■「NG」派は「勉強は重要なこと」「長期休暇に行くべき」の声が多数
「義務教育なので、休んでまで旅行すべきではない。学校の長期休みを利用すべき」。
この声に代表されるとおり、「学校生活が最優先」「旅行は夏休みや冬休みに行けばよい」というのが、「NG」派の大きな理由でした。
具体的には、「『学校は勉強をするために行くんだよ』と教えているので、『遊びに行くから休もう』とは言えません」「子ども自身にも学校を一番に考えてほしいし、親としても怠けさせているようで気が引ける」「夏休みなど長期休暇があるので、わざわざ学校を休ませていく必要がないと思います」という声が挙がりました。
同様に多かったのは、学習面を懸念する声。
「1日休んだだけでも勉強が遅れてしまう」「授業が進んでしまって、勉強についていけなくなると困る」など、勉強の遅れを気にする意見が目立っています。
「勉強に支障が出て、困るのは子ども」という意見を聞けば、確かに……と、思ってしまいますよね。
このほか、「休ませるのは大人の身勝手」「旅行は親が行きたくて行くというスタンス。子どもの学校生活を巻き込まないほうが良いと思います」という、“親の都合”論もありました。
「私が子どもの頃は、『ずる休み』と言われることが多かったので、NGで!」「子どもが友だちに話すと『ずるい』と言われそう」という、子どもの学校生活を考慮した声も見られました。
■「OK」派からは、家庭の事情を理由にするコメントが
続いて、「OK」派の意見を見てみましょう。
15.7%と少数派となってしまった「OK」派のママたちですが、回答からはそれぞれの家庭の事情が浮き彫りになりました。
大半を占めたのは、「両親とも不定休のため、学校を休まないと旅行にすらいけません」「仕事の関係で、平日しか休みが取れない」というコメント。自営業や、パパママがサービス業に就く家庭にとっては、致し方のない事情でもあるようです。
とはいえ、「学校行事の無いときなら」「1年のうち1日くらいなら」など、許容範囲を決めているママも多くいたのが、興味深いポイントでした。
このほか、「学校での経験も大切だけど、今しかできない経験を多くさせてあげたい」「日本には季節や旬があり、そのときにしかできないこともある。むしろ必要だと思う」「学校がすべてとは思わない」という意見も。
また、「夏休みなど、人が多くて効率が悪い」という現実的な考えを持つママもいました。
■「場合による」派の多くは、NGに近い考え
「場合による」派からは、「基本的にはNGですが、アニバーサリーイベントや天体観測など、一生に一度しかない場合はOKです」「いろいろな家庭の都合もあるし、悪いことではないと思います」「パパの仕事の都合とか、いろいろな理由で平日しかだめなら考えます」など、何かしらの理由がある場合に限り、OKとする意見が目立ちました。
ただ、コメントには「仕方がない」「やむをえない」と付くものがほとんどで、NGに近い回答であることが分かります。
いかがでしたか? あなたの考えに近い意見はありましたか?
どの意見にも納得できる部分があり、なかなか奥深いテーマのように思います。
「その旅行の意味合いや事情によってはありだと思う」のコメントのとおり、ときに学校生活よりも優先せざるを得ないケースもありえるでしょうし、その家庭の目線に立たなければ分からない事情もあり、議論は尽きません。
お子さんの学校生活を大切にしつつ、家庭の事情とも折り合いを付けながら、家族の思い出づくりが実現できると良いですよね。
小学館の学習雑誌『小学一年生』の保護者向け別冊『HugKum』では、お子さんの小学校生活をしっかりサポートしています。『小学一年生』といっしょに、子どももママも、楽しい学校生活を送ってくださいね。
(ライター/香川妙美、モデル/野崎 珠愛ちゃんとママ)
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