大人なら誰でも一度は、本やノートのすみっこで「パラパラ漫画」を描いた経験がありますよね。
小学館の園児向け月刊誌『幼稚園』2019年3月号の「おあそびえほん」には、お子さんでも手軽にパラパラ漫画のような紙工作を楽しめる「くるくるアニメ」がお目見えしました。
描き下ろしてくださったのは、漫画家で『黄色い本』や絵本『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』などで知られる、高野文子さん。素朴なタッチの絵とともに、初めての手作りアニメの世界をお楽しみください。
■切って、折って、貼るだけの3ステップで完成!
「アニメって、作るのが大変なんじゃない?」という心配はいりません。なんとわずか3ステップで完成する、とてもシンプルな紙工作です。
それでは、作品「すいすいじてんしゃ」を作る工程を収めた動画をご覧ください。
あまりの簡単さに、驚いた方もいらっしゃるのでは?
アニメーションの元になるのは、黒いボディスーツ姿で自転車に乗る女の子の絵。女の子の足の位置が少しずつ違う3枚の絵を、切って、折って、貼るだけ! 鉛筆などの細い棒状のものを真ん中に通したら、鉛筆を回したり、息を吹きかけたりして、アニメーションを動かしてみましょう。ほら、女の子が颯爽と自転車をこぎ始めますよ。
■なわとびの躍動感も3枚の絵で表現できる!
こちらは、もうひとつの作品「ぴょんぴょんなわとび」の動画です。
たった3枚の絵だけでできているのに、ほんとうになわとびを跳んでいるように見えますよね。
さあ、2つの作品を楽しんだら、今度はお子さんが「くるくるアニメ」の元の絵を描いてみましょう。
まずは、高野文子さんの作品と同じように「自転車」や「なわとび」で挑戦するのがおすすめ。それができたら、次は“同じ場所で連続して動くもの”をモチーフにするのがポイントですよ。
月替わりでアーティストの作り下ろしにふれることができる「おあそびえほん」。お子さんたちが絵本や紙からインスピレーションを受けて、自分だけの遊びを見つけてくれたらうれしいです。
(ライター/菅原裕佳子)
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