幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2021年1月号
エプロン アンパンマン ブロック&スーパーマーケットあそび
エプロン姿のアンパンマンは、バンダイの大人気知育玩具「ブロックラボ」とコラボしたオリジナルデザインの本物ブロック。スーパーマーケットや商品、カート、そしてばいきんまんとドキンちゃんの人形で、おかいものごっこを楽しみましょう。
基本の遊び
おかいものごっこを楽しもう
まず、「お店やさんはだれにする?」「バイキンマンをお客さんにしようかな」などと言いながら、アンパンマンブロック、ばいきんまん・ドキンちゃんの人形のそれぞれの役割を決めます。
おうちの方とお子さんがいっしょにスーパーマーケットに品物を並べ、カートとキャラクターを動かしながら品物をカートにいれていき、おかいものごっこをしましょう。
「いらっしゃいませ。クリスマスのケーキもあります。いかがですか?」「パーティーするんだけど何を買おうかな」。
おうちの方がリードしながら、お店やさんとお客さんの言葉のやりとりも楽しめるといいですね。
◇言葉かけのヒント
「お店やさんはだれにする? ドキンちゃん?」
「カートを押すのはだれにしようか」
「お客さんは、何を買おうか?」
お子さんに選ばせることで、自分で考える力が身につきます。
「スーパーマーケットにはいろんなものがたくさん並んでいるね。これはにんじん、これはほうれんそうだね」
品物を見ながら、名前を伝えましょう。
「たくさん買ったね。全部でいくつあるかな」
お子さんが品物の数をかぞえてみたくなるような言葉をかけましょう。
「1、2、3……全部で〇個だね」
品物を目で見て、指さして、口に出して数える、それが一致して、『かぞえる』ことになります。ゆっくりとやってみましょう。
◇発達のアドバイス
<1歳 小さなものをつまんで、指先の巧緻性を育てよう>
お店やさんの準備をするときに、アイテムを棚に並べます。
小さなものをつまみ、目標の場所に置くことで、指先の巧緻性が育ちます。
できたときは一緒に喜び、うまくいかないときはさりげなく助けて、達成感を味わいましょう。
<2~3歳 おかいもののやりとりで、語彙力を増やそう>
2~3歳になると、個人差はありますが、言葉のやりとりができるようになります。また、イメージを広げながらごっこ遊びを楽しむこともできるようになります。
そこで、おかいものごっこでは、おうちの方とお子さんがそれぞれお店やさんやお客さんになりきって会話をしてみましょう。意識していろいろな言葉をかけ、語彙力を増やしていきましょう。
◇さらに発展させよう
1歳 好きなもの探し
カートを押しながら、「野菜売り場に来たよ。好きなお野菜なあに?」
野菜、果物など、お子さんにわかりやすいカテゴリーを意識させながら、好きなものの名称を言ってもらいます。
「にんじん、どこにあるかな、探してカートに入れてね」
「クリスマスツリーはどこかな? きらきらツリーに飾りがいっぱい、何が欲しい?指さしてね」
「パーティーで何を食べようかな。好きなものをカートに入れてね」
2~3歳 買うもの、覚えられるかな?
おうちの方がお子さんにおかいものを頼みます。お子さんは好きなキャラクターを持ってカートを押し、頼まれたものを買ってきます。
「ばいきんまん、卵とケーキを買ってきて」
頼まれたものを記憶して買ってきてくれたら、
「ありがとう。ちゃんと買ってきてくれたね」。
慣れたら、記憶するものの数を3つ、4つと増やしていきます。
耳で聞いたものを覚えようとすることで、記憶力や集中力が育ちます。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい!と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと