▲子どもユーチューバー「がっちゃん」とママ&パパ、『小学一年生』編集長
小学館の学生雑誌『小学一年生』では、小1の子どもがYouTubeをどのくらいの頻度で視聴しているのか、また、どのようなものを視聴しているのかを調査しました。
「将来なりたいランキング」にユーチューバーがランクインするほど、動画サービス「YouTube」は小学生の身近な存在になっています。果たして、子どもたちはどのような楽しみ方をしているのでしょうか?
■小1の子の半数以上が「月に数回以上」YouTubeを視聴
まずは、小1の子どもがどの程度YouTubeを見ているか調査したところ、結果は以下のとおりになりました。
毎日・・・15%
週に数回・・・20%
月に数回・・・16%
ほとんど見ない・・・40%
無記入・無回答・・・9%
全体の過半数が月に数回以上YouTubeを視聴しており、その内の大半が週に数回以上見ているようですね。
昨年度の調査よりも「ほとんど見ない」割合が上がったのが興味深いところではありますが、多くの小学1年生にとって、YouTubeは生活の一部であるといえそうです。
■小1の子どもはYouTubeで何を見ている?
では、小1の子どもは、YouTubeで何を視聴しているのでしょうか。「YouTubeで見ている動画の種類」についての回答上位は、以下のとおりでした。
1位 おもちゃの紹介
2位 アニメ
3位 ユーチューバー
4位以降は、ダンス、音楽、お笑い…と続きます。
1位の「おもちゃの紹介」については、小学生らしい回答ですね。
8歳の男の子「がっちゃん」が登場し、総再生数7億回を超える人気YouTubeチャンネル「がっちゃんねる」でも、玩具開封動画が人気です。同年代の「がっちゃん」を友達のような感覚で見ているのかもしれませんね。
いつの時代にも子どもを魅了するおもちゃが続々と発売されていますが、お家にいながら動画でおもちゃの知識を得ることができるのは、子どもにとってはきっと夢のような世界なのでしょう。
また、2位の「アニメ」については、テレビ番組と違って好きなものを自分のタイミングで見られることが大きなメリットですよね。
YouTubeには数多くのアニメが公開されており、幅広い年齢層からの人気がうかがえます。
■「ユーチューバー」動画も人気
そして、3位にランクインしている「ユーチューバー」は、好きな動画を自主制作して投稿している人たちの作る動画です。「子どもユーチューバー」「ユーチューバーキッズ」などと呼ばれる子どもも活躍しています。上述の「がっちゃん」もその一人です。
『小学一年生』サイトでも、子どもユーチューバー「がっちゃん」とともに「ユーチューバー一年生」企画が始まっています。人気YouTubeチャンネル「がっちゃんねる」成功の秘密、親子で人気動画を作る撮影のポイントなど、興味深い内容を掲載しています。
見るのはもちろん、作り手としても親子で楽しめることが、YouTube人気の秘訣かもしれませんね。
■安心してYouTubeを楽しむために
子どもたちにとって面白い動画の宝庫といえるYouTubeですが、中には子どもが観るには好ましくない動画も見られます。また、「夢中になりすぎて離れられなくなってしまうのが心配…」など、不安感を持つママもいるのではないでしょうか。
定着してきたとはいえ、まだまだ歴史は浅く、心配する親御さんがいるのはもっともなことだと思います。そんな親心に応え、子どもたちがより安心してYouTubeに触れられるアプリ「YouTube kids」がGoogleよりリリースされました。
「子ども向け動画のみを表示」や「コメント欄の非表示」に加え、「検索制限」や動画の見過ぎを防ぐ「タイマー機能」も搭載されていますから、安心度がグッとアップしましたね。
YouTubeをほとんど見ていないという半数近くの方も、この機会に試してみてはいかがでしょうか。「何を見ているの?」「そんなに面白いの?」などと話しかけてYouTubeで共通の話題が持てれば、親子のコミュニケーションの一環になります。
また、科学実験動画で子どもの想像力や好奇心を刺激したり、学習アニメで楽しく学んだり、スポーツのハウツー動画で生活に役立つ情報を得たり、など利点もたくさんあります。
「YouTube kids」などをうまく活用して、家族みんなで安心してYouTubeを楽しみたいですね。
【関連記事】
文/内田萠 撮影/タナカヨシトモ