幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2023年2・3月合併号
アンパンマン&ばいきんまん 〇×ピンポンブーボタン & アンパンマン これなあに知育カード40
ボタンを押すとピカッと光りながら、音声が流れる○×ボタン。○を押すと、「ピンポンピンポン♪」の効果音が流れ、アンパンマンが 「ぼく、アンパンマン。大当たり、すごいね」とおしゃべり。×を押すと、「ブッブー♪」の効果音が流れ、ばいきんまんが「おれさま、ばいきんまん。ちがうぞ、ざんねん」とおしゃべりします。たべものや動物など40種類のことばを学べる知育カードで遊びながら、たくさんのことばを覚えましょう。
◇基本のあそび
知育カードを示し、「これはなんだろう?」とおうちの方とお子さんと一緒に考えます。お子さんが答えたら、おうちの方が○か×かのボタンを押して。おうちの方が答えを言って、お子さんに○か×かのボタンを押してもらってもいいですね。
◇言葉かけのヒント
指先に力を入れてボタンを押すと、音が出る。楽しくて何度も鳴らしたくなります。まずは、好きなようにやらせてあげてから、〇と×のボタンの意味を伝えます。
「これは、まる。ピンポンピンポン、あたり」
「これは、ばつ。ブブー、はずれ」
遊びながら、意味がだんだん理解できてくるでしょう。
最初に、「これは、ハンカチです」「これは、くつしたです」
カードをめくりながら、ものの名前を伝えます。
一通り伝えたら、カードをめくってお子さんに名前を聞いてみます。
「これはなんだろう?」
あたりなら〇、はずれなら×のボタンをお子さんと一緒に押しましょう。
カードをめくるワクワク感を楽しみながら、語彙を増やしていきます。
慣れてきたら、「これは、赤いりんごです」「これは、しましまのくつしたです」「ぞうは、鼻が長いです」などと、ものの名前とともに様子を表す言葉もプラスしてみましょう。
◇発達のアドバイス
1歳 おうちのもので、これなあに?
カードだけでなく、おうちにあるものを指さして「これは、△△です。〇ですか? ×ですか?」「ピンポン♪ そう、〇だね」「ブブー、×でした~」など、やり取りを楽しみます。遊びながら、相手の言葉を聞く力も育ってきます。
2~3歳 仲間分けをしよう
ものにはそれぞれ名前があることは、理解できてきていると思います。次の段階として、「これはりんごという名前で、くだものの仲間」といったように、ものには仲間であることも少しずつ知らせていきます。
カードをバラバラにし、「やさいの仲間」「どうぶつの仲間」「のりものの仲間」など、お子さんが身近に感じるものから「仲間集め」をしてみましょう。
「やさいの仲間を集めてね」
お子さんがやさいのカードを見つけたら○、間違えていたら×のボタンを押します。
◇さらに発展させよう
1歳 知育カードで○×クイズ
知育カードと〇×ボタンを用意します。
カードをめくり、出てきたものを指さして、「○○ちゃんは、バナナが好きです。〇ですか、×ですか」「トマトの色は、赤です。〇ですか、×ですか」「歯ブラシは、歯を磨くものです。〇ですか、×ですか」などと、クイズのように問いかけて、〇か×かをボタンを押して答えてもらいましょう。
お子さんの身近なもの、すぐに答えがわかるものから始め、興味をもって聞く力を育んでいきましょう。
2~3歳 どこかな、どこかな~。仲間を探そう
カードをリングからはずし、広げて見せます。
「赤いもの集まれ~」「どうぶつさん、集まれ~」「のりものの仲間はどれかな?」
同じ仲間同士で集めてみましょう。
仲間分けが理解できてきたら、今度は部屋の中で「同じ仲間のもの」を探してみましょう。カードを一枚指差し、「これは、ぼうし。ぼうしの仲間を探しに行こう」
「これは? 違う?」などといくつか候補をあげ、「これは? そうだね、頭にかぶるね。仲間だね」と言い、○のボタンを押します。
くだもの、のりものなど、いろいろな「仲間」を探してみましょう。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと