「ずぼんぼ」ってごぞんじですか? なんのことか知らなくても、口に出して「ずぼんぼ」と言ってみると、なにやら楽しくなってきます。
「ずぼんぼ」とは、もともとは獅子舞を躍らせるときの掛け声。そのようすが、江戸時代に東京の浅草で紙のおもちゃになって、「ずぼんぼ」と名付けられました。
『幼稚園』2019年10月号の「おあそびえほん」は、“きる、おる、はる、あそぶ”「ずぼんぼまつり」。郷土玩具が大好きな佐々木一澄さんと、「ずぼんぼ」を作って遊びます。
■かたがみを切り取って、ししととらを作ろう
「おあそびえほん」のページを開くと、「ししまいのずぼんぼ」と「とらのずぼんぼ」の型紙が載っています。
からだや顔、足などを切り取って、折れ線にそって折り曲げたり、のりで貼り付けたりして、ししまいととらを作りましょう。
足の先のところには「おもし」をつけます。江戸時代、このおもしは浅草の近くの海で取れる「シジミ」の殻だったそう。もし、みなさんのおうちにシジミがあったら、それを使ってもいいですね!
■ししまいととらができたら、風を起こして遊んでみる
ししまいととらのおもちゃができたら、これを使って遊びます。うちわを用意して、部屋の角に行きましょう。ししまいととらを置いて、からだの中に風が入っていくようにパタパタあおいでみます。すると、ふわっ…ずぼんぼが、宙に浮いて、ふしぎな踊りが始まります。
風の送り方によって、うまく浮き上らなかったり、高く上がらなかったり、ということもあるかもしれません。いろんなあおぎ方を試してみてください。
ししまいととら以外にも、じぶんが好きな動物などを作って飛ばすと楽しいです。紙は、折り紙でもいいし、軽い和紙を使うとよく浮くかもしれません。いろいろ作ったら、ぜひみなさんの「ずぼんぼ」の写真や動画を、インスタグラムで#おあそびえほん #ずぼんぼのハッシュタグをつけて見せてください。『幼稚園』アカウントでご紹介します。
ちょっとふしぎな江戸玩具。おうちのみんなで遊んでいると、どこからか祭りばやしが聞こえてきそうですね。
(ライター/いしださなえ)
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