込んで食べるのがオススメです。

 

「きりたんぽ鍋」も、「だまこ鍋」も魅力的なのが、鍋ひとつでご飯、肉、野菜が摂れる点です! 栄養バランス満点のこの鍋を、ぜひこの冬、楽しんでみてください!!

 

 

「あきた美彩館」には秋田のおいしいものがいっぱいです!

 

最後に「きりたんぽ鍋」の作り方を教えていただいた「あきた美彩館」について紹介しましょう。

 

「あきた美彩館」は、JR品川駅高輪口と、京急線品川駅から徒歩3分のウイング高輪WEST-Ⅲの1階にあります。

 

2010年に‶秋田を五感で感じてもらうスペース〟としてオープンした秋田県のアンテナショップで、ショッピングスペースには地元の厳選食材や伝統工芸品が、ダイニングスペースでは「きりたんぽ鍋」をはじめ、稲庭うどんなどの秋田料理や美彩館オリジナルの料理を多彩な地酒とともに味わえます。

 

 

↑ダイニングスペースは秋田の酒蔵をイメージしてデザインされた空間で、落ち着いた雰囲気。

 

ショッピングスペースには、「きりたんぽ鍋」に入れるセリなども、旬の季節には並ぶんですよ。野菜は地元から毎日配送されていて、15時には店頭に並ぶそうなので鮮度が際立っています。お問い合わせのうえ、足を運んでみてください!

 

あきた美彩館

東京都港区高輪4-10-8 ウイング高輪WEST-Ⅲ 1階

電話03-5447-1010

通常の営業時間は11:00~23:00 年中無休(元旦のみ休み)

※緊急事態宣言などにより変更になる場合がございます。

詳しくはSNSまたは店舗へ御確認ください。

https://www.a-bisaikan.jp/

 

 

協力/秋田県

撮影/尾島翔太 取材・文/山津京子

 

 

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