絵本を折って切ってもいいの? 山口洋祐さんの美しい色彩から生まれる意外な工作

遠い南の海に、不思議な模様の島が浮かんでいます。その島の森には、さるが暮らしているのだそうです。

小学館の園児向け月刊誌『幼稚園』2019年6月号の「おあそびえほん」でご紹介するのは、この島を舞台にした風変わりな遊び。

「きる、おる、かざる、あそぶ」をテーマに「だあれもしらない さるのしま」を描き下ろしてくださったのは、画家でイラストレーターの山口洋祐さんです。

一体どんな遊びができるのでしょうか?

■「大きな亀」を切ってできる! カラフルな飾り   

写真の、網目のクラフト。七夕飾りなどで見たことがありますよね。

でも見慣れた飾りと違うのは、ちょっと変わった模様。じつはこれ、この絵本に出てくる「島」でできているのです。

そして島をよく見ると、下のほうには亀の顔が…。そう、この島は、大きな亀だったのです!

絵本の絵を折って、ハサミで切っていくという、なんとも斬新なクラフト。ちょっともったいないような気さえしてしまいますね。

でもカラフルな絵を切っていくのって、とっても楽しいんです。しかも絵でできた飾りは、折り紙とは違う美しさがあるんですよ。

網目の飾りができたら、さるをぶらさげて遊んでみましょう。飾りを揺らすと、さるも揺れるのが、またかわいいのです。もちろん、お部屋のインテリアにもなりますよ。

■「さるの もり」はヘビに変身!? それとも??

もうひとつの飾りは「さるの もり」で作ります。森の真ん中にいるさるを中心に、ぐるぐると紙を切っていきますよ。

まるでヘビのような形になってきました。これを伸ばしてみると…?

びよーん! 植物のツルのようなくねくね感が楽しい!

さるをひっかけてみると、まるで気持ちよさそうに上っているみたい。「もっとさるをぶらさげたい!」と思ったら、お子さんが自分で描いてみるのもおすすめです。

 

絵本の絵にハサミを入れる、という体験はなかなかありませんよね。「平面の絵が形を変えると、まったく違う楽しみ方ができる」という発見。ぜひ、親子で体験してみてください。

(ライター/菅原裕佳子)

 

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