子どもが野菜好きになる「魔法のレシピ」をスズキエミさんが伝授!
お子さんの野菜嫌いに悩むあなたへ。レシピとヒントを毎月お届けします!
栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。今月は、番外編・果物のレシピをお届けします!
表紙のレシピ【りんごのパンケーキ】
ふわふわで、もっちりしたパンケーキは、子どもに大人気!
りんごは薄く切って生地に混ぜると、形を整えやすく、きれいに焼けます。
軽く火が通ってシャッキリ感が残り、香りも楽しめますよ。
『ベビーブック』2019年11月号・別冊表紙掲載
◆材料(4人分・約6枚分)
りんご 1/3個
薄力粉 130g
ベーキングパウダー 小さじ1
卵 1個
きび砂糖 大さじ2
ヨーグルト 100g
牛乳 100ml
太白ごま油 20g
※太白ごま油がなければ、クセのないサラダ油でOK。
◆作り方
【1】りんごは皮をむき、薄いいちょう切りにする。
【2】ボウルに卵を溶きほぐし、きび砂糖、ヨーグルト、牛乳、太白ごま油の順で加え、そのつど泡立て器でよく混ぜ合わせる。
【3】【2】に小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、粉っぽさがなくなるまでざっくりと混ぜ、【1】を加えて混ぜる(Point1参照)。
【4】フライパンを中火にかけて温め、弱火にし、【3】をお玉1杯分落とす。表面に出てきた気泡がはじけ、穴があいてきたら上下を返し、裏側も色よく焼く(Point2参照)。残りの生地も同様に焼く。
【5】子どもには食べやすく切り、器に盛る。好みでバターをのせ、メープルシロップをかけても。
◆Point1
りんごは生のまま生地に加えることで、シャキッとした食感がほどよく残ります。
◆Point2
火がよく当たるフライパンの中央に生地を流し、1枚ずつ焼くと、ムラにならずにきれいな焼き色がつきます。
今月のテーマ「りんご」を子どもと楽しむために
(左)パンケーキ 蒸しりんご添え (右)りんごのビネガーとみかん酒
https://www.instagram.com/suzukiemi.gohan/
りんごは火を通しすぎずに“少しシャッキリ”がいいみたい
旬のりんごは、みずみずしくシャキッとしていて、生で食べるのがおいしいですよね。でも、小さな子どもにはかたくて、噛み砕くのが苦手なこともあります。
「かといって、コンポートやジャムにしても人気がなく……。そこで今回は、薄く切ってパンケーキに入れてみました。火を通すので食べやすくなるのですが、くたくたに煮るのとは違って食感が残るのがいいみたいで、息子にも好評でしたよ」
りんごが、もっちりしたパンケーキのアクセントになりますね!
「先にりんごをこんがり焼いてから、生地を流すやり方も試したのですが、きれいに焼くのがむずかしかったです。生のまま生地に混ぜ込むほうが、失敗なく作れるし、りんごの火の通り方も絶妙でした」
蒸しりんごも美味! 旬のりんごをおやつに使ってみて
「離乳食や幼児食のときによく作ったのは、蒸しりんご。くし切りにして、皮つきのままやわらかくなるまで蒸すと、色もきれいなんです。マッシュしたさつまいもとあえるとよく合います。おせちのきんとんに混ぜても、酸味が加わっておいしいです」
りんごの種類は、何がおすすめでしょうか?
「火を通すレシピは、酸味のある紅玉を使うことが多いですが、旬のりんごならどれでもおいしく作れますよ。ふじ、ジョナゴールト、秋映えなどいろいろあるので、好みのものを普段のおやつに使ってみてくださいね」
教えてくれたのは
スズキエミさん
料理家。料理教室「暦ごはんの会」主宰。宮城県の米どころの農家に生まれ育つ。素材の持ち味を生かした、季節を感じられるレシピが人気。小学生の男の子のお母さん。
撮影/砂原 文 スタイリスト/黒木優子 構成・文/水口麻子