幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2026年2・3月号
にんきものい~っぱい♪ バイリンガル スマホ

日本語と英語のおしゃべりが10種類収録された、超豪華なスマホふろく!
「こんにちは/Hello」「またね/Good bye」などのあいさつを遊びながら楽しく学べます。
◇基本のあそび
「電話1」のカードをスマホにセットし「でんわモード」のボタンを押します。日本語と英語のあいさつが聞こえたら「アンパンマンとごあいさつ。まねっこして言ってみよう!」と促し、あいさつの音声をおうちの方が同じようにまねして聞かせます。
次はおうちの方のスマホからお子さんに電話をかけるふりをして「Hello」と言い合うなど、一緒に電話ごっこを楽しみましょう。
◇言葉がけのヒント
遊ぶ前に「これは何のボタンかな。押したら何が聞こえてくるかな」と問いかけてみましょう。子どもの好奇心をくすぐり、興味をもたせることで、やってみようという気持ちが芽生えます。
スマホのボタンを押し「どんな音が聞こえる?」と問いかけ、一緒に耳をすませて聞きます。「こんにちは!」「Hello!」などの音声が流れたら「聞こえたとおりに言ってみよう」と、聞いたままを口に出すよう促しましょう。
カードを並べて、「これはなんのカードかな?一緒にスマホにセットしてみよう。入れられるかな?」と話しかけながら、カードの出し入れにチャレンジしてみましょう。
最初は少しむずかしいかもしれませんが、やっているうちに手先がよく動くようになってきます。上手にできたら「すごいね!やったね!」と声がけしましょう。
◇発達のアドバイス
<1歳>
おうちの方が日常的に使っているスマホを、お子さんは普段から興味津々で見ています。お子さんにバイリンガルスマホを持たせたら、どんな反応が返ってくるでしょうか。
ボタンを押すと鳴る音に喜んだり、楽しくなって何度も音を鳴らしたりとくり返し夢中になって遊ぶかもしれません。音が鳴ると驚くなど、まったく別の反応を見せるお子さんもいるでしょう。
遊び方に正解はありません。お子さんがどこに興味をもつのか、何を楽しむのか、見守ってください。お子さんが自ら起こす行動に注目することで、お子さんについての理解が深まります。
<2~3歳>
バイリンガルスマホから、いろいろな音や音声が聞こえてきます。音が聞こえたら「何が聞こえた?」「○○って聞こえたね。まねっこしてみよう」とお子さんに話しかけ、お手本を見せましょう。まずは、おうちの方がまねをすることで、お子さんもそれをまねしてくれるでしょう。
まねをするには、音をよく聞くことが大切です。聞こうとする姿勢が耳を育てます。人の話を聞くことにもつながってきますので、たくさん遊んでみてください。
◇遊び方のヒント
◯誰かな? 誰かな?
スマホにキャラクターカードを2枚重ねて入れます。
一番上のカードをゆっくりとスライドさせながら、
「この足は誰かな~?」「カレーパンマンとしょくぱんまんだったね!」とクイズを出して遊ぶこともできます。
少しずつ見えてくるヒントから、キャラクター当てを楽しみましょう。役割を交代し、お子さんがカードをスライドさせてもいいですね。

〇何の音?
カードをテーブルや床に並べて置きます。
お子さんにスマホを持たせて「好きなボタンを1回押してね」と言い、聞こえた音と関連しているカードをおうちの方が選びましょう。
たとえばアラーム音が聞こえたら、パウパトのカードを持ち、「時間だよー。出発しよう!」と言い、ピロリンという音が聞こえたら、「シナぷしゅからお知らせが来たよ。公園に行こうって言っているよ」とカードを見せながら話しましょう。
「こんにちは!」「Hello!」とあいさつが聞こえたら、まねして聞かせます。押したボタンに応じておうちの方が反応してくれることが、お子さんは楽しくなってくるでしょう。
くり返し遊んだら、役割を交代してみてください。

教えてくれたのは

こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと
