暗がりのなかで、怪しく光るガイコツ。これは一体…?
小学館の園児向け月刊誌『幼稚園』2019年11月号の「ぺぱぷんたす」でご紹介するのは、「ひかる!どくろマン」です。
このガイコツ、じつは紙でできています。紙が光るってどういうこと? なぜ、骨だけが浮かんでいるの? その答えは、まったく想定外のことかも。
今月も紙の神様、ソビー&ワッキーと、なるくんと一緒に作って、遊びましょう!
■タネもしかけもありません!? どくろマンを作ろう
本誌の巻頭にあるのが、ソビーたちが手に持っている、どくろマンの台紙です。
でも、どくろマンといっても、骨1本すら見当たりませんね。その代わりに体のなかが丸見えの、不思議な人が笑っています。
イラストレーターの谷端実さんが描いてくださったものですが、なんともシュールですよね。
まずは、この“どくろマンになるであろう人”の、胴体、両腕、両足を台紙から外して、人のかたちを完成させましょう。
胴体にある4か所の穴に、腕や足の一部を通せば出来上がりです。
腕や足は形が似ているので、間違って足を腕の穴に、腕を足の穴に通してしまうかも。でも、気にしない、気にしない。ぺぱぷんたすは、自由な遊び第一主義なのです。
■電気を消したら「どくろマン」が現れる!
どくろマンが完成したら、部屋の照明を消してみましょう。さあ、何が起きるかな?
おわかりいただけましたか? そう、どくろマンは、明かりを消した後にだけ現れるのです!
じつはこの紙、「畜光印刷」という技術を採用しています。特殊なインクを塗って印刷することで、インク部分が日光や蛍光灯の紫外線を蓄え、暗闇で発光するのです。
ためた紫外線がなくなると光は弱まりますが、また光をためると光るので、何度でも遊べますよ。
また、明るい場所では黄味がかった厚盛りの加工で立体感を味わえる、「ひとつで2度楽しい」印刷技術なのです。
どくろマンは、ガイコツの形に特殊インクを施してあるので、暗闇でガイコツに変身するのですね。
どくろマンの秘密がわかったら、頭の部分にひもを通して、お部屋にこっそりぶら下げてみましょう。どくろマンがゆらゆら揺れて、不気味に面白いですよ。さあ、誰を驚かせましょうか?
『幼稚園』11月号は、珍しい印刷技術を使った、新しい紙遊びをお届けしました。次回もどうぞお楽しみに。
(ライター/菅原裕佳子)
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