野菜好きになる魔法のレシピ「ほうれんそうとチーズのちぢみ」【別冊「café BB」2月号】

子どもが野菜好きになる「魔法のレシピ」をスズキエミさんが伝授!

お子さんの野菜嫌いに悩むあなたへ。レシピとヒントを毎月お届けします!

栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。

表紙のレシピ【ほうれんそうとチーズのちぢみ

ほうれんそうをゆでて刻んで、ちぢみに混ぜ込みました。

もっちりした生地だから、茎の繊維も一緒にかみやすい!

チーズのコクや、かつお節のうまみをプラスすると

青菜のクセがやわらいで、苦手な子もパクパク食べられますよ。

『ベビーブック』2020年2月号・別冊表紙掲載

◆材料(4人分)

ほうれんそう 1/2束

スライスチーズ 1枚

かつお節 5g

ごま油 大さじ1/2

水 200ml

小麦粉 90g

かたくり粉 10g

塩 ひとつまみ 

しょうゆ 小さじ1

しょうゆ、米酢 各大さじ1/2

豆板醤 小さじ1/3(好みで)

◆作り方

【1】ほうれんそうはたっぷりの熱湯でゆで、流水でよく洗ってしぼり、1.5cm長さに切る(Point1参照)。

【2】ボウルにAを入れてよく混ぜ、【1】、小さくちぎったチーズ、かつお節を加えてざっくりと混ぜる。

【3】フライパンを中火で熱し、ごま油の半量を入れ、【2】の生地の半量を流し入れて両面を色よく焼く。残りも同様に焼き、食べやすい大きさに切る。大人はBを混ぜたたれを添える。

◆Point1   

ゆでたほうれんそうは細かく刻みすぎると水っぽくなってしまうので、1~2㎝長さに切る。

今月のテーマ「ほうれんそう」を子どもと楽しむために

(左)ほうれんそうのごま和え (右)ほうれんそうといり卵と鶏そぼろの三色ご飯

https://www.instagram.com/suzukiemi.gohan/

“水あげ”して葉っぱを元気にしてから、ゆでましょう

栄養価の高いほうれんそうは、親が食べさせたい野菜ナンバーワン。でも、茎のスジスジが口に残る、苦みや青臭さが苦手、という子もいるようです。小さな子でも、おいしく食べるにはどうすればよいでしょうか?

「皆さん、ほうれんそうを買ってきたらそのまま冷蔵庫へ入れてしまい、しんなりしてきてから慌ててゆでていませんか? ほうれんそうをおいしく食べるために大事なことは、切り花と同じように“水あげ”して、葉に水を吸わせて元気にしてあげることなんです」

水に浸すのは“水あげ”という感覚なのですね! 水洗いして泥だけ落として、ゆでている人も多いかもしれません。

「ほうれんそうは、寒い季節に甘みが増します。苦手というお子さんは、買ってきたらすぐに根を水に浸し、葉をピンとさせてゆでてください。それだけでぐんと甘みが増しておいしくなり、食べてくれるかもしれません! うちではゆでたほうれんそうを食べやすく刻んで、“ごま和え”や“おかか和え”にするのが定番で、息子も大好きです」

ちぢみは、チーズとかつお節をプラスするのがポイント

茎の繊維が苦手という子は、ちぢみに入れると食べやすくなるし、チーズでクセのある味もまろやかになりますね。

「野菜のちぢみは、チーズやかつお節のうまみをプラスすることで、子どもが喜ぶ味になりますよ。刻んだねぎとかつお節だけでもいいし、おやつに何もないときにも手軽に作れます。スライスチーズは、とろけるタイプは溶けてフライパンにこびりつくので、普通のもので大丈夫。かたくり粉を少し入れると、もっちり感が出て食べごたえがアップします」

教えてくれたのは

スズキエミさん

料理家。料理教室「暦ごはんの会」主宰。宮城県の米どころの農家に生まれ育つ。素材の持ち味を生かした、季節を感じられるレシピが人気。小学生の男の子のお母さん。

 

撮影/砂原 文 スタイリスト/黒木優子 構成・文/水口麻子

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