小学館の学習雑誌『小学一年生』では、動画共有サイトYouTubeに関するアンケート調査を実施しました。
小学生が「将来なりたい職業」ランキングの上位にユーチューバーがランクインするなど、YouTubeは子どもにとって身近なものになっているようです。
小学一年生のいる家庭では、どのくらいの頻度で、どういった動画を見ているのでしょうか。その結果を一緒にひも解いていきましょう。
■6割の小学1年生が、「月に数回」以上、視聴
小学1年生のお子さんを持つ保護者の方に、お子さんがどのくらいの頻度で、YouTubeによる動画視聴をしているのかを尋ねたところ、結果は以下のとおりになりました。
ほとんど毎日・・・11%
2~3日ごと・・・11%
週に1回ぐらい・・・15%
月に数回・・・23%
ほとんど見たことがない・・・26%
まったく見たことがない・・・12%
YouTubeによる動画の視聴頻度を、「ほとんど毎日」「2~3日ごと」「週に1回ぐらい」とする回答は、約4割ほど。
もっとも多かったのは「月に数回」という回答で23%ですから、合わせると、6割の小学一年生が、日頃からYouTubeで動画を視聴していることになります。
一方で、「ほとんど見たことがない」「まったく見たことがない」の回答も4割近くにのぼりました。
なお、男女別の視聴頻度の差は、ほとんどありませんでした。
■視聴番組トップ3は、「アニメ」「音楽」「おもちゃ紹介」
続いて、YouTubeでは、どんな動画を視聴しているのでしょうか。5位までの結果は以下のとおりでした。
1位・・・アニメ
2位・・・音楽
3位・・・おもちゃ紹介
4位・・・ゲーム中継
5位・・・ユーチューバーが出演する動画
男女ともに、やはり「アニメ」が人気のようです。最近は、TV放送後にYouTubeで再放送するアニメもあるなど、動画を投稿する側もYouTubeの活用に積極的です。また、多くの人気アニメがYouTubeにアップされていたりもするため、これらを楽しむお子さんがたくさんいることがうかがえます。
2位の「音楽」は、男の子よりも女の子の視聴が多い傾向にありました。映画やアニメからも、たくさんのヒット曲がうまれているので、「歌詞を覚えたい」「上手に歌えるようになりたい」と、YouTubeを観ながら練習に励むお子さんもいるかもしれませんね。
そして、3位の「おもちゃ紹介」、4位の「ゲーム中継」ですが、これらはユーチューバーが、おもちゃやゲームの遊びかたを投稿する動画を指しています。
ユーチューバー動画というと、一人で出演しているものが多そうですが、最近は、きょうだいや家族が揃って登場し、みんなで遊びながら解説するものも人気です。視聴する子どもも一緒になって遊んでいるかのような気持ちになれるところが視聴したくなる理由なのかもしれませんね。
このほか、「折り紙の遊びかた」「生き物の動き」「お菓子の作りかた」と答えた人も。学びにつながる視聴の仕方は、真似したいポイントですね。
■「スマホ」「タブレット」などモバイル端末での視聴が半数以上
「視聴するデバイスは何が多いですか?」の設問に対する主な回答は、以下のとおりになりました。
・スマートフォン・・・36%
・タブレット・・・19%
・パソコン・・・17%
・テレビ・・・4%
・ゲーム機・・・2%
「スマートフォン」「タブレット」の利用が55%を占めています。指でタップするだけの簡単な操作や場所を問わず手軽にアクセスできる利便性の高さが上位ランクインの理由でしょうか。短時間で終わる番組も多いことから、外出先での待ち時間など、隙間時間に楽しむお子さんもいることでしょう。
なお、調査からは「パソコン」「テレビ」も一定数の利用のあることがうかがえました。
いかがでしたか? お子さんのYouTubeの視聴状況に近い回答はありましたか。
「YouTubeなどのWEB動画は、子どもに悪い影響を与えるのでは…」と否定的なご家庭もあると思いますが、たとえば、科学実験やスポーツのコツを調べたりなど、使いかたによっては学習に役立つ便利な一面も。また最近は、おもちゃの片付けかた、髪の毛の結びかたなど、ハウツー系の動画も豊富です。
ママパパもお子さんと一緒に視聴することで会話やコミュニケーションのきっかけにするなど、上手な活用を楽しみたいですね。
小学館の学習雑誌『小学一年生』の保護者向け別冊『HugKum』では、お子さんの小学校生活をしっかりサポートしています。『小学一年生』といっしょに、子どももママも、楽しい学校生活を送ってくださいね。
(ライター/香川妙美)
(モデル/酒井 彩葉ちゃんとママ 撮影/タナカヨシトモ)
【『小学一年生』編集部のYouTube動画/酒井 彩葉ちゃん出演】
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