ピンクと白のカードを並べて盛り上がっているのは、いつもの3人、紙の神様ソビーとワッキー、そしてなるくん。楽しそうですね!
『幼稚園』2020年3月号の「ぺぱぷんたす」は、「たっちまっちカード」。不思議なでこぼこの模様がついたカードを触って遊びます。
このカードを作ったのは、たばたはやと+マグネット。触覚デザイナーで先天性盲ろう者でもある田畑快仁さんと、高橋鴻介さん、和田夏実さんによる「さわる会話」から生まれるゲームをつくるデザインユニット「マグネット」のコラボです。(田畑快仁さんとマグネットの二人について詳しくはこちら!)
■指の感触だけで、でこぼこの違いを見つける
まず『幼稚園』の最後のページについている、表が白で裏がピンクの紙を切り取って、カードを切り離します。カードの表にはいろんなでこぼこ模様がついています。同じ模様のカードが2枚ずつ7組、そして別の模様のカードがもう1枚、全部で15枚です。
まずはでこぼこした部分を、目をつぶって指で触ってみましょう。それぞれのカードの違いがわかるでしょうか。同じだと思っていても、いろんな向きに指を動かしてみると、全然違うことに気づいたりします。
なるくん、指に神経を集中させています!
次にカードを1枚触って、残りのカードから同じものを探す、トランプの神経衰弱のようなゲームをやってみます。最初は3ペアくらいを選んでやってみてもいいですね。
ソビーは、同じカードを当てることができたかな?
■たっちまっちババぬきにもチャレンジ!
たっちまっちカードではババぬきもできます。みんなにカードを配って隣の人のカードを引いていくのは普通のババぬきと同じ。違うのは、カードを引くときに、見てはいけないけれど、触っていいというところです。
自分の持っているカードと同じ模様のカードを探しあてられたら、揃ったカードは捨てられます。一つだけ模様が違うカードは、ジョーカーとして使えます。一番最初に全部カードがなくなった人が勝ちです!
トランプでやるのとはちょっと違う、触って楽しむババぬき、目が見える人も見えない人もみんな一緒に楽しめます。
今回ソビーたちが考えたのは、同じカードを当てるゲームと、ババぬきでしたが、「たっちまっちカード」を使ってもっといろんなカード遊びもできそうです。みなさん、新しい遊びを思いついたら、ぜひ#ぺぱぷんたすのハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿して教えてください。『幼稚園』アカウントで、大公開します!
田畑 快仁(たばた はやと)触覚デザイナー
1997年東京生まれ、現在は横浜在住。先天性盲ろう者。
第一言語は手話、コミュニケーション手段:接近手話・触手話・指点字・筆談など
武蔵野大学で社会福祉を学びながら、盲ろう者だからこそできる社会参加を模索中。
趣味はマラソン・旅行・2人乗りのタンデム自転車
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