声かけ変換で子どもに伝わる言い方に! ほめ方・叱り方のポイント 『ベビーブック2・3月合併号』育児特集番外編Q&A

慌ただしい毎日の中、子どもにおうちの方の気持ちが伝わるほめ方・叱り方をするには、どうすればよいのでしょうか。自らの子育て経験をもとに「声かけ変換」のアイデアを発信している大場美鈴さんがお答えします。

Q.1 子どもを怒ってばかりで、自己嫌悪で落ち込みます……。どうすれば気持ちを立て直せるでしょうか?

Q.2 感情的に怒鳴ってしまったときは、子どもに対してどのようにフォローすればいいですか?

Q.3 うちの子は、ほめるところがなかなか見つからなくて困っています……。

Q.4 外出先では周囲の目が気になり、子どもを叱れません。おすすめの対応はありますか?

Q.5 身の危険があるときなど、すぐにその行動をやめさせたい場合はどんな言い方をすればよいですか?

Q.6 やってはいけないことを伝えるときは、理由も一緒に伝えるべき?

Q.7 うちの子は、何回説明しても片づけができるようになりません。伝え方で工夫できることはありますか?

Q.1 子どもを怒ってばかりで、自己嫌悪で落ち込みます……。どうすれば気持ちを立て直せるでしょうか?

A.

こんなときは深く考えずに、「しゃあない、しゃあない、あるある~」と軽く流してしまいましょう。子育ては綺麗事では済まされない部分もたくさんあります。わが子のことを真剣に考えているからこそ腹が立つわけで、怒ってしまうのは一生懸命に子育てしている証拠ともいえます。
自己嫌悪に陥るほどのひどい怒り方をしてしまう回数を減らすには、「あのときもこうだった」と過去のことまで持ち出して怒ることは避け、早めに気持ちを切り替えましょう。子どもを見ていてくれる人が他にいるときは、子どもから少し離れてみると、気持ちが落ち着きやすくなります。子どもから離れられないときは、「コップ一杯の冷たい水を飲む」「窓を開けて外の空気を入れる」「深呼吸をする」「甘いおやつを食べる」など、自分に感覚的な刺激を与えると気持ちを切り替えるきっかけになります。

Q.2 感情的に怒鳴ってしまったときは、子どもに対してどのようにフォローすればいいですか?

A.

「さっきは怒っちゃってごめん、言い過ぎちゃった」と素直に謝りましょう。小さい子どもに対しては、「ごめん」と言うのに加えて、ぎゅっと抱きしめてあげると、おうちの方の気持ちがより伝わりやすくなります。私自身の子育て経験や、これまで出会った親子関係から感じることは、子どもは親が親として成長するのを待っていてくれる存在だということ。「怒鳴ってしまった自分はダメな親だ」と自分を責めなくても大丈夫ですよ。
人間である以上、誰しも失敗や間違いはあるものです。おうちの方が謝るお手本を見せると、子どもは「失敗したり、間違えたりしたときは、こうやって謝ればいいんだ」と学び、大きくなって友達関係などでトラブルが起きたときに素直に謝れるようになるはずです。

Q.3 うちの子は、ほめるところがなかなか見つからなくて困っています……。

A.

「ほめるところが見つからない」と感じるときは、ほめる基準が高くなっていることが多いものです。ほめたくなるようなことがなかった日でも、「一日を無事に過ごせただけでもスゴイ」と考えて、ほめる基準を下げましょう。
おうちの方自身の自己肯定感が低くなっていると、子どものことも肯定しにくくなってしまいます。まずは、おうちの方が自分のよいところを探して、自分自身のことをたくさんほめましょう。おうちの方が自分のことを肯定できるようになってくると、子どものこともおおらかな気持ちで見守れるようになり、ほめてあげられることが今よりもっと増えていきますよ。

Q.4 外出先では周囲の目が気になり、子どもを叱れません。おすすめの対応はありますか?

A.

