おうちの方やお子さんに、「点字」にふれたことのある方はいらっしゃるでしょうか。
小学館の園児向け月刊誌『幼稚園』2019年7月号の「ぺぱぷんたす」では、点字をヒントにした珍しい遊びをご紹介します。
それは、「ゆびめいろ」。一体、どんな遊びができるのでしょうか?
■指を使う迷路、だから「ゆびめいろ」
これが、本誌巻頭についている「ゆびめいろ」です。一見、「マス目が書いてあるだけの画用紙」に見えますよね。
でも、カメラをぐぐーっと近づけてみると…。
おわかりでしょうか? マス目の上に、透明の小さな「ぽちぽち」がついているんです。でも、すべてのマス目についているわけではありません。ぽちぽちのないマス目もありますよ。
「ゆびめいろ」は、ぽちぽちを「壁」に見立てた迷路です。目をつむって、指で迷路をスタートします。壁にぶつかることなく、ゴールまでたどり着けたら、大成功ですよ。
■迷路が進むほど、指の感覚が研ぎ澄まされる!
実際に筆者も挑戦してみました。すると、すぐにぽちぽちにぶつかって、つい目を開きたくなってしまいました(笑)。でも、そこは我慢。行き止まりになったら、元の道を引き返して、ぽちぽちのない道を指で探して進みます。
ゴールまでは遠い道のりのように感じてしまいますが、ぽちぽちのない道に導かれ、自然にゴールできました。
このような、視界のない真っ暗な世界でお子さんが遊ぶことは、初めての経験かもしれませんね。迷路が進むにつれて、指の感覚が研ぎ澄まされてくるのを感じると思います。
「何も見ないで、指の感覚だけで遊ぶ体験」を、ぜひ親子で楽しんでいただきたいと思います。
「点字」という、特殊な本の文字からアイデアを得た「ゆびめいろ」。紙遊びを楽しみながら、この機会に、「点字の本」がある、ということなどもお子さんにお話ししては、いかがでしょうか。
(ライター/菅原裕佳子)
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