幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年2・3月合併号
アンパンマン おおきな ジュースはんばいき
2・3月合併号のふろくは、「明治それいけ! アンパンマンジュース」とのコラボデザインの自販機です。好きなジュースを上から入れてボタンを押すと、下からころん。飲み終わったジュースはごみ箱にポイ! 遊びながら生活習慣も身につく、ベビーブック史上最大サイズのスペシャルふろくをどうぞお楽しみください。
◇基本のあそび
「ジュースやさん、今日は何ジュースをはんばいきに入れますか?」
お子さんにジュースを入れてもらいましょう。
そして「りんごジュースください」とお願いし、
お子さんにボタンを押してもらいます。
ジュースを何度も入れたり出したり、くり返し遊びましょう。
◇言葉かけのヒント
「ジュースを入れて」「ジュースを出して」
お子さんの行動を促すように、言葉をかけましょう。言葉の意味がわかり、それを行動に移せるかどうか、一緒に遊びながら確かめてみてください。
「メロンパンナちゃんのジュースは何の味かな~」「りんごの絵が描いてあるから、りんご味かな。こっちのジュースはどうかな?」
お子さんが細かい部分に目を向けられるように言葉をかけてみましょう。
「ジュースを2、くださいな」「はんばいきがからっぽ。ジュースを3、入れてください」
会話の中に「数」を入れて、数えることを少しずつ意識させてみましょう。
◇発達のアドバイス
1歳
はんばいきにジュースを入れたり出したりをくり返すうち、手の動きがだんだんスムーズになってきます。夢中になっているときはそっと見守り、気がすむまでやらせましょう。はじめはおうちの方がはんばいきを支えてボタンを押してもらいますが、そのうち両手を使って自分一人でできるようになってきます。自分でできたときの達成感をおうちの方も共有してあげましょう。
2〜3歳
絵を見て何の味のジュースか、イメージできるようになります。
「何のジュースにしますか?」「○○ジュースください」など、言葉でのやりとりもできるようになってきます。
細かなことにも興味をもって「知りたい」「やってみたい」欲求が盛んになる時期なので、おうちの方と一緒にパッケージの絵を見たり、はんばいきを観察したりしながら、好奇心や探究心を育てていきましょう。
◇さらに発展させよう
1歳 「入れて」「出して」
おうちの方が「ジュースを入れて」と言い、お子さんにジュースをセットしてもらいます。うまく入れられたら、「できたね。今度は、ジュースを出して」と言ってみましょう。うまくボタンが押せたら、「ジュース出てきたよ。ありがとう」「ごくごく、おいしいね」「ごちそうさま、ごみポイ、お願いします」と言ってジュースを渡し、お子さんにごみ箱にいれてもらいます。
相手の要求を聞き、その通りに動いて「できた!」という達成感や一緒に遊ぶ楽しさを共有しましょう。
2~3歳 おきゃくさま、はいどうぞ
「りんごジュースとぶどうジュースをください」「ジュースを2、ください」など、おうちの方がお客さんになってお子さんに指示を出します。おうちの方の言葉をよく聞いて、言われたとおりにできるかな。
おうちにあるぬいぐるみを並べて、「くまちゃんにはみかんジュース、うさぎちゃんにはいちごのジュースを届けてください」など、注文をだんだんむずかしくしていくのもよい刺激になりますね。ごっこ遊びを通して「くださいな」「ありがとう」のやりとりもできるようになるといいですね。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと