もっと楽しく!もっと学ぼう!ふろくの遊び方 MORE ー12月号編ー

幼児教育のプロが指南

ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。

ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。

おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!

2022年12月号

アンパンマン おふろで クリスマス パンやさん

お子さんの大好きなアンパンマンのキャラクターがおいしそうなパンになって勢ぞろい。ポスターと連動させて遊ぶことで、遊びの幅が広がり、お風呂タイムがグッと楽しく! トングを使うことで手先の器用さも育ちますよ。

◇基本のあそび

パン12個をすべて外し、湯船に浮かべたり沈めたり、感触を楽しんだりします。おうちの方がトレーを持って「パンをくださいな」と言い、お子さんに浮かんでいるパンをトングでつかんでトレーにのせてもらいましょう。

◇言葉かけのヒント

「パンがプカプカ、浮かんでいるよ」
「どのパンが、焼けたかな?」
パンをひっくり返したり、湯船に沈めてパッと浮かび上がる様子を見たりしましょう。

「しょくぱんまんのまわりは白だね」「ピンクはだれかな~」
パンのピースのふちの色を指さして、おうちの方が色の名前を口にだして伝えていきましょう。

「パンはふわふわ、気持ちいいね」「触ってみて。どんな感じ?」
パンの感触を楽しみ、おうちの方が感じたことを言葉にして伝えましょう。

◇発達のアドバイス

 1歳 様子を表す言葉を伝えて、語彙を増やそう

プカプカ浮かぶ。パンはふわふわ。お風呂は温かい。
様子を表す言葉をおうちの方が意識して口にして、お子さんに聞かせましょう。
ふわふわ厚みのあるパンのさわり心地や、お風呂の温かさとともに、言葉の意味がお子さんに伝わっていきます。お子さんの語彙を増やすためにも有効です。

 2~3歳 かぞえたり、分けたりしてみよう

パンやさんごっこを楽しみながら数の感覚を育てましょう。
「パンは全部で何個あるかな?」「パンを〇個ください」「〇個ずつ分けっこしようね」など言葉のやり取りを楽しみながら、かぞえたり分けたりすることにチャレンジしましょう。
「パンを2個、トレーにのせてね」「ママに3個、○○ちゃんには4個、パンをください」。手にのせたパンを見て「どっちが多いかな?」
かぞえることが楽しくなったら、おふろかずポスターを使って、アンパンマンは「1、2。2だね」と言いながら数字を指さしてあげると、ものの「かず」と「数字」が結びついていきます。

◇さらに発展させよう

 1歳 キャラクターを探そう

おふろかずポスターにあるキャラクターを指さして、「これは誰かな?同じお顔を探してね」。湯船にプカプカ浮いているパンの中から、同じ顔を探してもらいましょう。
これかな? あれかな? と、いろいろなパンを見比べて、同じものを見つけます。集中する力やよく見る力が育ってきます。
ぴったりのパンが見つかったら「ぴったんこ!」「やったね」と喜びを共有して、ポスターに貼ります。
慣れないうちは、ポスターにあるキャラクターだけを浮かべ、慣れてきたら全部のキャラクターを浮かべてみるとよいでしょう。

 2~3歳 おつかいできるかな?

12個のパンを湯船に浮かべ、お湯をぐるぐる~。「さあ、パンが焼けますよ。トングでつかんで、お店にならべましょう」。浮かんでいるパンをトングでつかむのは難しいですが、繰り返すうちに手先の巧緻性が育ちます。
おふろポスターのお店の上に並べたら、おうちの方がお子さんにおつかいを頼みます。「アンパンマンのパンを買ってきてね」「しょくぱんまんのパンとメロンパンナちゃんのパンを買ってきてね」など、はじめは1個、次は2個、3個と数を増やし、記憶力を育てましょう。

 

教えてくれたのは

 


こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん

食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。

イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと

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