小学館の幼児雑誌『幼稚園』では、子どもとおうちの方が一緒に楽しんでいる本を調査しました。
スマートフォンやiPadなどのタブレットコンピュータが普及して、昔と比べて動画を観る機会が増えた現在ですが、本も子どもの身近な存在にあるようです。ランキング1位と2位は男女一緒でしたが、それ以降の回答は男女で大きく異なりました。
(アンケート調査は、『幼稚園』2018年11月号購入者を対象に、「大人向け・子ども向けを問わず、お子さんとおうちの方が一緒に楽しんでいるお気に入りの本(絵本・漫画・雑誌含む)」2つを挙げてもらいました)
■男子には「図鑑」が人気!
まずは、男子のランキングを見ていきましょう。
男子のお気に入りの本
1位 幼稚園
2位 おしりたんていシリーズ
3位 てれびくん
4位 めばえ
5位 小学館の図鑑NEO
6位 恐竜図鑑
7位 図鑑
7位 ノラネコぐんだんシリーズ
9位 テレビマガジン
10位 かいけつゾロリシリーズ
10位 ミッケ!
1位『幼稚園』は4~6歳、4位『めばえ』は2~4歳を対象とした小学館の知育雑誌です。『幼稚園』誌上でのアンケートなので、『幼稚園』や『めばえ』が上位に入るのは、当然の結果でしょうか。
2位の「おしりたんていシリーズ」(ポプラ社)は累計300万部を突破している児童書で、NHK Eテレでも放映中。謎解きを盛り込んでいるので、こちらも知育的な絵本でもありますね。
また、3位『てれびくん』(小学館)、9位『テレビマガジン』(講談社)は、放映中のヒーローシリーズ等の情報を載せている雑誌です。男子に人気があるのも納得できますね。
さらに、5位~7位に「図鑑」がランクインしているのも、男子ならではの特徴です。「小学館の図鑑NEO」には、「昆虫」「鳥」「宇宙」「乗りもの」などなど多彩なラインナップがあります。子どもに好きなシリーズを選んでもらえば、知的好奇心を満たしてあげられそうですね。
■女子は動物ものや人気キャラクターの本がお気に入り
それに比べて、女子のトップ10は、男子とは傾向が異なりました。
女子のお気に入りの本
1位 幼稚園
2位 おしりたんていシリーズ
3位 めばえ
4位 ディズニー
5位 たのしい幼稚園
5位 ノンタンシリーズ
7位 ディズニープリンセス
7位 はらぺこあおむし
7位 ミッケ!
10位 だるまさんシリーズ
10位 ぷっちぐみ
10位 プリキュア
10位 図鑑
男子の10位にもランクインしている7位『ミッケ!』(小学館)は、累計850万部を突破しているかくれんぼ絵本です。大人も子どもも楽しめるのが、大きな魅力ですね。
5位『たのしい幼稚園』(講談社)、10位『ぷっちぐみ』(小学館)など、女子寄りの子ども雑誌のほか、4位「ディズニー」、5位「ノンタンシリーズ」(偕成社)など、動物ものや人気キャラクターの本が人気のようですね。
また、7位『はらぺこあおむし』(偕成社)、「ノンタンリーズ」など親世代にも馴染みのある絵本もランクインしています。子どものころに読んでもらったママさんも多いのではないでしょうか。昔を懐かしみながら、同じ絵本で子どもと一緒に楽しめるなんて素敵ですよね。
■最も読まれている本は‥?男女総合ランキング!
続いて、男子と女子を合算したトップ10です。
男女総合ランキング
1位 幼稚園
2位 おしりたんていシリーズ
3位 めばえ
4位 てれびくん
5位 小学館の図鑑NEO
6位 恐竜図鑑
6位 図鑑
8位 ミッケ!
9位 ノラネコぐんだんシリーズ
9位 ノンタンシリーズ
1位と2位は、男女ともに大人気だった『幼稚園』「おしりたんていシリーズ」でした。
3位、4位に『めばえ』『てれびくん』と知育雑誌が続き、5位、6位に図鑑がそれぞれランクイン。また、8位以降にかくれんぼ絵本等の絵本が続く結果となりました。
こちらで紹介しているトップ10の他にも多くの本が読まれているようで、『ドラえもん』(小学館)、『ウォーリーをさがせ!』(フレーベル館)など様々な本を挙げていただきました。
「本を読まない」との回答は男子4.0%、女子3.5%とほとんどいないことからも、本が子どもにどれほど好まれているかがわかりますね。
本は子どもに想像力や知識を与えるだけでなく、集中力や国語力も自然に身につきます。
子どもの人生がより豊かになるよう、本をもっと身近にとりいれていきたいですね。
文/内田萠 写真/齊藤真優(小学館スクウェア写真事業部)
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