子どもを叱るときは大声を出すよりも、真剣な表情をして低いトーンの声で伝えた方が効果的です。子どもがダダをこね始めてしまった場合は、スーパーであれば休憩コーナーなどの広めのスペースや階段の踊り場などに移動する、電車やバスであれば一旦降りるなど、場所を変えた方が気持ちを切り替えやすくなります。ぐずったときに気が紛れるように、お気に入りのおもちゃなどを持っていくのもよいでしょう。
子どもはお腹が空いているときや疲れているときには泣きやすくなります。外出先で泣かれる確率を下げるには、お腹が空いているタイミングでのお出かけは控え、乗り物を利用するときは混雑する時間を避けることをおすすめします。

Q.5 身の危険があるときなど、すぐにその行動をやめさせたい場合はどんな言い方をすればよいですか?

A.

言葉での注意では間に合わないこともあるので、子どもの体を抱き止めるなどして、すぐにその行動をやめさせましょう。声をかける場合は、「危ない!」よりも「止まって!」、「走っちゃダメ!」よりも「前見て!」の方が、取るべき行動の内容がダイレクトに伝わります。
お友だちに手が出そうな場面では、子どもを後ろから抱き止めたり、子どもの拳をおうちの方が両手で包んだりして、大きなケガにつながらないようにすることが大切です。まずは危険な行動を止めて、落ち着いてから「こういうときはどうすればいいのか、どう言えばいいのか」を教えるようにしましょう。

Q.6 やってはいけないことを伝えるときは、理由も一緒に伝えるべき?

A.

1~3歳の子どもは難しい説明をしてもまだ理解できないことが多いので、やってほしい行動だけをシンプルに伝えた方がいいと思います。この年代では、「アンパンマンも(絵本やアニメなどで)こう言っていたよ」というように、子どもが大好きな人やキャラクターをお手本にした伝え方をすると納得感が高まります。「静かにしてくれたらうれしいな」「帰るのが遅くなると困るんだ」というように、おうちの方の気持ちを伝えて協力をお願いするという方法もあります。

Q.7 うちの子は、何回説明しても片づけができるようになりません。伝え方で工夫できることはありますか?

A.

児童館や園では、収納場所ごとに、そこにしまうものの写真や絵入りのラベルを貼って、何をしまう場所かが一目でわかる工夫をしていることが多いです。まずは物理的な工夫として、その真似をしてみましょう。フタや布などで中身が見えなくなると、何をしまうのかがわからなくなってしまう子もいるので、透明のプラスチックのケースなど中身が見える収納グッズを使うことをおすすめします。片づけを促すときは、「電車が基地に帰りたがっているよ」「お人形がおうちに帰りたがっているよ」というように擬人化した言い方をしてみるのもいいですよ。

 

大場美鈴さん

うちの子専門家。著書に『楽々かあさんの 伝わる!声かけ変換』(あさ出版)など。3児の母で、発達障害とグレーゾーンの子どもを育てる中で思いついた子育てアイデアを「楽々かあさん」の名前で発信。自作の「声かけ変換表」はSNSで14万シェアを獲得。公式HP:https://www.rakurakumom.com/

イラスト/オブチミホ 文/安永美穂 構成/童夢

ほめ方・叱り方で悩んだときは、言葉の選び方を変えてみるとよいかもしれません。『ベビーブック』2023年2・3月合併号「もっとベビーブックwith HugKum」では、おうちの方の気持ちが子どもに伝わりやすくなる「声かけ変換」の具体例をたっぷりご紹介しています!

育児特集 番外編Q&A【もっと教えて、先生!】全記事リストはこちら

注目記事

\最新情報は公式Xから/

最新記事

もっと見る

SNS

ベビーブック

人気記事ランキング

遊び・しつけ・知育ぜ~んぶまるごと!

小学館の知育雑誌『ベビーブック』は、遊び・しつけ・知育が1冊にぎっしり!

アンパンマン、きかんしゃトーマス、いないいないばあっ!など人気キャラクターがお子さんの笑顔を引き出します。はってはがせるシール遊びや、しかけ遊びでお子さん夢中まちがいなし!