4・5・6歳の好奇心応援雑誌『幼稚園』では、「お子さんは平日、(幼稚園・保育園などの施設以外で)遊ぶときは、誰と一緒の場合が多いか」調査しました。
(アンケート調査は、『幼稚園』2019年6月号購入者を対象に実施したものです)
■平日のお子さんが最も一緒に遊んでいる人1位はやはり‥!
ではさっそく、就学前のお子さんが平時に誰と一緒に過ごしているか、ランキングを見てみましょう。
お子さんは平日、(幼稚園・保育園などの施設以外で)遊ぶときは、誰と一緒の場合が多いですか?
1位 母親 48.3%
2位 きょうだい 32.8%
3位 父親 5.5%
4位 友だち 5.4%
5位 祖母 3.2%
6位 お子さんひとり 2.8%
7位 祖父 1.2%
8位 親戚 0.6%
9位 その他(曾祖父母) 0.2%
1位は、やはり「母親」でした。
総務省統計局が2019年2月1日に公表した労働力調査によれば、2018年平均の15~64歳女性の就業率は69.6%となり、上昇を続けています。
家族や世帯のカタチが変化しており、共働きのご家庭も多くなっていますが、幼稚園へのお迎えなどで多く見られるのはやはりお母さんですよね。
きょうだいがいないお子さんはとくに、お父さんが仕事から帰るまでお母さんが相手をせざるを得ない状況がうかがえます。
2位は、ご自宅の親御さんの見える範囲で一緒に遊べる「きょうだい」です。
きょうだいで遊ぶことは、家族や世帯のカタチや時代背景にかかわらないのではないでしょうか。きょうだいで仲良く遊んでくれれば、親御さんも家事などに専念できますよね。
1位「母親」と2位「きょうだい」で、約8割の回答を占めています。お父さんが仕事から帰ってくるまでご家族で団らんされている様子が目に浮かぶようです。
■平日に遊ぶのは、「友だち」よりも「お父さん」!?
1位「母親」と2位「きょうだい」は予想どおりの結果だったのではないでしょうか。
このランキングで最も気になったのは、3位「父親」と4位「友だち」です。
様々な家庭があるとはいえども、お仕事をされているお父さんが多いのが現状です。
そんななかで、「平日に遊ぶことが1番多い人」として「友だち」よりも「お父さん」の回答が僅かながらも多い背景には、どのようなことが想像できるでしょうか。
まずは、習い事のため帰宅時間が遅いことが理由のひとつに挙げられます。子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」における「習い事に関するアンケート」によると、4歳児の51%、5歳児の77%、6歳児の64%が習い事をしているようです。帰宅時間が遅いと、お友だちともなかなか遊べませんよね。
また、子育てに積極的なお父さんが多いことも大きく影響しているのではないでしょうか。「夫は仕事に励み、妻が家庭を守る」というような概念は、徐々に薄れてきているように感じます。
「イクメン」(「子育てする男性(メンズ)」の略)という言葉が聞かれるようになってから10年近くが経ちますが、最近では積極的に育児を楽しんでいる男性も多くなり特別視されることも少なくなっています。
ゆくゆくは、その言葉自体が過去のものになるかもしれませんね。
皆で子どもの成長を見守っていきたいですね。
文/内田萠 写真/中川菜美(小学館スクウェア写真事業部)
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