家で、公園で、スーパーマーケットで、イヤイヤを繰り返す2歳児たち。そんなわが子のイヤイヤ期と格闘するママパパたちの心をスッと軽くしてくれるのが、2018年9月号『ベビーブック』の別冊「Café BB」育児特集「ココロがラクになる イヤイヤ期の過ごし方・乗り越え方」です。
お話を伺ったのは「保育士おとーちゃん」の愛称で人気の子育てアドバイザー、須賀義一先生。イヤイヤ期の子どもの行動について具体的な事例を挙げて、対応策をわかりやすく解説してくださいました。苦しむママパパたちが安心できるキーワードが、たくさん見つかります。
この特集の一部をちょっとご紹介。
■なんと2歳児の8割はイヤイヤ期?
朝から晩まで「イヤイヤ」が続いて、こんなにひどいイヤイヤ期はうちの子だけ? とため息をついているみなさん。まずは、こちらの調査結果をごらんください。
『ベビーブック』の読者アンケートによれば、2歳児のなんと80%以上がイヤイヤ期の真っ最中。ところが、3歳児になると、40%はイヤイヤ期を脱出しています。つまり、同じ悩みを抱えるママパパ仲間はたくさんいるし、イヤイヤ期には必ず終わりが来るということ。
■イヤイヤ期は自立のための「葛藤期」
実はイヤイヤ期は、「第一次反抗期」ではなく、子どもが自立するための練習を繰り返している「葛藤期」。自我が芽生え始めた子どもが、身近な信頼する相手、つまりママパパに対して、自分の主張をぶつけながら葛藤して、相手の反応から学んでいく、大事な自立へのプロセスなのです。
例えば、「公園から帰るのを断固拒否!」というケース。どう対応するかの判断基準は「気持ちよくつきあえるか」。つきあえるなら「あと15分」と予定を変更してもいいし、ダメならば「もう帰る時間です」といった言い切りのことばで伝えて帰ります。
一度主張を通したらそのあと毎回そうなってしまうのでは、と心配せず「OKな日」と「ダメな日」があってもいいと考えます。大事なのは文句をいいながらしぶしぶ付き合ったり、帰る、帰らないの押し問答を続けたりしないこと。そう、キーワードは「気持ちよくつきあえるか」です!
■イヤイヤ期は、いつか思い出の1ページに
特集では、このようなイヤイヤ期の典型的なシーン、例えば「何でも『自分で』やりたがる」「スーパーや電車でイヤイヤ爆発!」などの例を挙げて、そんなときどう考えてどう行動するのがいいのか、NG対応は何か、迷った時の判断基準は? といったことについて具体的にアドバイス。また、「こんなときどうする? イヤイヤ期のお悩みQ&A」として、読者から寄せられた質問にも回答しています。
さまざまな「イヤイヤ期」のあるある行動にホッとしたり、それにうまく付き合うためのヒントをもらって前向きな気持ちになったり。悩めるママパパたちもどんどん気持ちがラクになること間違いなしです。
保育士おとーちゃん須賀先生は、「イヤイヤ期は“初めての発熱”のようなもので、その時は焦ってもいつか終わりが来て、気づいたら家族の思い出の1ページになっている」と。
その日を楽しみに、元気な2歳児といっしょに、酷暑の夏を元気に乗り切ってください!
須賀義一先生
10年間の保育士としての経験と専業主夫としての育児経験を元に、「保育士おとーちゃん「の愛称で子育てアドバイザーとして活躍。一男一女の父。
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