世の中にはたくさんの紙遊びがあることを、子どもたちに知ってほしい。
そんな気持ちから、小学館の幼児向け月刊誌『幼稚園』で生まれた、紙遊びのコーナー「ぺぱぷんたす」。
2019年6月号では、「みずぬりえ」という不思議な遊びをご紹介します。「みずぬりえ」なんて、見たことも聞いたこともないですよね。一体、どんなぬりえなのかな?
今月も、紙の神様、ソビー&ワッキーと、なるくんといっしょに、楽しんでいきましょう。
■タネも仕かけもない!? これが「みずぬりえ」
こちらが本誌の巻頭にある「みずぬりえ」です。
どこにでもある、何の変哲もないぬりえですね。ここに色を塗るわけですが、用意するのは「水と細い筆、または綿棒」だけ。色鉛筆や絵の具などの画材は、一切使いません。
ということは…? じつは、このぬりえは「水をつけるだけで色を塗れるぬりえ」なのです。
「ちょっと何言ってるか、わかんない」という方も、ぜひ試してみてください。
■水で塗るだけできれいな色が浮かび上がる!
それでは、さっそく塗っていきましょう。写真のソビー&ワッキー、なるくんのように、コップの水に筆や綿棒(ソビーは指ですね!)をひたしていきます。
濡らした筆や綿棒で、ぬりえの黒い部分をなでていくと…?
ほら、こんな感じで、水彩絵の具で描いたようなみずみずしい色が、出てきました!
「みずぬりえ」は、絵の中に特別なインクをひそませていて、そのインクが水にぬれるとじわっと溶け出してくるのです。今回は「どこにどんな色が潜んでいるのかわからないようにしたい」という意図でつくっているので、水をつけるまで、どんな色がでてくるのかわかりません。「ここを塗ったら、どんな色になるかな?」とワクワクしてきますよね。
※特殊な加工のため、塗った指を口に入れたり、なめたりしないでくださいね。
犬のぬりえは、こんなに鮮やかな発色です。青や黄色が混ざると黄緑色になったりするのも、お子さんには新しい発見かもしれません。
もう1枚の、動物がたくさんいる「みずぬりえ」は、どんな色が出てくるかな? 塗ってからのお楽しみですね。
絵のなぞりかた、水の量などで、できあがりがまったく違う色合いになるのも面白いですよ!
小さなお子さんでも、気軽に遊べる「みずぬりえ」。綿棒や指で塗るという体験も、好奇心を引きつけるのではないでしょうか。おそらくおうちの方も初めての珍しい紙遊びを、どうぞお楽しみください。
(ライター/菅原裕佳子)
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