野菜好きになる魔法のレシピ「にんじんとしらすの炊き込みごはん」【別冊「café BB」4月号】

子どもが野菜好きになる「魔法のレシピ」をスズキエミさんが伝授!

お子さんの野菜嫌いに悩むあなたへ。レシピとヒントを毎月お届けします!

栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。

エミさんのお料理は、シンプルな調理の中に、素材の持ち味を生かす工夫がたくさんあります。いつもの野菜なのに、エミさんの魔法にかかると、驚くほど甘みが出たり、味わい深くなったり。特別な材料を使わなくても、手間をかけなくても、子どもが食べやすく、親もほっと癒されるおいしさになります。

毎月、エミさんに苦手な野菜や果物を克服するエッセンスを伺い、レシピとともにご紹介します。苦手なのは今だけかもしれないし、発想や調理法を変えたら食べてくれるかも!? そんな手助けやヒントが、悩んでいる皆さんに届けられますように♪

表紙のレシピ【にんじんとしらすの炊き込みごはん】

にんじんは炊き込むことで独特のクセが消え、やわらかく、甘くなります。粗めにすりおろすか、刻むことで甘みと食感を生かせますし、水っぽくなりません。きれいなオレンジ色にも食欲をそそられて、にんじん嫌いな子も喜ぶごはんに!

『ベビーブック』2019年4月号・別冊表紙掲載

◆材料(4人分)

にんじん 小1本(100g)

米 2合(360ml)

しらす干し 30g

 

【A】

塩 小さじ2/3

太白ごま油・酒 各大さじ1

*太白ごま油は、サラダ油やオリーブ油でもOK。

◆作り方

【1】米は洗ってざるに上げる。

【2】にんじんは皮をむき、鬼おろしで粗くすりおろす(Point参照)。

【3】土鍋(厚手の鍋)に米を入れ、【A】と水を合わせて360ml(米と同量)にし、注ぐ。

【4】【2】としらす干しをのせてフタをし、強火にかける。沸騰したら弱火にして15分ほど炊き、火を止めて10分蒸らす。さっくりとまぜて器に盛る。

*ご飯を鍋で炊く場合は、「米:調味料+水」を「1:1」で合わせます。

*炊飯器の場合は、米と調味料を入れ、2合の目盛りまで水を注ぎ、具材をのせて普通に炊きます。

◆Point

にんじんは細かくすりおろすと水分が出やすいので、鬼おろしで粗くすりおろします。鬼おろしがなくても、目の細かいおろし器で半量をすりおろし、半量は包丁で粗く刻めば、同じようにおいしく炊けます。

今月のテーマ「にんじん」を子どもと楽しむために

(左)春の根菜のラグーソース (右)新玉ねぎとにんじんのポタージュ

https://www.instagram.com/suzukiemi.gohan/

にんじんは丸ごと「蒸す」「焼く」調理法で甘みが増します

子どもが食べやすいように、にんじんをつい薄切りやみじん切りにしてしまう、という方は多いのではないでしょうか。

「にんじんは皮つきで丸ごと蒸すか、ローストするのがおいしいんですよ。蒸しっぱなし、焼きっぱなしなので、手間はかかりません。じっくり加熱することで『これがにんじん?』と思うくらい、驚くほど濃厚な甘みになります。にんじんのクセのある味が苦手な子も、ぐっと食べやすくなります」とエミさん。

「蒸し器なら、1本を丸ごと入れて30分を目安に加熱し、根元の固い部分に竹串がスッと刺されば蒸し上がり。そのまま食べてもいいし、皮をむいてフードプロセッサーにかけ、オイルと塩を加えてなじませれば、甘くてなめらかな“にんじんディップ”になります」

ディップはクラッカーやパンにぬったり、ごはんに混ぜたり、だしや牛乳でのばしてスープにしてもおいしいとのこと。

 

「ローストするときは、皮つきのまま縦半分に切り、オーブンシートを敷いた天板に並べてオイルを回しかけ、塩を振り、200度に熱したオーブンで20~30分、竹串がスッと刺さるまで焼きます。大人の肉料理のつけ合わせにもぴったりです」

すりおろして炊き込むときは、皮は取り除いてあげましょう

とはいえ、蒸し器やオーブンは持っていない、時間がない、という方もいますよね。そんな方でも手軽にできるのが、炊き込みごはんです。ご紹介した「にんじんとしらすの炊き込みごはん」は、エミさんの息子さんも小さいときから大好きだそうです。

「粗めにすりおろしても炊く間にやわらかくなり、甘みが増します。しらす干しを入れないこともありますし、ツナやナッツを入れても合います。とろとろの卵をのせて“オムライス”にしてもおいしいですよ」

にんじんは皮にカロテンが豊富なので、皮もいっしょにすりおろしたい、という方もいるかもしれません。でも、子どもは「香りが強いもの」や「繊維が多くて固い部分」は苦手。であれば、皮は取り除いてすりおろしましょう。

「まずはにんじんを嫌いにさせないこと。苦手な部分は、大人になってから食べられればいいですよね。苦手な野菜は、他の野菜と合わせて煮込むのもおすすめですよ。ラグーソースやポタージュにすると、にんじんのクセを感じさせずに、甘みや鮮やかな色を生かせます」

教えてくれたのは

 

スズキエミさん

料理家。料理教室「暦ごはんの会」主宰。宮城県の米どころの農家に生まれ育つ。素材の持ち味を生かした、季節を感じられるレシピが人気。小学生の男の子のお母さん。

 

撮影/砂原 文 スタイリスト/黒木優子 構成・文/水口麻子

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