■『妖怪ウォッチ』で初心を思い出しました
『妖怪ウォッチ』の人気は共演した子役のみんなと接して実感しました! 当たり前のように『妖怪ウォッチ』で世間話できちゃう、ってすごいことですよね。
私が子どもの頃は、『おジャ魔女どれみ』というアニメが好きでイベントにも行ってました。魔法が使えるアメやスティックが欲しくて。魔法が使えると本気で思ってましたから(笑)。
初めて映画を観に行ったときのことも思い出します。『クイール』という盲導犬の映画で、映画館に行くのがうれしくて、買ったばかりのスケジュール帳に予定を記入し、観終わってからキキララの鍵付きの日記帳に「すごく泣きました」みたいな感想を書いてました。懐かしいです!
今作も子どもたちの思い出に残るような映画になるとうれしいです。子どもに楽しんでもらえるよう、私もこれまでの作品とは違い、わかりやすくシンプルに演じるよう、心がけました。
『妖怪ウォッチ』は笑えるシーンもあって、子どものような心で素直に「こういうところで笑うんだ、確かにおもしろいよね」と思ったり、人の優しさに感動したり。心が洗われるというか日々忘れかけているようなことも思い出させてくれた気がします。
私も「今がんばっていられるのは、周りの人があってこそ」と初心を思い出し、仕事をがんばっていきたい、と改めて思いました。
■両親が仲良しなのが一番の自慢
中学から仕事をさせてもらって、これまで両親には苦労をかけたことも。また妹とは8歳離れているので親にとってはまだ子育ても残っています。
最近そんな両親が銀婚式を迎え、2人で食事に出かけました。その間、私は妹と食事に行って。妹のことは私に任せてくれ、結婚して20年以上経って、ふたりの時間を持てるようになったことが私はうれしくて。
私を育てるのに大変だった話やうれしかった話を聞いたりしますけど、そんな両親が今でも仲良しなのが一番の自慢。すごく楽しそうなんです。
家族も仲良いですよ。お正月もいつも家族と一緒で。お餅を何個食べられるか、みんなで数えながら食べるんです。私はいつもお雑煮や焼いたお餅合わせて5、6個はいけちゃいます(笑)。
家族の協力もあって、こうして仕事ができている今、小学1年生のみなさんにお伝えしたいのは、「大きくなってもお父さんとお母さんの言うことをちゃんと聞いて、約束を守って噓をつかなければ、なんでも好きなことをしていいんじゃないかな」ということ。
そして『妖怪ウォッチ』の映画でも教えてくれているように、自分ひとりではないこと…周りには支えてくれる味方がいることを忘れずに、一生懸命に毎日を楽しんでほしいな、と思います。
武井咲さんの ことば
自分ひとりじゃない。支えてくれる人が周りにいることを忘れないで!
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武井 咲 (たけい・えみ)
1993年12月25日、愛知県生まれ。2006年、国民的美少女コンテストでモデル部門賞、マルチメディア賞を受賞。同年から雑誌『Seventeen』の専属モデルに。09年のドラマデビュー後、女優として活躍。近年の出演作にドラマ『フラジャイル』『せいせいするほど、愛してる』『忠臣蔵の恋~四十八人目の中心~』、映画『るろうに剣心』『クローバー』『テラフォーマーズ』などがある。
撮影/タナカヨシトモ 取材・文/神原史子
衣装協力/トップス HENRIK VIBSKOV ¥43200、スカート HENRIK VIBSKOV ¥42120(問)The Galaxy Harmony!!!! TEL:06-6532-9482
(初出:『小学一年生』2017年1月号)