子どもが野菜好きになる「魔法のレシピ」をスズキエミさんが伝授!
お子さんの野菜嫌いに悩むあなたへ。レシピとヒントを毎月お届けします!
栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。
表紙のレシピ【きゅうりと豚こまの炒め物】
「きゅうりはサラダ」という発想を転換して、お肉と炒め物に!
肉のうまみを吸ってしんなりするので、食べやすく、青臭さも気になりません。
きゅうりが苦手な子にも、チャレンジしてほしい一品です。
『ベビーブック』2019年6月号・別冊表紙掲載
◆材料(2人分)
きゅうり 2本
豚こま切れ肉 100g
しょうが 薄切り4枚
ごま油 小さじ2
塩 ふたつまみ
酒 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1/2
◆作り方
【1】きゅうりはピーラーでところどころ皮をむき、縦半分に切る。スプーンで種をくり抜き(Point参照)、1cm幅の斜め切りにする。豚肉は一口大に切る。
【2】フライパンを熱してごま油を入れ、豚肉としょうがの薄切りを入れて炒める。肉の色が半分変わったら、きゅうり、塩、酒を加えて炒める。
【3】汁気が少なくなったら、しょうゆを加えてざっと炒め、味を見て塩(分量外)でととのえる。
◆Point
きゅうりは皮をむくことで“青臭さ”をやわらげることができ、種を除くとツブツブした食感がなくなって食べやすくなります。苦手な子には、この下ごしらえをぜひ!
今月のテーマ「きゅうり」を子どもと楽しむために
(左)きゅうりと牛肉のマリネ (右)翡翠みぞれの豆腐サラダ
https://www.instagram.com/suzukiemi.gohan/
苦手なのは、味よりも臭いや食感? そこを工夫したい
暑くなってくると、青々した生のきゅうりをパリッと食べるのは最高ですが、子どもは苦手なことも多いようです。
「息子は赤ちゃんのときからきゅうりが好きで、試しにすりおろして汁だけなめてみたら、甘かったんです。メロンが好きなので、『そうか、同じウリの仲間なんだ!』と気づきました。きゅうりが苦手なのは、味よりも、皮のイボイボや青臭さ、硬さ、種のツブツブ感などが合わないのではないでしょうか」
そこで表紙のレシピでは、皮や種を取り除いて、お肉と炒め物に。
「きゅうりは炒め物にも合うんですよ。お肉も、きゅうりと炒めるとさっぱりして食べやすくなります。牛肉と合わせて、オイスターソースで味つけしてもいいですね」
すりおろしてソースやあえ衣にするのもおすすめ!
「大根おろしと、きゅうりのすりおろしをざっくり混ぜると、緑のきれいな“ダブルおろし”になります。これを豚しゃぶとあえたり、ゆで鶏やゆで豚のソースにすると、肉のパサつきがなくなり、子どもも食べやすいですよ。ポン酢しょうゆをかけてもいいし、酢・しょうゆ・みりん・オリーブ油を同量ずつ混ぜる簡単ドレッシングもおすすめ」
おろしきゅうりは、食欲が落ちる季節に栄養をとるにも、もってこいですね!
教えてくれたのは
スズキエミさん
料理家。料理教室「暦ごはんの会」主宰。宮城県の米どころの農家に生まれ育つ。素材の持ち味を生かした、季節を感じられるレシピが人気。小学生の男の子のお母さん。
撮影/砂原 文 スタイリスト/黒木優子 構成・文/水口麻子