フィリピンの南西に位置するボルネオ島。ここには、たくさんの珍しい動物が暮らしています。けれどもいま、その動物たちが絶滅の危機に瀕しているのだそう。その理由は一体なぜ?
紙育のためのOYAKO MOOK『ぺぱぷんたす』に掲載されている、絵本を楽しみながらボルネオ島の真実を知ることができる「どうぶついっぱい たんけん!ボルネオのもり」。自然破壊から動物を守ることを、親子で考えてみませんか。
■ボルネオの動物を守りつづける企業「サラヤ」の活動が絵本に!
日本から飛行機で南西へ約6時間のところに、ボルネオ島はあります。オランウータンやゾウ、テングザルなどさまざまな動物がくらすこの島は、もともと豊かな熱帯雨林としても知られていました。
しかし1970年代以降、アブラヤシから採れるパーム油の食用需要が増えたために熱帯雨林は伐採され、プランテーション(畑)が拡大。動物たちは住む場所を失い、絶滅の危機にさらされてしまったのです。
そこで立ち上がったのが、1952年から植物由来の原料を使って製品作りをしている企業「サラヤ」です。
「サラヤ」はパーム油と関わりながら、森林を守り、動物の命をつなぐため、2004年から「ボルネオ環境保全活動」をスタートさせました。
その取り組みを、小学館のOYAKO MOOK『ぺぱぷんたす』では親子で楽しめる絵本にしました。登場する男の子になった気持ちで、ボルネオの森を探検してみましょう。
■絵本で、ウェブで。ボルネオの森を歩きまわろう!
絵本のなかには、オランウータンやテングザルのほか、ジャワジャコウネコやイリエワニなど、初めて出会う動物もたくさんいるはずです。そして彼らこそがまさにいま、南の島で種が途絶えようとしているのです。
サラヤは、動物たちの大切な食糧や繁殖機会を得るため、森と森の間に橋を作る「オランウータンの吊り橋」のほか、アブラヤシ農園によって失われた熱帯雨林だった土地を取り戻す「森を守る活動」などを支援しています。その様子を絵本のなかでご紹介しているので、森を探検しながら確かめてみてください。
さらに、絵本のなかの至るところに、二次元コードを掲載。下の動画のように、スマホで読みとると『ぺぱぷんたす』特設サイトにつながり、ひとつひとつの活動や動物についてより深く知ることができます。
『ぺぱぷんたす』特設サイトをいくつかご紹介しましょう。
こちらは「オランウータンの吊り橋」の特設サイトの一部です。実際にアクセスすると、吊り橋が何でできているかがわかりますよ。
オランウータンの吊り橋
(クリックするとスマートフォン用サイトが開きます)
こちらは「あぶらやしのプランテーション」の特設サイトの一部です。あぶらやしが意外な食品に使われていることなどをご紹介しています。
アブラヤシの木のプランテーション
(クリックするとスマートフォン用サイトが開きます)
こちらは絶滅危惧種のテングザルの特設サイトの一部です。テングザルの秘密とは一体なんでしょうか?
テングザル
(クリックするとスマートフォン用サイトが開きます)
■売り上げの1%が、ボルネオの自然と動物を救う
これらのサラヤの「ボルネオ環境保全プロジェクト」を支えているのが、サラヤ製品の売り上げです。サラヤは、パーム油を使った「ヤシノミ洗剤」や「ハッピーエレファント」などの売り上げの1%で支援をつづけています。
つまりこれらの製品を使えば、私たちもボルネオの森や動物たちをサポートできるのです。
スーパーマーケットなどでサラヤの製品を見つけたら、『ぺぱぷんたす』で読んだオランウータンやゾウやテングザルは元気かな? と想像してみてください。その思いが、ボルネオの動物を救うことにつながるはずです。
(ライター/菅原裕佳子)
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